管理コンソールの使用は必須ではありません。管理コンソールを使用しない場合は、クラスタ内の特定のノードから管理作業を行います。
この手順では、管理コンソールにクラスタコントロールパネル (CCP) ソフトウェアをインストールする方法を説明します。CCP により、cconsole(1M)、ctelnet(1M)、crlogin(1M) の各ツールを起動できます。これらの各ツールは、一連のノードとの多重ウィンドウ接続を提供します。また、すべてのノードに入力を一括送信する共通ウィンドウも備えています。
管理コンソールには、Solaris 8 または Solaris 9 オペレーティング環境が動作する任意のデスクトップマシンを使用できます。また、管理コンソールは、Sun Management Center コンソール/サーバーとしても、ドキュメンテーションサーバーとしても使用できます。Sun Management Center ソフトウェアをインストールする方法については、Sun Management Center のマニュアルを参照してください。Sun Cluster ドキュメンテーションのインストール方法については、『Sun Cluster 3.1 10/03 ご使用にあたって』を参照してください。
サポートされている Solaris オペレーティング環境のバージョンと Solaris パッチが管理コンソールにインストールされていることを確認してください。
すべてのプラットフォームで、Solaris の「エンドユーザーシステムサポート」ソフトウェアグループが最低でも必要です。
(省略可能) GUI で Web Start プログラムを使用する予定の場合は、DISPLAY
環境変数を設定する必要があります。
管理コンソール用のマシンの CD-ROM ドライブに Sun Cluster 3.1 10/03 CD-ROM を挿入します。
ボリューム管理デーモン vold(1M) が実行されており、CD-ROM デバイスを管理するように構成されている場合は、CD-ROM は自動的に /cdrom/suncluster_3_1_u1 ディレクトリにマウントされます。
管理コンソールでスーパーユーザーになります。
/cdrom/suncluster_3_1_u1 ディレクトリに移動します。
# cd /cdrom/suncluster_3_1_u1 |
Web Start プログラムを開始します。
# ./installer |
Custom Installation を選択します。
ソフトウェアパッケージの一覧が表示されます。
Sun Cluster Framework パッケージの選択を解除します。
Sun Cluster cconsole パッケージを選択します。
(省略可能) Sun Cluster Documentation パッケージを選択します。
管理コンソールにドキュメンテーションをインストールしなくても、CD-ROM から直接 HTML または PDF コレクションを表示することができます。
画面に表示される指示に従って、パッケージのインストールを続けます。
インストール完了後、インストールログを表示することができます。
管理コンソールに /etc/clusters ファイルを作成します。
クラスタ名と、各クラスタノードの物理ノード名をファイルに追加します。
# vi /etc/clusters clustername node1 node2 |
詳細については、clusters(4) のマニュアルページを参照してください。
このファイルに、クラスタ内の各ノード用のエントリを追加します。物理ノード名、コンソールアクセスデバイスのホスト名、およびポート番号を指定します。コンソールアクセスデバイスの例として、端末集配信装置 (TC)、システムサービスプロセッサ (SSP)、および Sun Fire システムコントローラがあります。
Sun Fire 15000 システムコントローラでは、各エントリのシリアル番号に telnet(1)ポート番号 23 を使用します。
その他すべてのコンソールアクセスデバイスについては、telnet シリアルポート番号を使用し、物理ポート番号は使用しません。telnet シリアルポート番号は、物理ポート番号に 5000 を加えた値です。たとえば、物理ポート番号が 6 の場合、telnet シリアルポート番号は 5006 になります。
Sun Enterprise 10000 サーバーの詳細と注意事項については、 /opt/SUNWcluster/bin/ serialports(1) のマニュアルページを参照してください。
# vi /etc/serialports node1 ca-dev-hostname port node2 ca-dev-hostname port |
クラスタノードの物理名
コンソールアクセスデバイスのホスト名
シリアルポート番号
(省略可能) 便宜上、PATH を /opt/SUNWcluster/bin ディレクトリに追加し、/opt/SUNWcluster/man ディレクトリを管理コンソールの MANPATH に追加します。
SUNWscman パッケージをインストールした場合は、/usr/cluster/man ディレクトリも MANPATH に追加します。
# /opt/SUNWcluster/bin/ccp & |
CCP ウィンドウで、cconsole、crlogin、または ctelnet ボタンをクリックしてツールを起動します。これらのツールは直接起動することもできます。たとえば、ctelnet を起動するには、次のコマンドを入力します。
# /opt/SUNWcluster/bin/ctelnet & |
CCP ユーティリティーの使用方法については、『Sun Cluster 3.1 10/03 のシステム管理』の「クラスタ管理の開始」の「Sun Cluster に遠隔ログインする」手順を参照してください。ccp(1M) のマニュアルページも参照してください。
Solaris オペレーティング環境が各クラスタノードにインストールされており、Sun Cluster ソフトウェアの必要条件を満たしているかどうかを確認します。
必要条件を満たしている場合は、Sun Cluster ソフトウェアパッケージを事前インストールするに進みます。
必要条件を満たしていない場合は、Solaris オペレーティング環境のインストール、再構成、再インストールを必要に応じて実行し、必須パーティションなどの、Sun Cluster ソフトウェアの必要条件を満たすようにします。Solaris オペレーティング環境での Sun Cluster インストールの必要条件については、Solaris オペレーティング環境についての計画を参照してください。
Solaris ソフトウェアのみをインストールする場合は、Solaris ソフトウェアをインストールするへ進みます。
scinstall JumpStart オプションを使用し、Solaris と Sun Cluster ソフトウェアの両方をインストールする場合は、Solaris と Sun Cluster ソフトウェアをインストールする (JumpStart)へ進みます。