ここでは Siebel アプリケーションをインストールして構成する手順について説明します。Siebel アプリケーションをインストールするには、Siebel ゲートウェイ、Siebel サーバー、および Siebel データベースをインストールする必要があります。
Siebel アプリケーションをインストールするには、構成に関して次の情報が必要です。
ゲートウェイとサーバーのルートディレクトリ (インストール先)
Siebel ゲートウェイと Siebel サーバーの論理ホスト名 (別々にフェイルオーバーさせる場合は、Siebel サーバーインスタンスごとに 1 つずつの論理ホスト名)
これらのアドレスを構成し、オンラインにしなければなりません。
以下、Siebel アプリケーションのインストール手順について説明します。
Siebel ゲートウェイは、大域ファイルシステムまたは物理ホストのローカルディスクのどちらにでもインストールできます。次のどちらか一方の手順で、Siebel ゲートウェイをインストールします。
次の手順で、Siebel ゲートウェイを大域ファイルシステムにインストールします。物理ホストのローカルディスクに Siebel ゲートウェイをインストールする場合は、物理ホストのローカルディスクに Siebel ゲートウェイをインストールするを参照してください。
広域ファイルシステムに Siebel ゲートウェイをインストールする場合は、クラスタの任意のノードから 1 回だけ Siebel ソフトウェアをインストールします。
Siebel のインストールマニュアルと最新のリリースノートに記載されている手順で、Siebel ゲートウェイをインストールします。
Autostart 機能は使用しないでください。プロンプトに対して、Autostart=NO を指定します。
siebenv.sh ファイルが gateway_root の下にあり、Siebel ゲートウェイを起動するユーザーによって所有されていることを確認します。
gateway_root の下の siebenv.sh ファイルと siebenv.csh ファイルで、Siebel ゲートウェイ用に選択した論理ホスト名に SIEBEL_GATEWAY を変更します。
Siebel ゲートウェイを停止してから再起動し、ゲートウェイがその論理ホスト名を使用していることを確認します。
次の手順で、Siebel ゲートウェイを物理ホストのローカルディスクにインストールします。広域ファイルシステムに Siebel ゲートウェイをインストールする場合は、 広域ファイルシステムに Siebel ゲートウェイをインストールするを参照してください。
物理ホストのローカルディスクに Siebel ゲートウェイをインストールする場合は、ディレクトリ gateway_root/sys の可用性を高くしておく (広域ファイルシステムにインストールする) 必要があります。
Siebel のインストールマニュアルと最新のリリースノートに記載されている手順で、いずれか 1 つのクラスタノードに Siebel ゲートウェイをインストールします。
Autostart 機能は使用しないでください。プロンプトに対して、Autostart=NO を指定します。
siebenv.sh ファイルが gateway_root の下にあり、Siebel ゲートウェイを起動するユーザーによって所有されていることを確認します。
gateway_root の下の siebenv.sh ファイルと siebenv.csh ファイルで、ゲートウェイ用に選択した論理ホスト名に SIEBEL_GATEWAY を変更します。
Siebel ゲートウェイを停止してから再起動し、ゲートウェイがその論理ホスト名を使用していることを確認します。
gateway_root/sys を /global/siebel/sys に移し、ローカルファイルシステムから広域ファイルシステムへのリンクを作成します。
# mv gateway_root/sys /global/siebel/sys # ln -s /global/siebel/sys gateway_root/sys |
残りのすべてのクラスタノードでインストールを複製します。
# rdist -c gateway_root hostname:gateway_root |
Siebel ゲートウェイのファイルとディレクトリに関して、所有権とアクセス権がすべてのクラスノードで同じであることを確認します。
クラスノードごとに、リンクの所有権を適切な Siebel ユーザーに変更します。
# chown -h siebel:siebel gateway_root/sys |
Siebel ユーザーとして、ゲートウェイが正しくインストールされて構成されているかどうかを確認します。次のコマンドでバージョンを示した文字列が戻されることを確認します。
# srvredit -q -g SIEBEL_GATEWAY -e none -z -c '$Gateway.VersionString' |
Siebel サーバーは、広域ファイルシステムまたは物理ホストのローカルディスクのどちらにでもインストールできます。次のどちらか一方の手順で、Siebel サーバーをインストールして、Siebel サーバーと Siebel データベースを構成します。
次の手順で、広域ファイルシステムに Siebel サーバーをインストールして、Siebel サーバーと Siebel データベースを構成します。物理ホストのローカルディスクに Siebel サーバーをインストールする場合は、物理ホストのローカルディスクに Siebel サーバーと Siebel データベースをインストールするを参照してください。
広域ファイルシステムに Siebel サーバーをインストールする場合は、クラスタの任意のノードから 1 回だけソフトウェアをインストールします。
Siebel のインストールマニュアルと最新のリリースノートに記載されている手順で、Siebel サーバーをインストールします。
Autostart 機能は使用しないでください。プロンプトに対して、Autostart=No を指定します。
ゲートウェイのホスト名を入力するように指示されたなら、Siebel ゲートウェイの論理ホスト名を入力します。
siebenv.sh ファイルが server_root の下にあり、Siebel サーバーを起動するユーザーによって所有されていることを確認します。
HA Oracle などのデータベースが Siebel に合わせて設定されていて、なおかつデータベースがオンラインになっていることを確認します。
Siebel のマニュアルを参照し、Siebel データベースを構成して入力します。
ODBC データソースを作成する場合 (dbsrvr_config.ksh スクリプトを使用)、名前を siebsrvr_ siebel_enterpriseにする必要があります。
Sun Cluster HA for Siebel 障害モニター用の Siebel データベースに接続する権限を指定して、データベースユーザー (例 : dbuser/dbpassword) を作成します。
Siebel サーバーを起動するユーザーとしてログインし、Siebel サーバーを手動で起動します。
srvrmgr を実行し、HOST パラメータを Siebel サーバーに対応する論理ホスト名に変更します。
# srvrmgr:hasiebel> change param Host=logical-hostname for server hasiebel |
この変更は、Sun Cluster の制御下で Siebel サーバーが起動すると有効になります。
次の手順で、物理ホストのローカルディスクに Siebel サーバーをインストールして、Siebel サーバーと Siebel データベースを構成します。広域ファイルシステムに Siebel サーバーをインストールする場合は、 広域ファイルシステムに Siebel サーバーと Siebel データベースをインストールするを参照してください。
物理ホストのローカルディスクに Siebel サーバーをインストールする場合は、いずれか 1 つのクラスタノードにソフトウェアをインストールします。
Siebel のインストールマニュアルと最新のリリースノートに記載されている手順で、Siebel サーバーをインストールします。
Autostart 機能は使用しないでください。プロンプトに対して、Autostart=No を指定します。
ゲートウェイのホスト名を入力するように指示されたなら、Siebel ゲートウェイの論理ホスト名を入力します。
siebenv.sh ファイルが server_root の下にあり、Siebel サーバーを起動するユーザーによって所有されていることを確認します。
HA Oracle などのデータベースが Siebel に合わせて設定されていて、なおかつデータベースがオンラインになっていることを確認します。
Siebel のマニュアルを参照し、Siebel データベースを構成して入力します。
ODBC データソースを作成する場合 (dbsrvr_config.ksh スクリプトを使用)、名前を siebsrvr_ siebel_enterpriseにする必要があります。
Sun Cluster HA for Siebel 障害モニター用の Siebel データベースに接続する権限を指定して、データベースユーザー (例 : dbuser/dbpassword) を作成します。
Siebel サーバーを起動するユーザーとしてログインし、Siebel サーバーを手動で起動します。
srvrmgr を実行し、HOST パラメータを Siebel サーバーに対応する論理ホスト名に変更します。
srvrmgr:hasiebel> change param Host=logical-hostname for server hasiebel |
この変更は、Sun Cluster の制御下で Siebel サーバーが起動すると有効になります。
残りのすべてのクラスタノードでインストールを複製します。
# rdist -c server_root hostname:server_root |
Siebel ゲートウェイのファイルとディレクトリに関して、所有権とアクセス権がすべてのクラスノードで同じであることを確認します。