Sun Cluster 3.0 U1 ご使用にあたって

バグ ID 4369668

問題の概要: 管理しているリソースグループの Nodelist プロパティをシステム管理者が編集する際に、ノードリストに追加されたすべてのノードで、Resource Group Manager はリソースグループに属する Init_nodes=RG_PRIMARIES プロパティを持つすべてのリソースに INIT メソッドを実行する必要がある。ノードリストから削除されたすべてのノードでは、Resource Group Manager は同様にリソースに FINI メソッドを実行する必要がある。また同様に、リソースタイプの Installed_nodes プロパティを編集する際には、管理しているリソースグループに属し、Init_nodes=RT_installed_nodes プロパティを持つこのタイプのすべてのリソースに対して、INIT または FINI のメソッドを実行する必要がある。

現在のところ、Resource Group Manager は、これらの更新を行う際に INITFINI のメソッドを実行しない。その結果、これらノードのリソースが正常に初期化またはクリーンアップされない可能性がある。

回避方法: 対象となるリソースグループに scswitch コマンドを使用していったん管理を解除してから、再管理を行います。この処理では、管理者はリソースグループをオフラインにしなければなりません。この代わりに、グループ内で起こるリソースタイプに関する INITFINI の操作がマニュアルに記載されている場合は、管理者はその操作を手作業で実行することもできます (リソースグループの管理を解除する必要はありません)。

グループ内のリソースに INIT メソッドや FINI メソッドを持つものがない場合は、この回避策は不要です。Sun が提供するリソースタイプで INIT メソッドと FINI メソッドを使用するのは以下に限られます。

他社が提供する上記以外のリソースタイプが、INIT メソッドや FINI メソッドを利用する場合もあります。リソースグループにその種のリソースタイプが含まれている場合は、この回避策が必要となります。


注 -

すべてのスケーラブルなサービスは、明示的に宣言していなくても、暗黙的に INIT メソッドと FINI メソッドを利用しています。