以下の情報は、この Update リリース以降のすべての更新に適用されます。
Solaris 9 オペレーティング環境の Sun Cluster 3.0 5/02 の場合、Solaris 9 用の代替情報が指定されていない限り、Solstice DiskSuite ソフトウェアの情報と手順は Solaris Volume Manager ソフトウェアにも適用されます。
次の変更は、Sun Cluster 3.0 5/02 Update リリースから導入されます。この変更は、今回を含む Sun Cluster 3.0 ソフトウェアの今後のすべての Update リリースに適用されます。
メタデバイス名の最大値 - 次の情報は手順 1 と手順 2 を修正します。Solstice DiskSuite (Solaris 8) の場合、各ディスクセットのメタデバイス名の最大数は 1024 です。Solaris Volume Manager (Solaris 9) の場合、各ディスクセットのメタデバイス名の最大数は、『Sun Cluster 3.0 12/01 ソフトウェアのインストール』に記載されているとおり、8192 です。
クラスタ内にある任意のディスクセットに必要なメタデバイス名の最大数を計算します。
各ディスクセットのメタデバイス名の最大数は 1024 です。計算したメタデバイス名の数を nmd フィールドに指定します。
各ディスクセットに必要なメタデバイス名の数を計算します。
ローカルメタデバイスを使用する場合、各ローカルメタデバイス名がクラスタ全体で一意であり、クラスタ内にある任意のデバイス ID (DID) と同じ名前を使用していないことを確認します。
DID 名として排他的に使用する番号の範囲と、そのローカルメタデバイス名として排他的に使用する各ノードの範囲を選択します。たとえば、DID は d1 から d99 までの範囲の名前を使用し、ノード 1 上のローカルメタデバイスは d100 から d199 までの範囲の名前を使用し、ノード 2 上のローカルメタデバイスは d200 から d299 までの範囲の名前を使用するなどです。
任意のディスクセットで使用するメタデバイス名の最大数を判断します。
設定するメタデバイス名の数は、メタデバイス名の実際の数ではなく、メタデバイス名の値に基づいています。たとえば、メタデバイス名の範囲が d950 から d1000 までの場合、Solstice DiskSuite ソフトウェアは 50 個ではなく 1000 個の名前を必要とします。
クラスタ内に作成する予定のディスクセットの合計数を計算して、プライベートディスク管理用の 1 つを追加します。
クラスタは最大 31 個のディスクセットを持つことができます (プライベートディスク管理用のディスクセットを除く)。デフォルトのディスクセット数は 4 です。この計算した値を md_nsets フィールドに指定します。
次の変更は、Sun Cluster 3.0 5/02 Update リリースから導入されます。この変更は、今回を含む Sun Cluster 3.0 ソフトウェアの今後のすべての Update リリースに適用されます。
次の手順は、作成するディスクセットごとに行います。
SunPlex Manager を使用して Solstice DiskSuite をインストールした場合、1 つから 3 つまでのディスクセットがすでに存在する可能性があります。SunPlex Manager によって作成されるメタセットについては、「SunPlex Manager を使用して Sun Cluster ソフトウェアをインストールする (5/02)」を参照してください。
クラスタ内にディスクセットを 4 つ以上作成する予定かどうかを確認します。
md_nsets 変数の値が、クラスタに作成しようとするディスクセットの合計数より大きいことを確認します。
クラスタの任意のノードで、/kernel/drv/md.conf ファイルの md_nsets 変数の値を検査します。
クラスタ内に作成する予定のディスクセットの合計数が md_nsets の値から 1 を引いた数より大きい場合、各ノード上で md_nsets の値を希望の値まで増やします。
作成できるディスクセットの最大数は、md_nsets の値から 1 を引いた数です。md_nsets に設定できる最大値は 32 です。
クラスタの各ノードの /kernel/drv/md.conf ファイルが同じであるか確認します。
この指針に従わない場合、深刻な Solstice DiskSuite エラーが発生して、データが失われてしまうことがあります。
ノードのどれか 1 つでクラスタを停止します。
# scshutdown -g0 -y |
クラスタの各ノードを再起動します。
ok> boot |
クラスタの各ノードで devfsadm(1M) コマンドを実行します。
このコマンドは、すべてのノードで同時に実行できます。
クラスタのノードの 1 つで scgdevs(1M) コマンドを実行します。
ディスクセットの作成に移る前に、各ノードで scgdevs コマンドが終了しているか確認します。
ノードの 1 つで scgdevs コマンドを実行すると、このコマンドはリモートから自分自身をすべてのノードで呼び出します。scgdevs コマンドが処理を終了したかどうかを確認するには、クラスタの各ノードで次のコマンドを実行します。
% ps -ef | grep scgdevs |
作成する予定のディスクセットが次の条件の 1 つに適合することを確認します。
ディスク文字列を 2 つだけ構成する場合、ディスクセットは 2 つのノードと接続する必要があり、さらに、ディスクセットとして使用する 2 つのホストと同一である 2 つのメディエータホストを使用する必要があります。 メディエータを設定する方法の詳細については、『Sun Cluster 3.0 12/01 ソフトウェアのインストール』の「メディエータの概要」を参照してください。
ディスク文字列を 3 つ以上構成する場合、任意の 2 つのディスク文字列 S1 と S2 のディスク数の合計が 3 番目のディスク文字列 S3 のディスク数よりも多いことを確認します。この条件を式で表すと、count(S1) + count(S2)> count(S3) となります。
root がグループ 14 のメンバーであることを確認します。
# vi /etc/group ... sysadmin::14:root ... |
ローカルメタデバイス状態データベースの複製が存在することを確認します。
指示については、『Sun Cluster 3.0 12/01 ソフトウェアのインストール』の「メタデバイス状態データベースの複製を作成する」を参照してください。
ディスクセットをマスターする予定のクラスタノード上でスーパーユーザーになります。
ディスクセットを作成します。
さらにこのコマンドは、ディスクセットを Sun Cluster ディスクデバイスグループとして登録します。
# metaset -s setname -a -h node1 node2 |
ディスクセットの名前を指定します。
ディスクセットを追加 (作成) します。
ディスクセットをマスターとする主ノードの名前を指定します。
ディスクセットをマスターとする二次ノードの名前を指定します。
新しいディスクセットの状態を確認します。
# metaset -s setname |
ディスクセットにドライブを追加します。
『Sun Cluster 3.0 12/01 ソフトウェアのインストール』の「ディスクセットへのドライブの追加」に進みます。
次のコマンドは、2 つのディスクセット dg-schost-1 と dg-schost-2 を作成して、ノード phys-schost-1 と phys-schost-2 を潜在主ノードとして割り当てます。
# metaset -s dg-schost-1 -a -h phys-schost-1 phys-schost-2 # metaset -s dg-schost-2 -a -h phys-schost-1 phys-schost-2 |