新しい機能および特長の補足情報を以下に示します。
SunPlex Manager は、SunPlex システムをインストール、構成、管理するための Web ベースの GUI インタフェースです。SunPlex Manager では、Sun Cluster 3.0 構成の実行に必要なすべてのソフトウェアのインストールや構成を行うことができます。SunPlex Manager のオンラインヘルプには、GUI 機能の説明が含まれています。
SunPlex Agent Builder は、Sun Cluster Resource Group Manager の制御下で実行されるリソースタイプ (データサービス) の作成やパッケージ化を自動化するツールです。これによって、新しいリソースタイプの開発期間が短縮されます。
データサービスを可能にする技術は、基本的な Sun Cluster 3.0 開発 API に追加されたものです。この技術には次の特長があります。
データサービスの開発に共通して使用される高レベルのモデルが提供されます。これには、サンが提供するすべてのデータサービスを含みます。
データサービスの開発に共通して使用される機能が統合 API フレームワークに統合されています。
障害監視のモデルがあらかじめパッケージ化されています。このモデルには、一連の API から容易にアクセスできます。
これらの新しい機能は、主に、より強固なデータサービスの開発を容易にし、促進することを目的として提供されるものです。
Resource Group Manager (RGM) が scsetup ユーティリティに追加されたため、このユーティリティを使用してリソースグループを作成したり、ネットワークリソースやデータサービスリソースをリソースグループに追加することができます。scsetup ユーティリティを使用してデータサービスリソースを追加すると、登録されているリソースタイプと登録されていないリソースタイプが両方とも検索され、必要であれば、登録されていないリソースタイプが自動的に登録されます。RGM サブメニューを起動するには、scsetup メインメニューからオプション 2 を選択します。
scvxinstall は、VERITAS Volume Manager (VxVM) を Sun Cluster ボリューム管理ソフトウェアとしてインストールするプロセスを自動化するためのスクリプトです。このスクリプトでは、オプションとしてルートディスクをカプセル化できます。ルートディスクをカプセル化すると、ルートディスクをミラー化したり、VxVM が使用するローカルディスクの合計容量を減らすことができます。このスクリプトは、以前のリリースで説明されていた、VxVM のインストールとルートディスクのカプセル化の手順を置き換えるものです。