問題の概要:Sun Cluster 構成を Solaris 8 10/01 ソフトウェアにアップグレードするとき (Sun Cluster 3.0 12/01 へのアップグレードに必要)、Apache の起動スクリプトと停止スクリプトが復元される。Apache データサービスがすでにクラスタ上に存在し、デフォルトの構成で構成されている場合 (つまり、/etc/apache/httpd.conf ファイルが存在し、/etc/rc3.d/S50apache ファイルが存在しない場合)、Apache が起動する。したがって、Apache がすでに動作しているため、Apache データサービスが起動しない。
回避方法:各ノード上で次の手順を実行します。
アップグレードのためにノードを停止する前に、次のリンクがすでに存在しているかどうかを確認し、存在している場合は、ファイル名に大文字の K または S が含まれているかどうかを確認します。
/etc/rc0.d/K16apache /etc/rc1.d/K16apache /etc/rc2.d/K16apache /etc/rc3.d/S50apache /etc/rcS.d/K16apache |
これらのリンクがすでに存在しており、ファイル名に大文字の K または S が含まれている場合は、何もする必要はありません。そうでない場合は、ノードを Solaris 8 10/01 ソフトウェアにアップグレードした後に次の手順を実行します。
ノードを Solaris 8 10/01 ソフトウェアにアップグレードした後、ノードを再起動する前に、復元された Apache のリンク名を変更します (たとえば、ファイル名を小文字の k や s にします) 。
# mv /a/etc/rc0.d/K16apache /a/etc/rc0.d/k16apache # mv /a/etc/rc1.d/K16apache /a/etc/rc1.d/k16apache # mv /a/etc/rc2.d/K16apache /a/etc/rc2.d/k16apache # mv /a/etc/rc3.d/S50apache /a/etc/rc3.d/s50apache # mv /a/etc/rcS.d/K16apache /a/etc/rcS.d/k16apache |