Sun Cluster 3.0 U1 データサービスのインストールと構成

Sun Cluster HA for Sybase ASE のインストールの確認

次の確認テストを行って、Sun Cluster HA for Sybase ASE データサービスのインストールと構成が正しく行われていることを確認します。

これらの確認検査では、Sun Cluster HA for Sybase ASE データサービスが動作するすべてのノードで Sybase ASE データサービスを起動できるかどうかや、この構成の他のノードから Sybase ASE データサービスにアクセスできるかどうかを確認します。これらの検査を実行して、Sun Cluster HA for Sybase ASE データサービスから Sybase ASE ソフトウェアを起動する際に起こる問題を明確にしてください。

Sun Cluster HA for Sybase ASE のインストールを確認する

  1. Sybase ASE リソースグループを監視しているモードにログインします。

  2. Sybase ASE 環境変数を設定します。

    この環境変数は、Environment_file 拡張プロパティで指定する変数のことです。これらの変数には、通常、SYBASE.sh という名前を使用します。

  3. Sun Cluster HA for Sybase ASE リソースがオンラインになっているかどうか確認します。


    # scstat -g
    
  4. Sybase ASE ログを調べて、エラーがある場合は、その原因を判別します。

  5. データサーバーに接続できることを確認してから、次のテストコマンドを実行します。


    # isql -S adaptive-server -U sa
    isql> sp_help
    isql> go
    isql> quit
    

  6. Sybase ASE データサービスのプロセスを終了させます。

    Sun Cluster ソフトウェアがこのプロセスを再起動します。

  7. Sybase ASE リソースを持つリソースグループを別のクラスタメンバーに切り替えます。


    # scswitch -z -g resource-group -h node
    

  8. この時点でそのリソースグループを持つノードにログインします。

  9. 手順 3 から 手順 5 までを繰り返します。


    注 -

    Sybase ASE クライアントの接続は、Sun Cluster HA for Sybase ASE のスイッチオーバーが起こると無効になります。つまり、スイッチオーバーが起こると、Sybase ASE へのクライアント接続は停止されます。したがって、クライアントは接続を再確立する必要があります。スイッチオーバー後の Sun Cluster HA for Sybase ASE の回復時間は、Sybase ASE トランザクションログの再生にどのくらいの時間が必要かによって異なります。