次の変更は、Sun Cluster 3.0 5/02 Update リリースから導入されます。この変更は、今回を含む Sun Cluster 3.0 ソフトウェアの今後のすべての Update リリースに適用されます。
通常、RGOffload リソースを作成するとき、拡張プロパティを構成するには、コマンド行 scrgadm -x parameter=value を使用します。すべての Sun Cluster 標準プロパティの詳細については、『Sun Cluster 3.0 12/01 データサービスのインストールと構成』の「標準プロパティ」を参照してください。
RGOffload 用に構成できる拡張プロパティについては、表 5-1 を参照してください。「調整可能」エントリは、いつプロパティを更新できるかを示します。
表 5-1 RGOffload 拡張プロパティ
名前/データタイプ |
デフォルト |
---|---|
rg_to_offload (文字列) |
重要なフェイルオーバーリソースグループがノード上で起動するときに、当該ノード上で取り外す必要があるリソースグループをコンマで区切ったリスト。このリストには、お互いに依存するリソースグループが含まれてはいけません。このプロパティにはデフォルト設定値がないので、必ず設定する必要があります。
RGOffload は、rg_to_offload 拡張プロパティに設定されたリソースグループのリストにおける依存関係ループを検査しません。たとえば、リソースグループ RG-B が RG-A に依存する場合、RG-A と RG-B は両方とも rg_to_offload に含まれてはいけません。
デフォルト: なし 調整可能:任意の時点 |
continue_to_offload (ブール型) |
リソースグループの取り外し中にエラーが発生した後に、rg_to_offload リスト内の残りのリソースグループの取り外し続けるかどうかを示すブール型。
このプロパティを使用するのは START メソッドだけです。
デフォルト:True 調整可能:任意の時点 |
max_offload_retry (整数) |
クラスタまたはリソースグループの再構成による障害時の起動中に、リソースグループの取り外しを試みる回数。再試行の間には 10 秒の間隔があります。
max_offload_retry は、RGOffload リソースの Start_timeout より少なくなるように設定します (取り外しするリソースグループの数 x max_offload_retry x 10 秒)。この値が Start_timeout の値に近い (あるいは、より大きい) 場合、最大再試行数に到達する前に、RGOffload リソースの START メソッドがタイムアウトする可能性があります。
このプロパティは START メソッドだけが使用します。
デフォルト:15 調整可能:任意の時点 |