複数のクラスタノードにすべてのアプリケーションサーバーインスタンスを作成する場合は、同じインスタンス番号と同じ SID を使用してください。これによって保守や管理が容易になります。なぜなら、この場合、1 つのコマンド群を使って複数のノードにあるすべてのアプリケーションサーバーを保守できるからです。
アプリケーションサーバーを (クラスタファイルシステムではなく) クラスタノードにローカルでインストールします。これは、他のアプリケーションサーバーがこのアプリケーションサーバーの log/data/work/sec ディレクトリを上書きするのを防止するためです。
SAPSIDadm ホームディレクトリをクラスタファイルシステムに配置します。これによって、すべてのノードで動作するすべてのアプリケーションサーバーインスタンスに対して 1 つのスクリプト群を保守するだけですむようになります。ただし、一部のアプリケーションサーバーだけを異なる方法で構成する必要がある (たとえば、アプリケーションサーバーごとにプロファイルが異なる) 場合は、これらのアプリケーションサーバーを異なるインスタンス番号でインストールし、別個のリソースグループとして構成します。
優先度が高いリソースがフェイルオーバーしているときに、RGOffload 機能を使って 1 つまたは複数のアプリケーションサーバーを停止する場合は、各アプリケーションサーバーを複数のリソースグループに配置します。これにより、RGOffload 機能 (別のリソースタイプ) を使ってデータベースの 1 つまたは複数のアプリケーションサーバーの負荷を軽減する場合の柔軟性と可用性が向上します。この指針に従うことで得られる機能は、各アプリケーションサーバーを 1 つの大きなグループに配置することによって得られる使い易さを上回ります。RGOffload リソースタイプの使い方については、「重要ではないリソースグループを取り外すことによるノードリソースの解放」を参照してください。