アップグレードするすべてのクラスタノードで、すべてのアップグレード手順が完了していることを確認します。
クラスタが Solstice DiskSuite/Solaris Volume Manager に二重列メディエータを使用するかどうかを確認します。
使用しない場合は、手順 3 に進みます。
使用している場合は、メディエータの構成を復元します。
メディエータホストの追加先のディスクセットの所有権を持つノードを指定します。
# metaset -s setname |
ディスクセットの名前を指定します。
どのノードも所有権を持っていない場合は、ディスクセットの所有権を取得します。
# metaset -s setname -t |
ディスクセットの所有権を取得します。
メディエータを再度作成します。
# metaset -s setname -a -m mediator-host-list |
ディスクセットに追加します。
追加するノードの名前をディスクセットのメディエータホストとして指定します。
Sun Cluster 構成の監視に Sun Management Center を使用しているかどうかを確認します。
使用していない場合は、手順 5 に進みます。
使用している場合は、次の手順を実行して、Sun Management Center サーバーマシン、ヘルプサーバーマシン、およびコンソールマシンで Sun Cluster モジュールソフトウェアをアップグレードします。
クラスタノード上の Sun Cluster モジュールソフトウェアは、クラスタフレームワークのアップグレード時にすでにアップグレードされています。
Sun Management Center ソフトウェア自体をアップグレードする場合は、この手順は実行しないでください。 代わりに手順 5 に進み、Sun Cluster ソフトウェアのアップグレードを完了します。 次にSun Management Center ソフトウェアをアップグレードする に進み、Sun Management Center ソフトウェアと Sun Cluster モジュールをアップグレードします。
スーパーユーザーになって、既存の Sun Cluster モジュールパッケージを削除します。
pkgrm(1M) コマンドを使用して、次の表に示すすべての場所から、すべての Sun Cluster モジュールパッケージを削除します。
# pkgrm module-package |
保存場所 |
削除するモジュールパッケージ |
---|---|
Sun Management Center コンソールマシン |
SUNWscscn |
Sun Management Center サーバーマシン |
SUNWscssv、(SUNWjscssv) |
Sun Management Center ヘルプサーバーマシン |
SUNWscshl、(SUNWjscshl) |
クラスタノード上の Sun Cluster モジュールソフトウェアは、クラスタフレームワークのアップグレード時にすでにアップグレードされています。
スーパーユーザーとして、Sun Cluster モジュールパッケージを Sun Java Enterprise System 2004Q2 2 of 2 CD-ROM から以下の表の場所に再インストールします。
CD-ROM パスの ver の値は 8 (Solaris 8 の場合) または 9 (Solaris 9 の場合) です。
# cd Solaris_sparc/Product/sun_cluster/Solaris_ver/Packages/ # pkgadd -d . module-package |
保存場所 |
インストールするモジュールパッケージ |
---|---|
Sun Management Center コンソールマシン |
SUNWscshl、(SUNWjscshl) |
Sun Management Center サーバーマシン |
SUNWscssv、(SUNWjscssv) |
Sun Management Center ヘルプサーバーマシン |
SUNWscshl、(SUNWjscshl) |
ヘルプサーバーパッケージの SUNWscshl は、コンソールマシンとヘルプサーバーマシンの両方にインストールします。 コンソールマシンでは新しい SUNWscscn パッケージにはアップグレードしません。
Sun Java Enterprise System 2004Q2 2 of 2 CD-ROM または Java Enterprise System Accessory CD 3 CD-ROM にないデータサービスをアップグレードした場合は、それらのデータサービスの新しいリソースタイプを登録します。
データサービスの付属マニュアルに従ってください。
任意のノードで、scsetup(1M) ユーティリティーを起動します。
# scsetup |
新しいリソースタイプを登録します。
すべての該当リソースを新しいバージョンのリソースタイプに移行します。
新しいリソースタイプバージョンの拡張プロパティを変更します。
既存のリソースを移行した新しいリソースタイプごとに、その新しいリソースタイプの拡張プロパティに変更を追加する必要があるかどうかを決定します。
新しい各リソースタイプの必要条件については、各関連データサービスのマニュアルを参照してください。
新しいリソースタイプの Type_version プロパティは変更する必要はありません。 このプロパティは、 手順 5 でリソースを新しいリソースタイプに移行したときに変更されています。
リソースメニューの「リソースのプロパティを変更」から「拡張リソースプロパティの変更
」を選択します。
プロンプトに従って、拡張プロパティに必要な変更を加えます。
拡張プロパティの名前と変更する値については、お使いのデータサービスのマニュアルを参照してください。
変更が必要な各リソースタイプに対してこの手順を繰り返します。
「リソースグループメニュー」に戻ります。
すべての無効リソースを再度有効にします。
「リソースグループメニュー」から「リソースを有効化または無効化
」を選択します。
有効にするリソースを選択し、プロンプトの指示に従います。
無効になっている各リソースに対して、手順 bの手順を繰り返します。
すべてのリソースが再び有効になったら、 q を入力して「リソースグループメニュー」に戻ります。
各リソースグループをオンラインに戻します。
すべてのリソースグループがオンラインに戻ったなら、scsetup ユーティリティーを終了します。
q を入力して各サブメニューを取り消すか、Ctrl-C を押してください。
これでクラスタのアップグレードは完了です。 クラスタを本稼働環境に戻すことができます。
すべてのアプリケーションを再起動します。
アプリケーションのマニュアルにある指示に従ってください。
これでクラスタのアップグレードは完了です。