Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise の障害モニターは、 BroadVision One-To-One バックエンドプロセスと Interaction Manager プロセスの健全性を検査します。BroadVision One-To-One Enterprise プロセスの健全性は BroadVision One-To-One Enterprise リソースの障害履歴に反映され、障害モニターのアクションを引き起こします。各 BroadVision One-To-One Enterprise リソースについては、障害モニターは再起動、フェイルオーバーなどのアクションを起こしません。
Interaction Manager リソースについては、次の 2 つの状況が同時に発生している場合にだけフェイルオーバーが発生します。
主ノードの候補数が主ノードの最大数より少ない。
いずれかのノードが使用不可能である。
フェイルオーバーのあとで次の 2 つの状況が同時に発生していると、障害モニターはどのクラスタノードでもリソースを再起動しません。
Interaction Manager リソースグループの主ノードの最大数と候補数が同じである。
Retry_count プロパティに指定されている回数だけ、障害モニターが Interaction Manager リソースの再起動を行なった。
各 BroadVision One-To-One Enterprise リソース (ルートホスト、バックエンドホスト、および Interaction Manager ホスト) の障害モニターは、以下のプロセスを監視します。
すべての BroadVision One-To-One Enterprise リソースに共通する orbix デーモン (orbixd) - 検証機能は、ps(1) コマンドを使用して orbixd が機能していることを確認します。orbixd が機能していない場合、検証機能は障害が復旧したと見なし、Resource Group Manager (RGM) が orbix デーモンを再起動します。
orbix デーモンは、チェックポイント機能と共に起動されます。このため、orbixd の直前のインスタンスによって起動された BroadVision One-To-One Enterprise サーバーは新しい orbixd インスタンスを使用して動作を継続します。
リソース内に構成されている BroadVision One-To-One Enterprise デーモン - orbixd に問題がない場合、検証機能は BroadVision コマンド bvconf ps を使用して BroadVision One-To-One Enterprise デーモンが機能していることを確認します。BroadVision One-To-One Enterprise デーモンが機能していない場合、RGM はリソースを再起動します。これにより、構成済みのデーモンがすべて再起動されます。