Sun Cluster 3.1 10/03 ソフトウェアのインストール

ボリューム管理の計画

ディスクデバイスグループ構成のワークシートボリューム管理ソフトウェア構成のワークシートに次の計画情報を追加してください。Solstice DiskSuite/Solaris Volume Manager については、メタデバイスのワークシート (Solstice DiskSuite/Solaris Volume Manager)に次の計画情報を追加してください。

この節では、クラスタ構成のボリューム管理を計画する上でのガイドラインについて説明します。

Sun Cluster は、ボリューム管理ソフトウェアを使用して、ディスクをディスクデバイスグループにまとめ、1 つの単位で管理できるようにします。Sun Cluster ソフトウェアは、次の方法でインストールまたは使用する Solstice DiskSuite/Solaris Volume Manager ソフトウェアと VERITAS Volume Manager (VxVM) ソフトウェアをサポートします。

表 1–4 サポートされているボリューム管理ソフトウェアと Sun Cluster ソフトウェアの使用

ボリューム管理ソフトウェア 

要件 

Solstice DiskSuite/Solaris Volume Manager 

一部のノードで VxVM を使用してディスクを管理する場合でも、クラスタのすべてのノードに Solstice DiskSuite/Solaris Volume Manager ソフトウェアをインストールする必要があります。 

クラスタ機能を持つ VxVM  

クラスタのすべてのノード上に、クラスタ機能を持つ VxVM をインストールして、それらにライセンスを付与する必要があります。 

クラスタ機能を持たない VxVM  

VxVM は、VxVM が管理する記憶装置に接続されているノードにのみインストールして、それらにライセンスを付与します。  

Solstice DiskSuite/Solaris Volume Manager と VxVM の両方 

これらのボリューム管理ソフトウェアを同じノードにインストールする場合は、Solstice DiskSuite/Solaris Volume Manager ソフトウェアを使用して、各ノードにローカルに接続されているディスクを管理します。ルートディスクもローカルディスクに含まれます。VxVM を使用して、すべての共有ディスクを管理します。 

ボリューム管理ソフトウェアのインストールと構成方法については、ボリューム管理ソフトウェアのマニュアル、および Solstice DiskSuite/Solaris Volume Manager ソフトウェアのインストールと構成 または VxVM ソフトウェアのインストールと構成 を参照してください。クラスタ構成におけるボリューム管理の詳細については、『Sun Cluster 3.1 10/03 の概念』を参照してください。

ボリューム管理ソフトウェアのガイドライン

ボリューム管理ソフトウェアでディスクを構成する際は、次の一般的なガイドラインを考慮してください。

ディスクの配置の推奨事項とその他の制限については、ボリューム管理ソフトウェアのマニュアルを参照してください。

Solstice DiskSuite/Solaris Volume Manager ソフトウェアのガイドライン

Solstice DiskSuite/Solaris Volume Manager の構成を計画する際は、次の点を考慮してください。

VERITAS Volume Manager ソフトウェアのガイドライン

VERITAS Volume Manager (VxVM) の構成を計画する際は、次の点を考慮してください。

ファイルシステムのロギング

ロギングはクラスタファイルシステムに必要です。Sun Cluster ソフトウェアでは、次のロギングファイルシステムがサポートされています。

次の表に、各ボリューム管理ソフトウェアでサポートされているロギングファイルシステムを示します。

表 1–5 サポートされているファイルシステムのロギング

ボリュームマネージャ 

サポートされているファイルシステムのロギング 

Solstice DiskSuite/Solaris Volume Manager 

Solaris UFS ロギング、Solstice DiskSuite トランスメタデバイスロギング または Solaris Volume Manager トランザクションボリュームロギング、VxFS ロギング 

VERITAS Volume Manager 

Solaris UFS ロギング, VxFS ロギング 

Solaris UFS ロギング と Solstice DiskSuite トランスメタデバイスロギング/Solaris Volume Manager トランザクションボリュームロギング のどちらを使用するかを選択するときには、次の点を考慮してください。

ミラー化に関するガイドライン

この節では、クラスタ構成のミラー化を計画する際のガイドラインについて説明します。

多重ホストディスクのミラー化

Sun Cluster 構成で多重ホストディスクをミラー化することにより、構成は単一のディスク障害に耐えることができます。Sun Cluster ソフトウェアでは、すべての多重ホストディスクは、複数のディスク拡張装置にまたがるようにミラー化する必要があります。ストレージデバイスがハードウェア RAID とディスクへの冗長パスを提供する場合は、ソフトウェアミラー化を使用する必要はありません。

多重ホストディスクをミラー化する際は、次の点を考慮してください。

多重ホストディスクの詳細については、『Sun Cluster 3.1 10/03 の概念』を参照してください。

ルートディスクのミラー化

ローカルファイルシステム配置のワークシートに次の計画情報を追加してください。

最高の可用性を得るには、ローカルディスク上のルート (/)、/usr/var/optswap をミラー化してください。VxVM では、ルートディスクをカプセル化し、生成されたサブディスクをミラー化します。ただし、Sun Cluster ソフトウェアでは、ルートディスクのミラー化を要求しません。

ルートディスクをミラー化するかどうかを決定する前に、危険性、複雑さ、コスト、保守時間の面から、ルートディスクに関するさまざまな方法を検討してください。どの構成でも有効に機能するというような汎用的なミラー化はありません。ルートをミラー化するかどうかを決定する際は、ご購入先に相談してください。

ルートディスクのミラー化については、使用するボリューム管理ソフトウェアのマニュアルと、Solstice DiskSuite/Solaris Volume Manager ソフトウェアのインストールと構成 または VxVM ソフトウェアのインストールと構成 を参照してください。

ルートディスクをミラー化するかどうかを決定する際は、次のことを考慮してください。