この節では、Sun Cluster HA for Sybase ASE のロギングとセキュリティの問題について説明します。
Sun Cluster HA for Sybase ASE データサービスは、メッセージを /opt/SUNWscsyb/log ディレクトリの message_log ファイルに記録します。このファイルの最大サイズは 512K バイトですが、Sun Cluster HA for Sybase ASE データサービスは、古いログファイルを削除しません。したがって、ログオンファイルの数が多数になることがあります。
Sun Cluster HA for Sybase ASE データサービスは、すべてのエラーメッセージを syslog ファイルに記録します。さらに、このデータサービスは、障害モニターの履歴を log ディレクトリの restart_history ファイルに書き込みます。これらのファイルの数もまた多数に上ることがあります。
定期的なファイル整理の一貫として次のログファイルを検査し、必要がなければ削除してください。
syslog
message_log
restart_history
Sun Cluster HA for Sybase ASE データサービスでは、システム管理者のパスワードが停止ファイルに組み込まれていなければなりません。/opt/SUNWscsyb ディレクトリには、停止ファイルのテンプレート Sybase_stop_servers が含まれています。Sun Cluster HA for Sybase ASE データサービスは、このファイルを使って Sybase ASE 環境にログインしたり、Sybase ASE サーバーを停止したりします。したがって、停止ファイルを実行できるように sybase_id ユーザーを設定してください。ただし、一般ユーザーからのこのファイルへのアクセスは防止する必要があります。読み取り、書き込み、実行の特権を次のユーザーだけに与えます。
sybase_id ユーザー
sybase_id グループ