Sun Cluster 3.0 データサービスのインストールと構成

Sun Cluster HA for NFS 拡張プロパティの構成

Sun Cluster HA for NFS には、拡張プロパティを設定する必要はありません。

すべての Sun Cluster プロパティについての詳細は、付録 A 「標準プロパティ」を参照してください。

Sun Cluster HA for NFS 拡張プロパティを構成する

通常、拡張プロパティは、NFS リソースの作成時に、Sun Management Center のクラスタモジュールを使用するか、scrgadm -x parameter=value コマンド行を使用して構成します。または、第 9 章「データサービスリソースの管理」で説明する手順を使用し、後で構成することもできます。

表 7-2 に、Sun Cluster HA for NFS に設定できる拡張プロパティを示します。拡張プロパティには、動的に更新されるものと、リソースが作成されたときにのみ更新されるものとがあります。調整の列は、いつプロパティを更新できるかを示しています。

表 7-2 Sun Cluster HA for NFS 拡張プロパティ

名前/データタイプ 

デフォルト 

範囲 

調整 

説明 

Lockd_ nullrpc_ timeout (整数)

120 

最小 = 60 

任意の時点 

lockd を検証するときに使用するタイムアウト値 (秒)

Monitor_ retry_ count (整数)

4

0 - 2,147,483,647 

 

-1 は、再試行の数が無限であることを示す。 

任意の時点 

Monitor_retry_interval プロパティによって指定された時間範囲内に、プロセスモニターが障害モニターを再起動する回数。このプロパティは、障害モニターの再起動について制御するのであって、リソースの再起動を制御するわけではありません。リソースの再起動は、システム定義プロパティの Retry_interval および Retry_count によって制御されます。これらのプロパティについては、scrgadm のマニュアルページを参照してください。

Monitor_ retry_ interval (整数)

0 - 2,147,483,647 

 

-1 は、再試行の間隔が無限であることを示す。 

任意の時点 

障害モニターの失敗がカウントされる期間 (分)。この期間内に、障害モニターの失敗の数が、拡張プロパティ Monitor_retry_count で指定した値を超えた場合、プロセスモニターは障害モニターを再起動しません。

Mountd_ nullrpc_ restart (ブール値)

True

なし 

任意の時点 

ヌルの rpc 呼び出しに失敗したときに mountd を再起動するかどうかを指定するブール値

Mountd_ nullrpc_ timeout (整数)

120 

最小 = 60 

任意の時点 

mountd の検証時に使用するタイムアウト値 (秒)

Nfsd_ nullrpc_ restart (ブール値)

True

なし 

任意の時点 

ヌルの rpc 呼び出しに失敗したときに nfsd を再起動するかどうかを指定するブール値

Nfsd_ nullrpc_ timeout (整数)

120 

最小 = 60 

任意の時点 

nfsd の検証時に使用するタイムアウト値 (秒)

Rpcbind_ nullrpc_ reboot (ブール値)

True

なし 

任意の時点 

rpcbind でのヌルの rpc 呼び出しに失敗したときに、システムを再起動するかどうかを指定するブール値

Rpcbind_ nullrpc_ timeout (整数)

120 

最小 = 60 

任意の時点 

rpcbind の検証時に使用するタイムアウト値 (秒)

Statd_ nullrpc_ timeout (整数)

120 

最小 = 60 

任意の時点 

statd の検証時に使用するタイムアウト値 (秒)