新しい機能および特長の補足情報を以下に示します。
Sun Cluster のセキュリティ強化は、Sun BluePrints プログラムが推奨している Solaris オペレーティング環境の強化技術を使用し、クラスタの基本的なセキュリティ強化を達成しています。Solaris Security Toolkit は Sun Cluster のセキュリティ強化を自動的に実装します。Sun Cluster のセキュリティ強化により、次の 3 つのエージェントをサポートします。
Apache Web サーバー
iPlanet Web サーバー
iPlanet メールサーバー
Sun Cluster のセキュリティ強化に関するマニュアルは、 http://www.sun.com/security/blueprints で入手できます。この URL にある「Architecture」には、 Sun Cluster のセキュリティ強化に関する記事があります。
次の VxFS 機能は Sun Cluster 3.0 構成ではサポートされません。
クイック入出力
スナップショット
ストレージチェックポイント
キャッシュアドバイザリ (使用できますが、特定のノード上でしか効果が得られません)
VERITAS CFS (VERITAS クラスタ機能と VCS が必要)
VxFS に固有のマウントオプション
convosync (Convert O_SYNC)
mincache
qlog、delaylog、tmplog
その他のクラスタ構成でサポートされる VxFS の機能とオプションはすべて、Sun Cluster 3.0 ソフトウェアでサポートされます。VxFS オプションがクラスタ構成でサポートされるかどうかについては、VxFS のマニュアルとマニュアルページを参照してください。
次のガイドラインは、 VxFS を使用して高可用性クラスタファイルシステムを作成するためのガイドラインで、Sun Cluster 3.0 構成に固有のものです。
VxFS のマニュアルの手順に従って、VxFS ファイルシステムを作成します。
主ノード (VxFS ファイルシステムが常駐するディスクをマスターしているノード) から VxFS ファイルシステムを広域的にマウントおよびマウント解除して、操作が成功することを確認します。二次ノードから VxFS ファイルシステムをマウントまたはマウント解除すると、失敗することがあります。
すべての VxFS 管理コマンドは、VxFS クラスタファイルシステムの主ノードから実行します。
次のガイドラインは、VxFS クラスタファイルシステムを管理するためのガイドラインで、Sun Cluster 3.0 ソフトウェアに固有のものではありません。しかし、これらのガイドラインは、UFS クラスタファイルシステムを管理する方法とは異なります。
VxFS クラスタファイルシステム上のファイルは、クラスタ内の任意のノードからアクセスおよび管理できますが、ioctl だけは例外で、主ノードから発行する必要があります。管理コマンドが ioctl に関連するかどうかがわからない場合は、主ノードからコマンドを発行します。
VxFS クラスタファイルシステムが二次ノードにフェイルオーバーした場合、フェイルオーバー時に処理中であった標準のシステムコール操作はすべて、新しい主ノード上で透過的に再発行されます。しかし、フェイルオーバー時に処理中であった ioctl 関連の操作はすべて失敗します。VxFS クラスタファイルシステムがフェイルオーバーした後は、クラスタファイルシステムの状態を検査します。フェイルオーバーの前に古い主ノード上で発行された管理コマンドには修正が必要なものもあります。詳細については、VxFS のマニュアルを参照してください。