Sun Cluster 3.1 8/05 ご使用にあたって (Solaris OS 版)

スペアのない HA-DB が再度初期化される (4973982)

問題の概要: バグ 4974875 により、HA-DB の自動回復が行われるたびに、このデータベースはスペアを残すことなく初期化されます。このバグは HA-DB リリース 4.3 で修正され、このリリースに組み込まれています。HA-DB 4.2 およびそれ以前のリリースについては、次のいずれかの手順に従って HA-DB ノードの役割を変更します。

対処方法: 次のいずれかの手順に従って、HA-DB ノードの役割を変更します。

  1. 自動回復が成功した後に役割が変更された HA-DB ノードを特定します。

  2. 手順 1 で特定したすべてのノード、そして一度に 1 つのノードで、問題の HA-DB リソースの障害モニターを無効にします。


    # cladm noderole -db dbname -node nodeno -setrole role-before-auto_recovery
    
  3. 問題の HA-DB リソースの障害モニターを有効にします。

    または

  1. 自動回復が成功した後に役割が変更された HA-DB ノードを特定します。

  2. データベースをホストするすべてのノードで、問題の HA-DB リソースの障害モニターを無効にします。

  3. ノードのいずれかで、役割を変更する必要がある各 HA-DB ノードに対して次のコマンドを実行します。


    # cladm noderole -db dbname -node nodeno -setrole role-before-auto_recovery