パブリックネットワークのワークシートに次の計画情報を追加してください。
ネットワークアダプタフェイルオーバー (NAFO) グループに代わるインターネットプロトコル (IP) ネットワークマルチパスグループは、パブリックネットワークアダプタの監視とフェイルオーバーを提供し、 ネットワークアドレスリソースの基盤構造です。 マルチパスグループは、 2 つ以上のアダプタで構成されている場合に、高い可用性を提供します。 1 つのアダプタで障害が発生しても、障害のあるアダプタ上のすべてのアドレスが、マルチパスグループ内の別のアダプタにフェイルオーバーされるからです。 このようにして、マルチパスグループのアダプタは、マルチパスグループ内のアダプタが接続するサブネットへのパブリックネットワーク接続を維持します。
マルチパスグループを計画する際は、次の点を考慮してください。
各パブリックネットワークアダプタは、マルチパスグループに属している必要があります。
マルチパスグループに 2 つ以上のアダプタが含まれている場合は、グループのアダプタごとにテストIP アドレスを設定する必要があります。 マルチパスグループにアダプタが 1 つしかない場合は、テスト IP アドレスを設定する必要はありません。
同一マルチパスグループ内のすべてのアダプタ用のテスト IP アドレスは、単一の IP サブネットに属する必要があります。
テスト IP アドレスは高可用性ではないため、通常のアプリケーションでは使用しないようにします。
/etc/default/mpathd ファイルの TRACK_INTERFACES_ONLY_WITH_GROUPS の値を yes から no に変更しないでください。
マルチパスグループの名前に、必要条件はありません。
IP ネットワークマルチパスの詳細については、『IP ネットワークマルチパスの管理』(Solaris 8) の「ネットワークマルチパスの導入」を参照するか、『Solaris のシステム管理 (IP サービス)』(Solaris 9) の「ネットワークマルチパスの管理 (手順)」を参照してください。 『Sun Cluster の概要 (Solaris OS 版)』の「IP ネットワークマルチパスグループ (IPMP グループ)」と『Sun Cluster の概念 (Solaris OS 版)』も参照してください。