クラスタ内のパブリックネットワークインタフェース上で動的再構成 (DR) を実行するときには、いくつかの問題を考える必要があります。
Solaris 8 の DR 機能の説明で述べられているすべての必要条件、手順、制限は Sun Cluster の DR サポートにも適用されます (オペレーティング環境での休止操作を除く)。したがって、Sun Cluster ソフトウェアで DR 機能を使用する前には、必ず、Solaris 8 の DR 機能についての説明を読んでください。特に、DR 切断操作中に非ネットワーク入出力デバイスに影響する問題についてはよく読んでおいてください。
アクティブなパブリックネットワークインタフェース上では、DR Remove 操作は実行できません。まず、NAFO グループのアクティブなパブリックネットワークインタフェースをすべて、アクティブな状態から削除する必要があります。
プライベートインターコネクト上でインタフェースを交換するとき、その状態は保持されるので、Sun Cluster を再構成する必要はありません。
アクティブなネットワークアダプタを適切に無効にせずにパブリックネットワークインタフェースカードを取り外そうとした場合、システムはその操作を拒否して、その操作から影響を受けるインタフェースを識別します。
無効にしたネットワークアダプタ上で DR 削除操作を実行している間にアクティブなネットワークアダプタに障害が発生した場合、可用性に影響があります。DR 操作中、アクティブなアダプタにはフェイルオーバーする場所がありません。
パブリックネットワークインタフェース上で DR 操作を実行するときは、次の手順をその順番どおりに行います。
表 5-4 作業マップ: パブリックネットワークインタフェースへの動的再構成
作業 |
参照箇所 |
---|---|
1. アクティブなアダプタをバックアップアダプタに切り替えて、NAFO グループから削除できるようにします。 |
126 ページの「 NAFO グループのアクティブアダプタを切り替える」 |
2. アダプタを NAFO グループから削除します。 | |
3. パブリックネットワークインタフェース上で DR 操作を実行します。 |
『Sun Enterprise 10000 Dynamic Reconfiguration ユーザーガイド』と『Sun Enterprise 10000 Dynamic Reconfiguration リファレンスマニュアル』 (http://docs.sun.com) |