次の手順は、クラスタが完全に形成された後に一度だけ実行します。
任意のノードから、すべてのノードがクラスタに結合していることを確認します。
クラスタノードを表示するために、scstat(1M) コマンドを実行します。このコマンドを実行するために、スーパーユーザーとしてログインする必要はありません。
% scstat -n |
出力は次のようになります。
-- クラスタノード -- ノード名 状態 --------- ------ クラスタノード: phys-schost-1 Online クラスタノード: phys-schost-2 Online |
各ノードで、クラスタノードに対するデバイスの接続性を検証します。
scdidadm(1M) コマンドを実行して、システムが検査するすべてのデバイスのリストを表示します。このコマンドを実行するために、スーパーユーザーとしてログインする必要はありません。
% scdidadm -L |
各ノードのリストは同じ内容になります。出力は次のようになります。
1 phys-schost-1:/dev/rdsk/c0t0d0 /dev/did/rdsk/d1 2 phys-schost-1:/dev/rdsk/c1t1d0 /dev/did/rdsk/d2 2 phys-schost-2:/dev/rdsk/c1t1d0 /dev/did/rdsk/d2 3 phys-schost-1:/dev/rdsk/c1t2d0 /dev/did/rdsk/d3 3 phys-schost-2:/dev/rdsk/c1t2d0 /dev/did/rdsk/d3 … |
定足数デバイスとして構成する各共有ディスクの広域デバイス ID 名を決定します。
手順 2 で得られた scdidadm の出力で、定足数デバイスとして構成する各共有ディスクのデバイス ID 名を確認してください。たとえば、手順 2の出力は、広域デバイス d2 が phys-schost-1 と phys-schost-2 で共有されていることを示しています。この情報は、手順 8 で使用します。定足数デバイスの計画の詳細については、定足数デバイス を参照してください。
既存のクラスタに新しいノードを追加するかどうかを決定します。
SunPlex Manager を使用して Sun Cluster ソフトウェアをインストールしたかどうかを確認します。
任意のクラスタノードでスーパーユーザーになります。
# scsetup |
「初期クラスタ設定」画面が表示されます。
代わりに「メインメニュー」が表示された場合は、クラスタの初期設定はすでに正しく行われています。手順 12 に進みます。
定足数の設定処理が中断されたり、正常に終了しなかった場合は、scsetup を再度実行してください。
クラスタが 2 ノードクラスタの場合は、「定足数ディスクを追加しますか?」というプロンプトで 1 つ以上の共有定足数デバイスを構成してください。
クラスタに 3 つ以上のノードが存在する場合は、定足数デバイスの構成は任意です。
「installmode」をリセットしますか ?というプロンプトに、「Yes」と入力します。
scsetup ユーティリティーによって、クラスタの定足数構成と投票数が設定されたあと、「クラスタの初期化は完了しました。 というメッセージが表示されます。ユーティリティは、「メインメニュー」に戻ります。
scsetup ユーティリティを終了します。
任意のノードから、デバイスとノードの定足数構成を確認します。
% scstat -q |
任意のノードから、クラスタインストールモードが無効になっていることを確認します。
このコマンドを実行するためにスーパーユーザーになる必要はありません。
% scconf -p | grep "インストールモード" クラスタのインストールモード: disabled |
VERITAS File System (VxFS) ソフトウェアを使用するかどうかを決定します。
使用しない場合は、手順 2に進みます。
使用する場合、次の手順を行います。
VxFS ソフトウェアをまだインストールしていない場合は、VxFS のインストールマニュアルの手順に従って、クラスタの各ノードに VxFS ソフトウェアをインストールします。
各ノード上の /etc/system ファイルで、rpcmod:svc_default_stksize 変数の値を 0x8000 に設定し、lwp_default_stksize 変数の値を 0x6000 に設定します。
set rpcmod:svc_default_stksize=0x8000 set lwp_default_stksize=0x6000 |
Sun Cluster ソフトウェアには、少なくとも 0x8000 に設定された rpcmod:svc_default_stksize が必要です。VxFS をインストールすると、rpcmod:svc_default_stksize 変数の値が 0x4000 に設定されるため、VxFS のインストールが終わった後で、値を手動で 0x8000 に戻す必要があります。
/etc/system ファイルの lwp_default_stksize 変数を設定して、VxFS デフォルト値の 0x4000 を無効にします。
ボリューム管理ソフトウェアをインストールします。
Solstice DiskSuite ソフトウェアをインストールするか、Solaris Volume Manager ソフトウェアを構成する場合は、Solstice DiskSuite/Solaris Volume Manager ソフトウェアのインストールと構成に進みます。
VERITAS Volume Manager ソフトウェアをインストールする場合は、VxVM ソフトウェアのインストールと構成 に進みます。