Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)

SunPlex Manager ソフトウェアをインストールする

ここでは、クラスタに SunPlex Manager ソフトウェアをインストールする手順について説明します。

この手順はクラスタの各ノード上で行ってください。

  1. クラスタの各ノードに Solaris ソフトウェアとパッチがインストールされていることを確認します。

    Solaris ソフトウェアのインストールは、 「Solaris ソフトウェアをインストールする」 で説明されているとおりに行う必要があります。Solaris ソフトウェアがすでにノードにインストールされている場合は、Solaris のインストールが Sun Cluster ソフトウェアの必要条件を満たしていることを確認してください。また、そのクラスタにインストールする予定の他のソフトウェアの必要条件も満たしている必要があります。

  2. 「SunPlex Installer により Sun Cluster ソフトウェアをインストールする」の必要条件とガイドラインを見直してください。

  3. x86: 管理コンソールで Netscape NavigatorTM ブラウザと Microsoft Internet Explorer ブラウザのどちらを使用するかを決定します。

    • Netscape Navigator を使用する場合は、手順 4に進みます。

    • Internet Explorer を使用する場合は、手順 5に進みます。

  4. x86: Java プラグインがインストールされ、管理コンソール上で動作しているのを確認します。

    1. クラスタへの接続に使用する管理コンソール上で Netscape Navigator ブラウザを起動します。

    2. 「ヘルプ」メニューから「プラグインについて」を選択します。

    3. Java プラグインを一覧表示するかどうかを決定します。

      • 一覧表示する場合は、手順 6 に進みます。

      • 一覧表示しない場合は、手順 d に進みます。

    4. 最新の Java プラグインを http://java.sun.com/products/plugin からダウンロードします。

    5. 管理コンソールにプラグインをインストールします。

    6. プラグインに対するシンボリックリンクを作成します。


      % cd ~/.netscape/plugins/
      % ln -s /usr/j2se/plugin/i386/ns4/javaplugin.so .
      

    7. 手順 6 に進みます。

  5. x86: Java 2 Platform, Standard Edition (J2SE) for Windows がインストールされ、管理コンソール上で動作していることを確認します。

    1. Microsoft Windows デスクトップで、「スタート」をクリックし、「設定」にカーソルを置き、「コントロールパネル」を選択します。

      「コントロールパネル」ウィンドウが表示されます。

    2. Java プラグインを一覧表示するかどうかを決定します。

      • 一覧表示しない場合は、手順 c に進みます。

      • 一覧表示する場合は、Java Plug-in のコントロールパネルをダブルクリックします。「コントロールパネル」ウィンドウが開きますので、「Java Plugin について」タブをクリックします。

        • バージョン 1.4.1 以降が表示された場合は、手順 6 に進みます。

        • 最新バージョンが表示された場合は、手順 c に進みます。

    3. J2SE for Windows の最新バージョンを http://java.sun.com/j2se/downloads.html からダウンロードします。

    4. J2SE for Windows ソフトウェアを管理コンソールにインストールします。

    5. 管理コンソールが実行されているシステムを再起動します。

      J2SE for Windows のコントロールパネルが起動されます。

  6. クラスタノードのスーパーユーザーになります。

  7. Apache ソフトウェアパッケージがノードにインストールされていることを確認します。


    # pkginfo SUNWapchr SUNWapchu SUNWapchd
    

    必要であれば、次の手順を実行して、不足している Apache ソフトウェアパッケージをインストールします。

    1. ノードの CD-ROM ドライブに Solaris 8 または Solaris 9 Software 2 of 2 CD-ROM を挿入します。

      ボリューム管理デーモンの vold(1M) が実行中で、CD-ROM デバイスを管理するように構成されている場合、デーモンによって自動的に CD-ROM が /cdrom/cdrom0/ ディレクトリにマウントされます。

    2. Product/ ディレクトリに移動します。

      • Solaris 8 の場合は、/cdrom/sol_8_sparc/Solaris_8/Product/ ディレクトリに移動します。


        # cd /cdrom/sol_8_sparc/Solaris_8/Product/
        

      • Solaris 9 の場合は、 /cdrom/cdrom0/Solaris_9/Product/ ディレクトリに移動します。


        # cd /cdrom/cdrom0/Solaris_9/Product/
        

    3. Apache ソフトウェアパッケージをこの手順の順番でインストールします。


      # pkgadd -d . SUNWapchr SUNWapchu SUNWapchd
      

    4. CD-ROM に含まれていないディレクトリに移動し、CD-ROM を取り出します。


      # eject cdrom
      

    5. Apache ソフトウェアパッチをインストールします。

      パッチの入手先とインストール方法については、『Sun Cluster 3.1 ご使用にあたって 』の「パッチと必須ファームウェアのレベル」を参照してください。

  8. まだインストールされていない場合、Java Dynamic Management Kit (JDMK) パッケージをインストールします。

    これらのパッケージは Sun Cluster ソフトウェアに必要です。

    1. Sun Cluster 3.1 9/04 CD-ROM を挿入します。

    2. Solaris_arch/Product/sun_cluster/Solaris_ver/Packages/ ディレクトリに変更します。ここでは archsparc または x86 で、ver8 (Solaris 8 の場合) または 9 (Solaris 9 の場合) となります。


      phys-schost-1# cd Solaris_arch/Product/sun_cluster/Solaris_ver/Packages/
      

    3. JDMK パッケージを挿入します。


      phys-schost-1# pkgadd -d . SUNWjdmk*
      

    4. CD-ROM に含まれていないディレクトリに移動し、CD-ROM を取り出します。


      # eject cdrom
      

  9. まだインストールされていない場合は、共通エージェントコンテナ のセキュリティファイルをインストールします。

    以下の手順を実行して、共通エージェントコンテナセキュリティファイルがすべてのクラスタノード上で同一になり、コピーされたファイルに正しいファイル許可があるようにします。これらのファイルは Sun Cluster ソフトウェアに必要です。

    1. すべてのクラスタノード上で、共通エージェントコンテナのセキュリティファイルエージェントを停止します。


      # /opt/SUNWcacao/bin/cacaoadm stop
      

    2. クラスタの 1 つのノード上で、Sun Cluster 3.1 9/04 CD-ROM を入れます。

    3. Solaris_arch/Product/sun_cluster/Solaris_ver/Packages/ ディレクトリに変更します。ここでは archsparc または x86 で、ver8 (Solaris 8 の場合) または 9 (Solaris 9 の場合) となります。


      phys-schost-1# cd Solaris_arch/Product/sun_cluster/Solaris_ver/Packages/
      

    4. 共通エージェントコンテナパッケージをインストールします。


      phys-schost-1# pkgadd -d . SUNWcacao*
      

    5. CD-ROM に含まれていないディレクトリに移動し、CD-ROM を取り出します。


      # eject cdrom
      

    6. ディレクトリを /etc/opt/SUNWcacao/ ディレクトリに変更します。


      phys-schost-1# cd /etc/opt/SUNWcacao/
      

    7. /etc/opt/SUNWcacao/security ディレクトリの tarfile を作成します。


      phys-schost-1# tar cf /tmp/SECURITY.tar security
      

    8. /tmp/SECURITY.tar ファイルを他のクラスタノードのそれぞれにコピーします。

    9. /tmp/SECURITY.tar ファイルをコピーした各ノード上で、セキュリティファイルを解凍します。

      /etc/opt/SUNWcacao/ ディレクトリに既にセキュリティファイルがある場合は、すべて上書きされます。


      phys-schost-2# cd /etc/opt/SUNWcacao/
      phys-schost-2# tar xf /tmp/SECURITY.tar
      

    10. クラスタ内の各ノードから /tmp/SECURITY.tar ファイルを削除します。

      セキュリティのリスクを避けるために tarfile の各コピーを削除する必要があります。


      phys-schost-1# rm /tmp/SECURITY.tar
      phys-schost-2# rm /tmp/SECURITY.tar
      

    11. すべてのノードで、セキュリティファイルエージェントを再起動します。


      phys-schost-1# /opt/SUNWcacao/bin/cacaoadm start
      

  10. Sun Web Console パッケージをインストールします。

    これらのパッケージは、Sun Web Console を使用しなくても Sun Cluster ソフトウェアに必要です。

    1. CD-ROM ドライブにSun Cluster 3.1 9/04 CD-ROM を挿入します。

    2. /cdrom/cdrom0/Solaris_arch/Product/sun_web_console/2.1/ ディレクトリに変更します。ここで archsparc または x86 です。

    3. setup コマンドを実行します。


      # ./setup
      

      setup コマンドにより、Sun Web Console をサポートするすべてのパッケージがインストールされます。

  11. SunPlex Manager ソフトウェアパッケージをインストールします。

    1. Sun Cluster 3.1 9/04 CD-ROM を CD-ROM ドライブに入れます。

    2. Solaris_arch/Product/sun_cluster/Solaris_ver/Packages/ ディレクトリに変更します。ここでは archsparc または x86 で、ver8 (Solaris 8 の場合) または 9 (Solaris 9 の場合) となります。


      # cd /cdrom/cdrom0/Solaris_arch/Product/sun_cluster/Solaris_ver/Packages/
      

    3. SunPlex Manager ソフトウェアパッケージをインストールします。


      # pkgadd -d . SUNWscva SUNWscspm SUNWscspmu SUNWscspmr
      

    4. CD-ROM に含まれていないディレクトリに移動し、CD-ROM を取り出します。


      # eject cdrom
      

  12. SunPlex Installer を使用して、Sun Cluster ソフトウェアをインストールして構成します。

    「Sun Cluster ソフトウェア (SunPlex Installer) をインストールして構成する」に進みます。