この章では、JMX MBeanを使用してジョブ・スケジューラを管理する方法について説明します。
JMX MBeanは、ジョブ・スケジューラとスケジューラに関連付けられたデータ型を表します。各MBeanは、属性、操作、Oracle Dynamic Monitoring Service(DMS)が収集した関連JSR77統計を示します。
表10-1に、提供されているMBeanをまとめます。
表10-1 JMX MBeanのまとめ
管理Bean | 説明 |
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管理および監視するジョブ・インスタンスへのアクセスを提供します。 |
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管理および監視するスケジューラ・インスタンスへのアクセスを提供します。 |
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管理および監視するすべてのスケジューラ・インスタンスへのアクセスを提供します。 |
ジョブ・スケジューラに発行される各ジョブに1つのジョブMBeanインスタンスが登録され、ジョブが削除されるか、ホスト側のアプリケーションがデプロイされなくなるまで保持されます。このMBeanを使用して、次のようなジョブの監視および構成が可能です。
前に抑止されたジョブの抑止または再開
未処理のスケジュール済ジョブの取消し
詳細は、付録Dを参照してください。
デプロイされた各ジョブ・スケジューラ・アプリケーション・コンポーネントにジョブ・スケジューラMBeanのインスタンスが1つ登録され、ホスト側のアプリケーションがデプロイされなくなるまで保持されます。管理Beanを使用して、次のようなジョブ・スケジューラ・インスタンスの管理および構成が可能です。
実行時の構成の確認
インスタンスに関連付けられたすべてのジョブの取得
実行ブラックアウト・ウィンドウの作成、リストまたは削除
詳細は、付録Dを参照してください。
集約MBeanは、すべてのジョブ・スケジューラ・インスタンスとジョブ・インスタンスの集約ビューを提供します。このMBeanを使用して、次のようなすべてのジョブ・スケジューラ・インスタンスとジョブ・インスタンスの監視および構成が可能です。
すべてのジョブ・スケジューラ・インスタンスの取得
すべてのジョブ・スケジューラ・インスタンスの全ジョブの取得
すべてのジョブ・スケジューラ・インスタンスにわたるブラックアウト・ウィンドウの作成
すべてのジョブ・スケジューラ・インスタンスにわたるジョブの一時停止または再開
すべてのジョブ・スケジューラ・インスタンスの全ジョブの取消し
詳細は、付録Dを参照してください。
ジョブ・スケジューラ集約MBeanは、図10-1に示すように、Application Server Controlコンソールからも管理できます。
この画面にアクセスする手順を次に示します。
Application Server Controlコンソールにログインします。
「メンバー」セクションで、OC4Jの「ホーム」リンクが表示されるまで、「名前」列のエントリを展開します。「ホーム」をクリックします。
OC4Jのホームページで、「管理」をクリックします。
管理ページで、「管理タスク」→「JMX」にある「システムMBeanブラウザ」を探します。「タスクに移動」列の「システムMBeanブラウザ」行のアイコンをクリックします。
「システムMBeanブラウザ」ページで、「OracleASSchedulerAggregate」が表示されるまで左側のナビゲーション・ペインをスクロールします。このエントリを展開して「singleton」をクリックします。ジョブ・スケジューラ集約MBeanの属性が表示されます。
「操作」タブをクリックして、ジョブ・スケジューラ集約MBeanの操作を表示します。