Sun Cluster 3.0 5/02 補足情報

例 - RGOffload リソースを構成する

この例では、RGOffload リソース (rgofl)、RGOffload リソースを含む重要なリソースグループ (oracle_rg)、および重要なリソースグループがオンラインになったときに取り外されるスケーラブルリソースグループ (IWS-SC, IWS-SC-2) を構成する方法について説明します。この例では、重要なリソースは oracle-server-rs です。

この例では、oracle_rgIWS-SC、および IWS-SC-2 はクラスタ triped の任意のノード、つまり、phys-triped-1phys-triped-2phys-triped-3 上でマスターできます。


[SUNW.RGOffload リソースタイプが登録されているかどうかを判断する。]
# scrgadm -p|egrep SUNW.RGOffload
 
[必要であれば、リソースタイプを登録する。]
# scrgadm -a -t SUNW.RGOffload
 
[RGOffload リソースで取り外されるリソースグループごとに Desired_primaries をゼロに設定する。]
# scrgadm -c -g IWS-SC-2 -y Desired_primaries=0
# scrgadm -c -g IWS-SC -y Desired_primaries=0
 
[RGOffload リソースを重要なリソースグループに追加して、拡張プロパティを設定する。]
# scrgadm -aj rgofl -t SUNW.RGOffload -g oracle_rg ¥
-x rg_to_offload=IWS-SC,IWS-SC-2 -x continue_to_offload=TRUE ¥
-x max_offload_retry=15
 
[RGOffload リソースを有効にする。]
# scswitch -ej rgofl
 
[重要なフェイルオーバーリソースから RGOffload リソースへの依存関係を設定する。]
# scrgadm -c -j oracle-server-rs -y Resource_dependencies=rgofl
 
[すべてのノード上でリソースグループを、取り外し可能なオンライン状態にする。]
# scswitch -z -g IWS-SC,IWS-SC-2 -h phys-triped-1,phys-triped-2,phys-triped-3
 
[重要なフェイルオーバーリソースグループがオンラインでない場合、オンラインにする。]
# scswitch -Z -g oracle_rg