Sun Cluster 3.0 12/01 データサービス開発ガイド

Configure 画面の使用

Configure 画面 (図 8-3 を参照) は、Agent Builder の Create 画面でリソースタイプの作成が完了し、「Next」ボタンを押した後に表示されます。リソースタイプの作成が完了していなければ、Configure 画面にはアクセスできません。

図 8-3 Configure 画面

Graphic

Configure 画面には、次のフィールドがあります。

Agent Builder の $hostnames 変数の使用

多くのアプリケーション (特に、ネットワーク対応アプリケーション) では、アプリケーションがリッスンし顧客の要求に対してサービスを提供するホスト名をコマンド行に指定して、アプリケーションに渡す必要があります。そのため、多くの場合、ホスト名は、Configure 画面において、ターゲットリソースタイプの起動、停止、および検証コマンドに指定する必要があるパラメータです。ただし、アプリケーションがリッスンするホスト名はクラスタに固有です。つまり、ホスト名は、リソースがクラスタ上で動作するときに決定され、Agent Builder でリソースタイプコードを生成するときに決定することはできません。

この問題を解決するために、Agent Builder は $hostnames 変数を提供します。この変数を使用すると、起動、停止、および検証コマンドのコマンド行にホスト名を指定できます。$hostnames 変数を指定する方法は、実際のホスト名を指定する方法と同じです。たとえば、次のようになります。


/opt/network_aware/echo_server -p port_no -l $hostnames

ターゲットリソースタイプのリソースがあるクラスタ上で動作するとき、(リソースの Network_resources_used リソースプロパティで) そのリソースに構成されている LogicalHostname または SharedAddress ホスト名が $hostnames 変数の値に置き換えられます。

Network_resources_used プロパティに複数のホスト名を構成している場合、すべてのホスト名をコンマで区切って $hostnames 変数に指定します。

複数の独立したプロセスツリーを持つリソースタイプの作成

Agent Builder は、複数の独立したプロセスツリーを持つアプリケーション用のリソースタイプを作成できます。プロセスツリーが独立しているということは、PMF が各プロセスツリーを個別に監視および起動することを意味しています。PMF は独自のタグを使用して各プロセスツリーを起動します。

複数の独立したプロセスツリーを持つベースアプリケーションの場合、1 つのコマンド行だけでアプリケーションを起動することはできません。代わりに、アプリケーションの各プロセスツリーを起動するコマンドへの完全パスを行ごとに記述したテキストファイルを作成します。このファイルには空白行を含めることはできません。そして、このファイルへのパスを Configure 画面の Start Command テキストフィールドに指定します。

また、このテキストファイルに実行権が設定されていないことを確認する必要があります。これにより、Agent Builder は、このファイルが複数のプロセスツリーを起動するためのものであり、単に複数のコマンドが記述されている実行可能スクリプトではないことを認識できます。このテキストファイルに実行権を与えた場合、リソースはクラスタ上で動作するように見えますが、すべてのコマンドが 1 つの PMF タグ下で起動されるため、PMF は各プロセスツリーを個別に監視および再起動することはできません。