Sun Cluster 3.0 5/02 ご使用にあたって

ガイドライン

Sun Cluster 3.0 5/02 リリースには、次のガイドラインが適用されます。

データサービスのタイムアウト期間についてのガイドライン

次のガイドラインはバグ ID 4499573 で報告された問題に対処します。このガイドラインは関連する機能が期待どおりに機能するように定められています。したがって、『Sun Cluster 3.0 12/01 データサービスのインストールと構成』は次のガイドラインを反映する必要があります。

データサービスが入出力中心で、クラスタとして大規模のディスクで構成している場合にディスクに障害が発生すると、入出力サブシステムが再試行するので、アプリケーションは遅延を感じることがあります。入出力サブシステムが再試行し、障害から回復するまで、数分かかることもあります。この遅延によって、最終的にディスクが自分自身で回復したとしても、Sun Cluster がアプリケーションを別のノードにフェイルオーバーすることがあります。このような場合のフェイルオーバーを回避するには、データサービスのデフォルトの検証タイムアウト値を増やしてみてください。データサービスのタイムアウトについての詳細や、タイムアウト値を増やす方法については、ご購入先にお問い合わせください。

データサービスのインストールについてのガイドライン

Solaris と Sun Cluster のインストールを開始する前に、すべてのデータサービスの条件を確認します。このような条件を理解していないと、インストールプロセスを正しく実行することができず、Solaris と Sun Cluster ソフトウェアを完全にインストール直す必要がある場合があります。

たとえば、Oracle Parallel Server/Real Application Clusters の Oracle Parallel Fail Safe/Real Application Clusters Guard オプションには、クラスタ内で使用するホスト名/ノード名に対して特別な条件があります。Sun Cluster ソフトウェアをインストールした後はホスト名を変更できないので、Sun Cluster ソフトウェアをインストールする前にこれらの条件を満たす必要があります。ホスト名/ノード名に対する特別な条件の詳細については、Oracle Parallel Fail Safe/Real Application Clusters Guard のマニュアルを参照してください。