このリリースでは、Sun Cluster ソフトウェアのインストールと構成に関連し、いくつかの改良が行われています。
scinstall ユーティリティーに次のメニューオプションが追加されました。
クラスタの最初のノード、クラスタの 2 番目以降のノードの通常モードインストール、JumpStart によるインストールセットアップ
シングルノードクラスタのインストール
クラスタアップグレード
このリリースでは、scinstall ユーティリティーを使用し、構成処理の一環として定足数デバイスを自動的に選択し、構成できるようになりました。このオプション機能は、定足数デバイスとしての使用が認められた SCSI 共有ストレージデバイスだけを使用する 2 ノードクラスタに使用できます。
次のファイル変更が、Sun Cluster 構成処理の一環として自動的に行われるようになりました。
ファイル名 |
エントリ変更 |
---|---|
/etc/hostname.if |
シングルアダプタ IPMP グループを利用できるように、ノード上で構成されている各パブリックネットワークアダプタのエントリが追加されました。 |
/etc/inet/hosts |
各クラスタノードのエントリが追加されました。 |
/etc/inet/ntp.conf.cluster |
使用されていないプライベートホスト名エントリが削除されました。 |
/etc/nsswitch.conf |
ほとんどのエントリは、リモートサーバールックアップを行う前にローカルの files データベースを参照するように変更されました。 |
/etc/system |
エントリ exclude:lofs が追加されました。 |
この機能向上は、『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の第 2 章「Sun Cluster ソフトウェアのインストールと構成」と『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の第 5 章「Sun Cluster ソフトウェアのアップグレード」に記載されているインストール手順とアップグレード手順に反映されています。