Sun Cluster 3.0 12/01 データサービスのインストールと構成

Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise 拡張プロパティ

この節では、Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise 拡張プロパティの構成手順を説明します。一般には、BroadVision One-To-One Enterprise リソースを作成する時点で、コマンド行から scrgadm -x parameter=value を使用して拡張プロパティを構成します。


注 -

Sun Cluster のすべての拡張プロパティについては、r_properties(5) と rg_properties(5) のマニュアルページを参照してください。


表 11-6 に、すべての BroadVision One-To-One Enterprise リソースに設定できる Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise 拡張プロパティを示します。拡張プロパティによっては、動的に更新できるものもあります。一方で、BroadVision One-To-One Enterprise リソースの作成時にしか更新できないものもあります。次の表の「調整」欄は、各プロパティをいつ更新できるかを示しています。

表 11-6 Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise 拡張プロパティ

プロパティカテゴリ 

プロパティ名 

説明 

BroadVision One-To-One Enterprise 構成 

 

 

BVUSER

BroadVision ユーザーの UNIX ID。bvuser を、希望するユーザー名に変更してください。

 

デフォルト: なし

調整: 作成時

BV1TO1_VAR

bvuser として設定される環境変数。

 

デフォルト: なし

調整: 作成時

検証 

 

Monitor_retry_interval

Resource Group Manager (RGM) が障害モニターの失敗を数える期間 (単位: 分)障害モニターは、拡張プロパティ Monitor_retry_count で指定されている回数を超えて失敗することがあります。Monitor_retry_interval が指定する期間内に失敗回数が Monitor_retry_count の値を超える場合には、Process Monitor Facility (PMF) は障害モニターを再起動しません。

 

デフォルト: 2

調整: 任意の時点

Monitor_ retry_count

障害モニターに対して Sun Cluster ソフトウェアが許可する PMF 再起動の回数。 

 

デフォルト: 4

調整: 任意の時点

Probe_ timeout

検証のタイムアウト値 (秒)。 

 

デフォルト: 180

調整: 任意の時点

デーモン 

START_ORB_SERVERS

ブール型。デフォルトでは、このデータサービスはリソース内の orbix デーモンとすべての BroadVision デーモンを起動します。orbix デーモンは、必要に応じて orbix サーバーを起動します。データサービスが orbix サーバーを起動するようにしたい場合は、このプロパティを TRUE に設定してください。

 

デフォルト: FALSE

調整: 任意の時点