ここに示す手順を各クラスタノードで実行して、データサービスをインストールします。 データサービスを Sun Cluster 3.1 4/04 リリースからインストールする 場合は、installer プログラムを使用してパッケージをインストールことも可能です。 データサービスソフトウェアパッケージをインストールする (installer) を参照してください。
SunPlex Manager を使用して Sun Cluster HA for NFS または Sun Cluster HA for Apache、あるいはこの両方をインストールする場合や、ほかのデータサービスをインストールする予定がない場合は、この手順を実行する必要はありません。 その代わりに、インストール後の設定を行い、定足数デバイスを構成するに進みます。
クラスタノード上にインストールするクラスタノード上でスーパーユーザーになります。
ノードの CD-ROM ドライブに Java Enterprise System Accessory CD 3 CD-ROM をロードします。
ボリューム管理デーモンの vold(1M) が実行中で、CD-ROM デバイスを管理するように構成されている場合、デーモンによって自動的に CD-ROM が /cdrom/cdrom0 ディレクトリにマウントされます。
CD-ROM がマウントされているディレクトリに移動します。
# cd /cdrom/cdrom0 |
scinstall(1M) ユーティリティーを起動します。
# scinstall |
対話形式の scinstall ユーティリティーを使用するときは、次のガイドラインに従ってください。
対話式 scinstall を使用すると、先行入力が可能になります。 したがって、次のメニュー画面がすぐに表示されなくても、何度も Return キーを押さないでください。
特に指定のある場合を除いて、Control-D キーを押すと、関連する一連の質問の最初に戻るか、メインメニューに戻ります。
前のセッションのデフォルトの解凍が、質問の最後に角かっこ ([ ]) で囲まれて表示されます。 入力せずに角かっこ内の回答を入力するには、Return キーを押します。
「メインメニュー」 から 「新しいデータサービスのサポートをこのクラスタノードに追加」を選択します。
プロンプトに従って、インストールするデータサービスを選択します。
同じセットのデータサービスパッケージを各ノードにインストールする必要があります。 この要件は、インストールされたデータサービス用のリソースをノードがホストしなくても適用されます。
データサービスがインストールされたなら、scinstall ユーティリティーを終了します。
Java Enterprise System Accessory CD 3 CD-ROM を CD-ROM ドライブから取り出します。
Sun Cluster データサービスのパッチをインストールします。
パッチの入手先とインストール方法については、『Sun Cluster 3.1 ご使用にあたって 』の「パッチと必須ファームウェアのレベル」を参照してください。
パッチの特別な指示によって再起動が指定されていないかぎり、Sun Cluster データサービスのパッチをインストールした後で再起動する必要はありません。 パッチのインストール指示で再起動が要求された場合は、次の手順を実行します。
クラスタのインストールモードが無効になるまでは、最初にインストールした (つまり、クラスタを構築した) ノードだけが定足数投票権を持ちます。 インストールモードが無効になっていない (つまり、構築された) クラスタでは、クラスタをシャットダウンせずに最初にインストールしたノードを再起動すると、残りのクラスタノードは定足数を獲得できません。 定足数を獲得できない場合、クラスタ全体がシャットダウンされます。
Cluster ノードは、scsetup(1M) コマンドをインストール後の設定を行い、定足数デバイスを構成するの手順でインストールするまで、インストールモードのままとなります。
単一ノードクラスタかどうかを確認します。
単一ノードクラスタでない場合は、インストール後の設定および定足数投票の割り当てを行います。
単一ノードクラスタの場合は、クラスタインストールは完了となります。 以上でボリューム管理ソフトウェアをインストールし、クラスタの構成を行う準備が整いました。
Solstice DiskSuite ソフトウェアをインストールするか、Solaris Volume Manager ソフトウェアを構成する場合は、Solstice DiskSuite/Solaris Volume Manager ソフトウェアのインストールと構成 に進みます。
SPARC: VERITAS Volume Manager ソフトウェアをインストールする場合は、SPARC: VxVM ソフトウェアのインストールと構成 に進みます。