Sun Cluster 3.1 データサービスのインストールと構成

Sun Cluster HA for SAP liveCache のインストールと構成の確認

次の手順を使用して、Sun Cluster HA for SAP liveCache が正しくインストールされ構成されていることを確認します。次の表の情報を使用して、liveCache データベースのさまざまな状態を理解してください。

表 13–5 liveCache データベースの状態

状態 

説明 

OFFLINE

liveCache が動作していません。 

COLD

管理作業用に liveCache が利用可能です。 

WARM

liveCache がオンラインです。 

STOPPED INCORRECTLY

liveCache が不正に停止されました。liveCache が起動または停止する間の中間状態の 1 つです。 

ERROR 

現在の状態を判断できません。liveCache が起動または停止している間の中間状態の 1 つです。 

UNKNOWN

liveCache が起動または停止する間の中間状態の 1 つです。 

  1. liveCache リソースが含まれているリソースグループをホストするノードにログオンし、障害モニター機能が正しく動作していることを確認します。

    1. liveCache のすべてのプロセスを停止することにより、liveCache を異常終了させます。

      この場合、Sun Cluster ソフトウェアが liveCache を再起動します。

      このように動作しない場合、Sun Cluster HA for SAP liveCache の登録と構成手順 2手順 3 が正しく実行されていない可能性があります。


      # ps -ef|grep sap|grep kernel
      # kill -9 livecache-processes
      
    2. LC10 の「Stop liveCache」ボタンを使用するか、lcinit コマンドを使用して liveCache を終了します。

      この場合 Sun Cluster ソフトウェアは、liveCache を再起動しません。ただし、liveCache リソースの状態メッセージは、LC10 の「 Stop liveCache」ボタンまたは lcinit コマンドを使用して Sun Cluster ソフトウェアの外から liveCache が停止されたことを示します。liveCache リソースの状態は、 UNKNOWN になります。LC10 の「Start liveCache」ボタンまたは lcinit コマンドを使用して liveCache を正常に起動できた場合、Sun Cluster HA for SAP liveCache 障害モニターはリソースの状態と状態メッセージを更新し、Sun Cluster ソフトウェアの制御下で liveCache が動作していることを示します。

      このように動作しない場合、Sun Cluster HA for SAP liveCache の登録と構成手順 2手順 3 が正しく実行されていない可能性があります。

  2. SAP GUI を使用してユーザー DDIC で SAP APO にログオンし、トランザクション LC10 を使用して liveCache が正常に起動されていることを確認します。

  3. ルートユーザーになって、liveCache リソースグループを別のノードに切り替えます。


    # scswitch -z -g livecache-resource-group -h node2
    
  4. liveCache リソースが動作できる各潜在ノードに対して、手順 1 から 手順 3 までを繰り返します。

  5. SAP xserver リソースをホストするノードにログオンし、障害モニターが正しく機能することを確認します。

    SAP xserver のすべてのプロセスを停止することで、SAP xserver を異常終了します。


    # ps -ef|grep xserver
    # kill -9 xserver-process