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Oracle Application Server Web Services開発者ガイド
10g(10.1.3.1.0)

B31868-01
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D service-ref-mappingスキーマ

この付録では、service-ref-mappingスキーマについて説明します。このスキーマは、service-ref-mapping-10_0.xsdファイルで定義されており、oc4j-schemas.jarファイルにあります。

OC4J_HOME\j2ee\home\lib\oc4j-schemas.jar

このスキーマでは、OC4Jによって実行時およびデプロイ時に生成される独自のWebサービス参照設定を定義する要素が定義されています。このスキーマで定義されている要素を使用して、次の情報を構成できます。

service-ref-mapping-10_0.xsdは、orion-weborion-ejb-jarおよびorion-application-clientの各XSDにインポートされます。

<service-ref-mapping>要素は、OC4J固有のデプロイメント・ディスクリプタ・ファイルであるorion-web.xmlorion-ejb-jar.xmlまたはorion-application-client.xml<orion-web-app>要素のサブ要素として指定できます。デプロイメント・ディスクリプタへの追加としてservice-ref-mapping-10_0.xsdに値を設定するためのOracle JDeveloperウィザードのようなツールは、現時点ではサポートされていません。スキーマを参照し、<service-ref-mapping>要素に対する値を適切なXMLファイルに手動で入力する必要があります。

service-ref-mappingスキーマの階層

次に示すのは、service-ref-mappingスキーマの要素階層の概要です。

<service-ref-mapping>
  <service-impl-class>
  <wsdl-file>
  <wsdl-location>
  <service-qname>
  <stub-property>
   <name>
   <value>
  <call-property>
   <name>
   <value>
  <port-info>
    <wsdl-port>
    <service-endpoint-interface>
    <stub-property>
      <name>
      <value>
    <call-property>
      <name>
      <value>
    <runtime>
      ...
Under <runtime>, you can add client-side quality of service (Web Service  Management) features. This can include a 
reliabilty and security configuration. 
      ...
    <operations>
      <operation>
         <runtime>
           ...
Under <runtime>, you can add client-side quality of service (Web Service Management) features. This can include an 
auditing, reliabilty, and security configuration.
           ... 

service-ref-mappingスキーマの要素と属性

ここでは、service-ref-mappingスキーマの要素をアルファベット順に示します。階層については、前の「service-ref-mappingスキーマの階層」を参照してください。

ここでの要素の説明は、orion-web.xmlorion-ejb-jar.xmlまたはorion-application-client.xmlの各固有デプロイメント・ディスクリプタ・ファイルに挿入されるservice-ref-mapping要素に適用されます。

<call-property>

親要素:

<service-ref-mapping> および <port-info>

子要素:

<name><value>

必須/オプション

オプション

<call-property>要素は、<service -ref-mapping>および<port-info>の両方のサブ要素になることができます。<call-property><service-ref-mapping>のサブ要素として使用すると、すべてのポートに適用されるコール・プロパティ値を定義します。これは、ポート名を指定せずにプロパティを指定できる便利な方法です。

<call-property><port-info>のサブ要素として使用すると、<port-info>で定義されている特定のポートに適用されるコール・プロパティ値を定義します。

特定のポートに対して、<port-info>タグ内でコールのプロパティ値を指定する場合は、<service-ref-mapping>に設定する<call-property>要素の値がオーバーライドされます。

<name>

親要素:

<call-property> および <stub-property>

子要素:

なし

必須/オプション

必須

<name>要素は、<call-property>または<stub-property>のサブ要素として使用できます。JAX-RPC CallまたはStub実装でサポートされている任意のプロパティの名前を定義します。javax.xml.rpc.Callおよびjavax.xml.rpc.Stubの有効なプロパティについては、Javadocツールの出力を参照してください。

<value>要素は、プロパティに値を割り当てます。この要素の詳細は、「<value>」を参照してください。

<operation>

親要素:

<operations>

子要素:

<runtime>

必須/オプション

オプション

参照先のWebサービスにより提供される特定の操作に対する、クライアント・サイドのサービスのクオリティ構成を指定します。この構成の指定は、この要素の<runtime>サブ要素で行います。

表D-1    <operation>の属性 
名前  説明 

inputName 

値: string

デフォルト: なし

WSDL内の操作の入力名を指定します。これは、name属性を使用して操作を一意に特定できない場合にのみ必要です。 

name 

値: string

デフォルト: なし(必須)

指定しているサービスのクオリティ構成を、この操作に関連付けます。属性の値は、WSDL内の操作名と一致させる必要があります。 

outputName 

値: string

デフォルト: なし

WSDL内の操作の出力名を指定します。これは、nameおよびinput属性を使用して、操作を一意に特定できない場合にのみ必要です。 

<operations>

親要素:

<port-info>

子要素:

<operation>

必須/オプション

オプション

操作ごとに要素を1つずつ指定した、一連の要素を指定します。個々の操作は、<operation>サブ要素に指定します。これらの各サブ要素には、参照先のWebサービスにより提供される各操作に対する、クライアント・サイドのサービスのクオリティ構成を指定します。

<port-info>

親要素:

<service-ref-mapping>

子要素:

<call-property><operations><runtime><service-endpoint-interface><stub-property><wsdl-port>

必須/オプション

オプション

サービス参照のポートを定義します。この要素は、サービス参照のポートの詳細を提供します。コンテナがコンテナ管理ポートの選択で使用するポートを、<service-endpoint-interface>または<wsdl-port>に指定します。両方を指定すると、<wsdl-port>の値が使用されます。<wsdl-port><service-endpoint-interface>を指定しない場合は、<port-info>プロパティの値が、すべての使用可能なポートに対して適用されます。

また、この要素には、ポートおよびその操作に対して、使用可能なサービスのクオリティ機能を指定できるサブ要素も含めることができます。

<runtime>

親要素:

<port-info> および <operation>

子要素:

なし

必須/オプション

オプション

<runtime>要素は、<port-info>要素および<operation>要素のサブ要素として使用できます。<runtime>要素を<port-info>のサブ要素として使用するときは、参照先のWebサービスにより提供されるすべての操作に適用されるクライアント・サイドの、サービスのクオリティのランタイム情報(セキュリティまたは信頼性(あるいはその両方))を指定します。各機能の構成は、それぞれの子要素に指定します。

<runtime>要素を<operation>のサブ要素として使用するときは、ポート内の個別の操作に対するクライアント・サイドのサービスのクオリティ構成を指定します。サービスのクオリティ機能(セキュリティ、信頼性または監査(あるいはこれらの任意の組合せ))の各構成は、それぞれの子要素に指定します。

<service-endpoint-interface>

親要素:

<port-info>

子要素:

なし

必須/オプション

オプション

WSDLポートのサービス・エンドポイント・インタフェースの完全修飾パスを指定します。コンテナは、このポートをコンテナ管理ポートの選択に使用します。この要素の値はstringです。

<service-impl-class>

親要素:

<service-ref-mapping>

子要素:

なし

必須/オプション

オプション

Service実装の、デプロイ時生成名を定義します。

<service-qname>

親要素:

<service-ref-mapping>

子要素:

なし

必須/オプション

オプション

この要素はデプロイ時に導出され、WebサービスのQNameを格納します。

<service-ref-mapping>

親要素:

ルート要素

子要素:

<call-property><port-info><service-impl-class><stub-property><service-qname><wsdl-file><wsdl-location>

必須/オプション

オプション

<service-ref-mapping>要素は、標準のデプロイメント・ディスクリプタweb.xmlejb-jar.xmlおよびapplication-client.xmlに含まれている<service-ref>要素と組み合せて使用します。<service-ref>要素には、EJB、JSPまたはサーブレットを、リモートWebサービスを起動するためのWebサービス・クライアントとして使用するための情報を指定します。

<service-ref>要素をweb.xmlejb-jar.xmlまたはapplication-client.xmlファイルのいずれかに指定した場合には、対応する<service-ref-mapping>要素を、orion-web.xmlorion-ejb-jar.xmlまたはorion-application-client.xmlファイルのいずれかに指定できる点に注意してください。

最も単純なケースでは、<service-ref-mapping>要素にデプロイメント情報のみを指定します。クライアントをマネージド・クライアントとして使用しない場合は、ランタイム要素つまりサービスのクオリティ要素を追加しないでください。マネージド・クライアントは、パフォーマンスの点で高負荷です。

<stub-property>

親要素:

<service-ref-mapping>および<port-info>

子要素:

<name><value>

必須/オプション

オプション

<stub-property>要素は、<service-ref-mapping>および<port-info>の両方のサブ要素になることができます。<stub-property><service-ref-mapping>のサブ要素として使用するときは、すべてのポートに適用されるスタブル・プロパティ値を定義します。これは、ポート名を指定せずにプロパティを指定できる便利な方法です。

<stub-property><port-info>のサブ要素として使用するときは、<port-info>で定義されている特定のポートに適用されるスタブ・プロパティ値を定義します。

特定のポートに対して、<port-info>タグ内でスタブのプロパティ値を指定する場合は、<service-ref-mapping>に設定する<stub-property>要素の値がオーバーライドされます。

<value>

親要素:

<call-property>および<stub-property>

子要素:

なし

必須/オプション

必須

<value>要素は、<call-property>または<stub-property>のサブ要素として使用できます。CallオブジェクトまたはStubオブジェクトをWebサービス・クライアントに戻す前にそのオブジェクトに設定するJAX-RPCプロパティ値を定義します。

<name>要素は、JAX-RPCプロパティの名前を割り当てます。この要素の詳細は、「<name>」を参照してください。

<wsdl-file>

親要素:

<service-ref-mapping>

子要素:

なし

必須/オプション

オプション

WSDLファイルのデプロイ時生成名を定義します。

表D-2    <wsdl-file>の属性 
名前  説明 

final-location 

値: anyURI

デフォルト: なし(必須)

標準のデプロイメント・ディスクリプタのservice-refに指定されているWSDLドキュメントのコピーを指します。 

<wsdl-location>

親要素:

<service-ref-mapping>

子要素:

なし

必須/オプション

オプション

WSDLドキュメントを指す有効なURLを指定します。URLを指定すると、デプロイ時にこのURLのWSDLドキュメントを、標準のデプロイメント・ディスクリプタでservice-refに指定されたWSDLドキュメントのかわりに使用します。<wsdl-location>のサンプル値としては、http://hostname:port/myservice/myport?WSDLおよびfile:/home/user1/myfinalwsdl.wsdlがあげられます。

表D-3    <wsdl-location>の属性 
名前  説明 

wsdl-override-last-modified 

値: string

デフォルト: なし

このオプションの文字列値は、デプロイ時に生成され、WSDLファイルが最後に変更された時間を表します。 

<wsdl-port>

親要素:

<port-info>

子要素:

なし

必須/オプション

オプション

コンテナによりコンテナ管理ポートの選択に使用されるWSDL内ポート名を指定します。

コンテナ管理ポートの選択では、コンテナがインスタンスのコールを直接管理し、クライアントは、複数の異なるインスタンスへのアクセスに使用できる汎用ポートをリクエストします。

表D-4    <wsdl-port>の属性 
名前  説明 

localpart 

値: string

デフォルト: なし(必須)

WSDL名のローカル部分です。たとえば、authenticateHeaderなどです。 

namespaceURI 

値: anyURI

デフォルト: なし(必須)

WSDLの名前空間のURIです。たとえば、http://oracle.j2ee.ws/Headerなどです。 

service-ref-mappingファイルのリスト

固有のデプロイメント・ディスクリプタで使用できるservice-ref-mappingのサンプルは、「デプロイおよび実行時に対するOC4J固有のプラットフォーム情報の追加方法」を参照してください。


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