SAP web application server コンポーネントのリソースグループをマスターできる各ノードで次の手順を実行します。
SAP web application server コンポーネントをスケーラブルリソースとして構成している場合、リソースはこれらすべてのノードで同時に実行されます。
スーパーユーザーになった後、スーパーユーザー環境を持つ sapsidadm ユーザーになります。
# su - root # su sapsidadm |
次の環境変数を設定します。
変数 LD_LIBRARY_PATH に /sapmnt/SAPSID/exe を設定します。
変数 SAPSYSTEMNAME に適切な SAP システムの ID を設定します。
パス /usr/sbin:/usr/bin:/usr/cluster/bin を変数 PATH に追加します。
変数 SAPSYSTEM にリソースが処理すべき SAP の特定のインスタンス設定されているシステム番号を設定します。
環境変数 HOME に SAP 管理ユーザーのホームディレクトリを設定します。
変数 LOGNAME に root を設定します。
SAP web application server コンポーネントのリソースグループをフェイルオーバーリソースグループとして構成した場合は、そのリソースグループの logical-host-name リソースを有効にします。
データベースを起動します。
次の手順で SAP 起動スクリプトを実行する前に、データベースを起動してください。
絶対パスと適切な引数を使って、SAP web application server コンポーネントの SAP 起動スクリプトを実行します。
次に、SAP web application server コンポーネント用の SAP 起動スクリプトを実行するコマンド例を示します。インストールと同じコマンドを実行する必要があります。
# /usr/sap/SC3/SYS/exe/run/startsap r3 D01 |
SAP 管理ユーザーのホームディレクトリに移動します。
dpmon ユーティリティーがカレントディレクトリにファイルを書き込みます。このディレクトリは、SAP 管理ユーザーが書き込み可能なものでなければなりません。手順 2 で、環境変数 HOME に SAP 管理ユーザーのホームディレクトリを設定します。
# cd $HOME |
SAP システムが正常に起動した後、SAP インスタンスのディスパッチャーに対して検証コマンドを実行します。次にコマンド例を示します。
# /usr/sap/SC3/SYS/exe/run/dpmon -info |
検証が正常に実行されたことを確認します。
リターンコードが 0 であれば、検証は成功しています。
SAP web application server コンポーネントの SAP 停止スクリプトを実行して、SAP Web Application Server を停止できることを確認します。
SAP Web Application Server を正しく停止できることを確認します。フルパスと適切な引数を使って、SAP web application server コンポーネントの SAP 停止スクリプトを実行します。次に、SAP 停止スクリプトを実行するコマンド例を示します。インストールと同じコマンドを実行します。
# /usr/sap/SC3/SYS/exe/run/stopsap r3 D01 |