Sun Cluster 3.0 5/02 補足情報

StorEdge T3+ アレイファームウェアをアップグレードする方法

アレイパートナーグループがクラスタノードのボリュームのサブミラーをサポートするように構成されているかどうかに応じて次に示す手順の一方を利用し、StorEdge 3900 または 6900 シリーズシステム内の StorEdge T3+ アレイのファームウェアをアップグレードしてください。StorEdge T3+ アレイファームウェアには、コントローラファームウェア、ユニットインターコネクトカード (UIC) ファームウェア、EPROM ファームウェア、およびディスクドライブファームウェアが含まれます。


注 -

どのファームウェアについても、それらに付属している README ファイルに必ず目を通して最新情報や特記がないか確認してください。


サブミラー化されたデータをサポートするアレイのファームウェアをアップグレードする方法


Caution - Caution -

この作業は、一度に 1 台のアレイで行なってください。この作業では、アップグレードするアレイをリセットする必要があります。一度に複数のアレイをリセットすると、クラスタはデータにアクセスできなくなります。


  1. サブミラーが属しているディスクグループまたはディスクセットを現在所有しているノード上で、ファームウェアをアップグレードするアレイのサブミラーを切り離します (この手順では、このノードをノード A、他方のノードをノード B と呼びます)。

    詳細は、Solstice DiskSuite または VERITAS Volume Manager のマニュアルを参照してください。

  2. パートナーグループの 2 台のアレイから、アレイとスイッチ間を接続している両方の光ファイバケーブルを外します。

  3. コントローラ、ディスクドライブ、および UIC の各ファームウェアパッチを適用します。

    必要となる StorEdge T3+ アレイパッチの一覧は、『Sun StorEdge T3 Disk Tray Release Notes』を参照してください。ファームウェアパッチの適用方法については、各ファームウェアパッチの README ファイルを参照してください。ファームウェアレベルの確認方法については、『Sun StorEdge T3 and T3+ Array Installation, Operation, and Service Manual』を参照してください。

  4. アレイをリセットします。

    アレイのリセット方法については、『Sun StorEdge T3 and T3+ Array Installation, Operation, and Service Manual』を参照してください。

  5. StorEdge T3+ disable コマンドを使用し、ノード B に接続されたアレイコントローラを無効にします。これは、残ったコントローラですべての論理ボリュームを制御するための処置です。


    t3:/:<#> disable uencidctr
    

    disable コマンドの詳細は、『Sun StorEdge T3 and T3+ Array Administrator's Guide』を参照してください。

  6. パートナーグループの 2 台のアレイに対し、アレイとスイッチ間を接続する両方の光ファイバケーブルを接続し直します。

  7. パートナーグループに接続している 1 つのノードで format コマンドを使用し、そのノードでアレイコントローラが再び確認できるようになったことを確認します。


    # format
    

  8. StorEdge T3+ enable コマンドを使用し、手順 5 で無効にしたアレイコントローラを有効にします。


    t3:/:<#> enable uencidctr
    

  9. 手順 1 で切り離したサブミラーを接続し直し、それらの同期を取り直します。

    詳細は、Solstice DiskSuite または VERITAS Volume Manager のマニュアルを参照してください。

サブミラー化されたデータをサポートしないアレイのファームウェアをアップグレードする方法

パートナーペア構成では、ミラー化されていないデータが存在することもあります。しかし、(この作業で説明しているように) このような場合にはファームウェアのアップグレード時にクラスタを停止する必要があります。

  1. クラスタ全体を停止します。


    # scshutdown -y -g0
    

    クラスタを停止する手順の詳細は、『Sun Cluster 3.0 12/01 のシステム管理』を参照してください。

  2. コントローラ、ディスクドライブ、および UIC の各ファームウェアパッチを適用します。

    必要となる StorEdge T3+ アレイパッチの一覧は、『Sun StorEdge T3 Disk Tray Release Notes』を参照してください。ファームウェアパッチの適用方法については、各ファームウェアパッチの README ファイルを参照してください。ファームウェアレベルの確認方法については、『Sun StorEdge T3 and T3+ Array Installation, Operation, and Service Manual』を参照してください。

  3. アレイをリセットします。

    アレイのリセット方法については、『Sun StorEdge T3 and T3+ Array Installation, Operation, and Service Manual』を参照してください。

  4. すべてのノードを起動してクラスタに戻します。


    ok boot 
    

    クラスタ内でノードを起動する手順の詳細は、『Sun Cluster 3.0 12/01 のシステム管理』を参照してください。

  5. パートナーグループに接続している 1 つのノードで format コマンドを使用し、そのノードでアレイコントローラが再び確認できるようになったことを確認します。


    # format