以下の各節で、Sun Cluster HA for SAP Web Application Server リソース型の拡張プロパティについて説明します。
システム定義プロパティの詳細は、r_properties(5) と rg_properties(5) のマニュアルページを参照してください。
SUNW.sapenq リソース型は、Sun Cluster 構成の SAP enqueue server を表します。このリソース型には、次のような拡張プロパティが設定されます。
プロセス監視機能 (PMF) の子プロセス監視レベルです。このプロパティは、pmfadm の -C オプションと同じです。
デフォルト値の -1 は、子プロセスの監視が実行されていないことを示します。正の値は、必要な子プロセスの監視レベルを示します。
整数
-1
範囲は定義されていません。
任意の時点 (Anytime)
SAP enqueue server の 2 桁のインスタンス番号です。この番号は、SAP enqueue server の SAP プロファイルの SAPSYSTEM の値です。
文字列
デフォルトは定義されていません。
該当なし
無効時 (When_ disabled)
SAP enqueue server プロファイルのフルパスです。
文字列
デフォルトは定義されていません。
該当なし
無効時 (When_ disabled)
SAP enqueue server 実行可能ファイルのフルパスです。
文字列
デフォルトは定義されていません。
該当なし
無効時 (When_ disabled)
SAP enqueue server 監視実行可能ファイルのフルパスです。
文字列
directory/ensmon。ここで、directory は、拡張プロパティ Enqueue_Server によって指定された SAP enqueue server 実行可能ファイルが保存されるディレクトリへのフルパスです。
該当なし
無効時 (When_ disabled)
起動ログファイルと監視ログファイルのディレクトリです。
文字列
拡張プロパティ SAP_User によって指定された管理ユーザーのホームディレクトリです。
該当なし
無効時 (When_ disabled)
SAP enqueue server 障害モニターに可能なプロセス監視機能 (PMF) による再起動の最大回数です。
整数
4
範囲は定義されていません。
任意の時点 (Anytime)
SAP エンキューサーバーの障害モニターの再起動の間隔 (分単位) です。
整数
2
範囲は定義されていません。
任意の時点 (Anytime)
SAP enqueue server 障害モニターが SAP enqueue server インスタンスの検証に用いるタイムアウト値 (秒単位) です。
整数
120
最小 = 2、最大値の定義なし
任意の時点 (Anytime)
SAP enqueue server の管理ユーザーです。
小文字の文字列
デフォルトは定義されていません。
該当なし
無効時 (When_ disabled)
SAP enqueue server アプリケーションを停止するためにアプリケーションに送信される信号です。
整数
2 (SIGINT と同じ)
1–37
無効時 (When_ disabled)
SUNW.saprepl リソース型は、Sun Cluster 構成の SAP replica server を表します。このリソース型には、次のような拡張プロパティが設定されます。
プロセス監視機能 (PMF) の子プロセス監視レベルです。このプロパティは、pmfadm の -C オプションと同じです。
デフォルト値の -1 は、子プロセスの監視が実行されていないことを示します。正の値は、必要な子プロセスの監視レベルを示します。
整数
-1
範囲は定義されていません。
任意の時点 (Anytime)
SAP replica server アプリケーションが作成する起動ログファイルと監視ログファイルのディレクトリです。
文字列
拡張プロパティ SAP_User によって指定された管理ユーザーのホームディレクトリです。
該当なし
無効時 (When_ disabled)
SAP replica server 障害モニターに可能な PMF による再起動の最大回数です。
整数
4
範囲は定義されていません。
任意の時点 (Anytime)
SAP replica server の障害モニターの再起動の間隔 (分単位) です。
整数
2
範囲は定義されていません。
任意の時点 (Anytime)
現在は使用されていません。SAP replica server 障害モニターが SAP replica server インスタンスの検証に用いるタイムアウト値 (秒単位) です。SAP replica server は、PMF によって起動され、監視されます。現在のところ、障害モニターによる追加検証は行われていません。
整数
30
最小 = 2、最大値の定義なし
任意の時点 (Anytime)
SAP replica server プロファイルのフルパスです。
文字列
デフォルトは定義されていません。
該当なし
無効時 (When_ disabled)
SAP replica server 実行可能ファイルのフルパスです。
文字列
デフォルトは定義されていません。
該当なし
無効時 (When_ disabled)
SAP replica server の管理ユーザーです。
小文字の文字列
デフォルトは定義されていません。
該当なし
無効時 (When_ disabled)
SAP replica server アプリケーションを停止するためにアプリケーションに送信される信号です。
整数
2 (SIGINT と同じ)
1–37
任意の時点 (Anytime)
SUNW.sapscs リソース型は、Sun Cluster 構成の SAP message server および関連ユーティリティーを表します。このリソース型には、次のような拡張プロパティが設定されます。
このプロパティは、Retry_interval 中に Retry_count の値を超えたら、フェイルオーバーするかを指定します。この拡張プロパティの値は次のとおりです。
True – Retry_interval 中に Retry_count の値を超えたら、リソースグループがフェイルオーバーする指定です。
False – Retry_interval 中に Retry_count の値を超えたら、リソースグループがフェイルオーバーしない指定です。
ブール型
TRUE
該当なし
任意の時点 (Anytime)
SAP message server 障害モニターに可能なプロセス監視機能 (PMF) による再起動の最大回数です。
整数
4
範囲は定義されていません。
任意の時点 (Anytime)
SAP message server の障害モニターの再起動の間隔 (分単位) です。
整数
2
範囲は定義されていません。
任意の時点 (Anytime)
SAP message server の検証実行可能ファイルです。
文字列
/usr/sap/SAPSID/SYS/exe/run/msprot 。ここで、SAPSID は SAP システムの ID です。
該当なし
無効時 (When_ disabled)
SAP message server の待機ポートです。
このプロパティに値を指定しなかった場合、初期段階のデフォルト値は 0 で、導き出されたデフォルト値は 3600 + SAP_Instance_Number として計算されます。検証対象の SAP message server の待機ポートが 3600 + SAP_Instance_Number と等しくない場合は、このプロパティに値を指定します。たとえば、SAP message server が 2 つ存在する場合は、このプロパティに値を指定してください。
整数
0
0 — 65535
無効時 (When_ disabled)
SAP message server 障害モニターが SAP message server インスタンスの検証に用いるタイムアウト値 (秒単位) です。
整数
120
最小 = 2
任意の時点 (Anytime)
SAP message server インスタンスの名前です。この名前は、SAP プロファイルの INSTANCE_NAME です。
文字列
デフォルトは定義されていません。
該当なし
無効時 (When_ disabled)
SAP message server インスタンスの 2 桁の SAP システム番号です。この番号は、SAP プロファイルの SAPSYSTEM です。
文字列
デフォルトは定義されていません。
該当なし
無効時 (When_ disabled)
SAP システムの ID です。この ID は、SAP プロファイルの SAPSYSTEMNAME です。
文字列
デフォルトは定義されていません。
該当なし
無効時 (When_ disabled)
SAP message server の管理ユーザーです。
小文字の文字列
SAPSIDadm。ここで、SAPSID は小文字に変換された SAP システムの ID です。
該当なし
無効時 (When_ disabled)
インスタンスの停止スクリプトのフルパスです。
文字列
/usr/sap/SAPSID/SYS/exe/run/stopsap
該当なし
無効時 (When_ disabled)
インスタンスの起動スクリプトのフルパスです。
文字列
/usr/sap/SAPSID/SYS/exe/run/startsap
該当なし
無効時 (When_ disabled)
SUNW.sapwebas リソース型は、Sun Cluster 構成の SAP web application server コンポーネントを表します。このリソース型には、次のような拡張プロパティが設定されます。
SAP web application server コンポーネント障害モニターに可能なプロセス監視機能 (PMF) による再起動の最大回数です。
整数
4
範囲は定義されていません。
任意の時点 (Anytime)
SAP web application server コンポーネント障害モニターの再起動の間隔 (分単位) です。
整数
2
範囲は定義されていません。
任意の時点 (Anytime)
SAP web application server コンポーネント障害モニターが SAP web application server コンポーネントインスタンスの検証に用いるタイムアウト値 (秒単位) です。
整数
120
最小 = 2
任意の時点 (Anytime)
SAP web application server コンポーネントインスタンスの名前です。この名前は、SAP プロファイルの INSTANCE_NAME です。
文字列
デフォルトは定義されていません。
該当なし
無効時 (When_ disabled)
SAP Web アプリケーションサーバーコンポーネントインスタンスの 2 桁の SAP システム番号です。この番号は、SAP プロファイルの SAPSYSTEM です。
文字列
デフォルトは定義されていません。
該当なし
無効時 (When_ disabled)
SAP システムの ID です。この ID は、SAP プロファイルの SAPSYSTEMNAME です。
文字列
デフォルトは定義されていません。
該当なし
無効時 (When_ disabled)
SAP web application server コンポーネントの管理ユーザーです。
小文字の文字列
SAPSIDadm。ここで、SAPSID は小文字に変換された SAP システムの ID です。
該当なし
無効時 (When_ disabled)
組み込み SAP J2EE engine を検証するかどうかを決定します。この拡張プロパティの値は次のとおりです。
True – 組み込み SAP J2EE engine を検証する指定です。
False – 組み込み SAP J2EE engine を検証しない指定です。
ブール型
FALSE
該当なし
無効時 (When_ disabled)
インスタンスの停止スクリプトのフルパスです。
文字列
/usr/sap/SAPSID/SYS/exe/run/stopsap
該当なし
無効時 (When_ disabled)
インスタンスの起動スクリプトのフルパスです。
文字列
/usr/sap/SAPSID/SYS/exe/run/startsap
該当なし
無効時 (When_ disabled)
起動スクリプトプロセスツリーを PMF で実行するかどうかを決定します。この拡張プロパティの値は次のとおりです。
True – PMF で起動スクリプトプロセスツリーを実行する指定です。
False – PMF で起動スクリプトプロセスツリーを実行しない指定です。
ブール型
TRUE
該当なし
無効時 (When_ disabled)