Taxonomy APIでは、分類の高レベルのビューが提供されているため、簡単に分類の管理および問合せを行うことができます。このAPIは、UDDIテクニカル・ノート「Providing A Value Set For Use In UDDI Version 3」に従って構築されています。
Taxonomy APIでは、次の構造が使用されます。
この構造は、0(ゼロ)個以上のcategory構造用のコンテナです。内部分類の場合、categoriesは、そのkeyedReferencesで可能な値を保持するために使用します。
この構造は、1個以上のcategorization用のコンテナです。この分類を使用することができるコンテナ(categoryBag、keyedReferenceGroup、identifierBagおよびpublisherAssertion)が定義されます。指定可能な値は、categorization、categorizationGroup、identifierおよびrelationshipです。誤ったコンテナで分類を参照するkeyedReferenceが含まれている保存操作は、E_valueNotAllowed UDDI例外では拒否されます。
この構造は、keyedReferenceに対応しています。この構造が使用される分類のkeyedReferenceを定義します。keyValueは一意である必要があります。disabled属性は、カテゴリをヘルパーまたは非推奨のいずれかとしてマークする場合に使用します。したがって、keyedReferenceでは有効なオプションとしては使用できません。keyName属性は、このカテゴリのラベルとして機能します。
この構造は、1つ以上の互換性のためのコンテナです。tModel、businessEntity、businessServiceおよびbindingTemplateの4つのUDDI基本データ構造での分類の互換性を定義します。これらのUDDI構造のいずれかで分類の互換性がない場合、その構造でその分類を参照するkeyedReferenceが含まれている保存操作は、E_valueNotAllowed UDDI例外では拒否されます。
各分類は、そのtModelで識別されます。
オプションのcheck属性は、分類がチェックされるかどうかを定義する場合に使用します。tModelがチェックされる場合は、validation構造が存在している必要があります。
unvalidatable属性は、checked分類を検証不可としてマークする場合に使用します。検証不可の分類は、keyedReferencesで使用することができません。
brief属性は、categories構造に関連しており、その意味は使用されるコンテキストによって異なります。
taxonomyInfoは、tModelInfo構造を拡張したものです。
check属性は、分類がチェックされるかどうかを示します。
unvalidatable属性は、checked分類を検証不可としてマークする場合に使用します。検証不可の分類は、keyedReferencesで使用することができません。
この構造は、オプションのlistDescription構造およびオプションのtaxonomyInfos構造のコンテナとして機能します。 truncated属性は、分類のリストが切り捨てられるかどうかを示します。
この構造は、checked分類を検証するための情報を保持する場合に使用します。categories構造では、内部検証サービスによってチェックされるkeyedReferenceで使用可能な値のリストが定義されます。Binding templatesには、値セット検証Webサービス・エンドポイントが含まれています。
delete_taxonomy APIコールは、Oracle Service Registryから1つ以上の分類を削除する場合に使用します。分類は、1つのtModelおよびオプションのビジネス・サービスとカテゴリで構成されています。
uddi:authInfo: このオプションの引数は、認証トークンを含む要素です。
uddi:tModelKey: 既存の分類tModelを表す1つ以上の必須のuddiKeyの値。
正常に完了すると、単一の成功インジケータを含む処理レポートが戻されます。
このAPIコールには、org.systinet.uddi.client.taxonomy.v3.TaxonomyApiおよびアクションdelete_taxonomyに対するAPIマネージャ・パーミッションが必要です。
download_taxonomy APIコールは、選択した分類をOracle Service Registryからフェッチする場合に使用します。このコールは、ストリーム指向であり、非常に大きな分類の内容をフェッチする場合に役立ちます。
taxonomy:authInfo: このオプションの引数は、認証トークンを含む要素です。
uddi:tModelKey: 既存の分類tModelを表す必須のuddiKeyの値。
このAPIコールは、成功時に、選択した分類とともにResponseMessageAttachmentを戻します。
このAPIコールには、org.systinet.uddi.client.taxonomy.v3.TaxonomyApiおよびアクションdownload_taxonomyに対するAPIマネージャ・パーミッションが必要です。
find_taxonomy APIコールは、指定した基準に一致する、レジストリ内のすべての分類を検索する場合に使用します。このコールは、UDDI v3 find_tModel APIコールを拡張したものです。
uddi:authInfo: このオプションの引数は、認証トークンを含む要素です。
uddi:findQualifiers: デフォルト動作の変更に使用するfindQualifierの集合。
uddi:name: 検索されるtModelの名前を表す文字列の値。
uddi:identifierBag: tModel identifierBagからのkeyedReferenceのリスト。
uddi:categoryBag: tModel categoryBagからのkeyedReferenceのリスト。
taxonomy:compatibilityBag : 互換性のオプション・リスト。
taxonomy:categorizationBag : カテゴリ化のオプション・リスト。
check: 戻されるデータを、checked分類(またはunchecked分類)にのみ制限するオプションのブール値。
unvalidatable: 戻されるデータを検証不可の分類にのみ制限するオプションのブール値。
![]() | 重要 |
---|---|
次のいずれかのルールを満たす場合、checked分類のtModelのunvalidatable属性はtrueに設定されます。
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このAPIコールは、成功時にTaxonomyListを戻します。
このAPIコールには、org.systinet.uddi.client.taxonomy.v3.TaxonomyApiおよびアクションfind_taxonomyに対するAPIユーザー・パーミッションが必要です。
get_taxonomy APIコールは、指定したtModelKeyの各値に対応するtaxonomy構造を戻します。
uddi:authInfo: このオプションの引数は、認証トークンを含む要素です。
uddi:tModelKey: 既存の分類tModelを表す必須のuddiKeyの値。
brief: categories要素をフェッチしないようにリクエストします。APIマネージャのみがこの属性をfalseに設定できることに注意してください。
このAPIコールは、成功時にTaxonomyListを戻します。
![]() | 重要 |
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checked分類のtModelにvalidatedBy keyedReferenceが含まれていない場合は、その分類のunvalidatable属性がtrueに設定され、validation構造が失われます。 |
このAPIコールには、org.systinet.uddi.client.taxonomy.v3.TaxonomyApiおよびアクションget_taxonomyに対するAPIユーザー・パーミッションが必要です。
save_taxonomy APIコールは、分類をOracle Service Registryに公開する場合に使用します。
分類のプロパティ(checked、unvalidatable、compatibilityBagおよびcategorizationBag)は、まず、tModelのcategoryBag内の対応するプロパティと組み合わされます。
![]() | 注意 |
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unchecked分類にvalidation構造を指定すると、エラーが発生します。分類にvalidation構造が含まれている場合は、自動的にcheckedに設定されます。分類は、checkedまたはuncheckedのいずれにも設定されていない場合、uncheckedとして保存されます。checked分類にvalidation構造がない場合、その分類はunvalidatable属性がtrueに設定された状態で保存されます。 |
categories構造がvalidation構造内に定義されている場合、分類は内部検証サービスによってチェックされます。bindingTemplateはオプションです。指定する場合は、そのAccessPointが、内部検証サービスのWebサービス・エンドポイントを指している必要があります。
categories構造がvalidation構造内に定義されていない場合は、1つ以上のbindingTemplateが存在している必要があります。bindingTemplateによって、Valueset Validation API(uddi:uddi.org:v3_valueSetValidation、uddi:systinet.com:v2_validateValuesまたはuddi:systinet.com:v1_validateValuesのいずれか)を実装する必要があります。有効なAccessPointが存在している必要があります。
serviceKeyが指定されている場合、このbusinessServiceは操作可能なビジネス・エンティティ(uddi:systinet.com:uddinodebusinessKey)の一部である必要があります。businessServiceは、save_taxonomy操作時に上書きされます。
taxonomy:authInfo: このオプションの引数は、認証トークンを含む要素です。
taxonomy:taxonomy: 保存される分類のリスト。
このAPIコールは、成功時にTaxonomyDetailを戻します。
このAPIコールには、org.systinet.uddi.client.taxonomy.v3.TaxonomyApiおよびアクションsave_taxonomyに対するAPIマネージャ・パーミッションが必要です。
分類の永続形式は、分類のダウンロード操作またはアップロード操作で使用されます。次に、分類の永続形式の例を示します。
<taxonomy xmlns="http://systinet.com/uddi/taxonomy/v3/5.0" xmlns:uddi="urn:uddi-org:api_v3" check="true"> <tModel tModelKey="uddi:foo.com:demo:myTaxonomy"> <uddi:name>My taxonomy</uddi:name> <uddi:description>Category system</uddi:description> </tModel> <compatibilityBag> <compatibility>businessEntity</compatibility> </compatibilityBag> <categorizationBag> <categorization>categorization</categorization> </categorizationBag> <validation> <bindingTemplate bindingKey="" serviceKey="" xmlns="urn:uddi-org:api_v3"> <accessPoint useType="endPoint"> http://www.foo.com/MyValidationService.wsdl </accessPoint> <tModelInstanceDetails> <tModelInstanceInfo tModelKey="uddi:uddi.org:v3_valueSetValidation"/> <tModelInstanceInfo tModelKey="uddi:systinet.com:demo:myTaxonomy"/> </tModelInstanceDetails> </bindingTemplate> </validation> </taxonomy>
この形式には、taxonomy.xsdXMLスキーマ定義ファイルが反映されています。詳細は、taxonomyのデータ構造を参照してください。
WSDL仕様は、ファイルtaxonomy.wsdlで確認できます。
Taxonomy APIエンドポイントは、http://<ホスト名>:<ポート>/<コンテキスト>/uddi/taxonomyで確認できます。
Java APIは、Taxonomy WSDLから生成されます。詳細は、「org.systinet.uddi.client.taxonomy.v3.TaxonomyApi」を参照してください。また、Taxonomyのデモを参照および試行することをお薦めします。
この項では、範囲問合せ機能の実装に使用するTaxonomy 5.5の拡張について説明します。
Taxonomy 5.5 APIでは、次の構造が使用されます。
この構造では、変換サービス実装への参照が保持されます。変換サービスの詳細は、「管理者ガイド」の「カスタム序数タイプ」を参照してください。
uddi:tModel: コンパレータ分類を表すtModel。
uddi:bindingTemplate: この引数は、変換サービス実装の参照を保持します。bindingTemplateのaccessPoint要素には、接頭辞class:が付いたサービスのjavaクラス実装の名前が含まれています。
uddi:tModelKey: 変換を表すtModelのキー。
Taxonomy 5.5 APIエンドポイントは、http://<ホスト名>:<ポート>/<コンテキスト>/uddi/taxonomy55で確認できます。