Sun Cluster 3.1 8/05 ご使用にあたって (Solaris OS 版)

『Sun Cluster Data Service for Solaris Containers Guide』

この節では、『Sun Cluster Data Service for Solaris Containers ガイド』内の記述の誤りと漏れについて説明します。

構成制限として記載されていない情報

『Sun Cluster Data Service for Solaris Containers ガイド』「構成に関する制限事項」には、フェイルオーバーゾーンまたはマルチマスターゾーンの autoboot プロパティーに適用される制限が記載されていません。

フェイルオーバーゾーンまたはマルチマスターゾーンを作成する場合は、そのゾーンの autoboot プロパティーが false に設定されていることを確認してください。ゾーンの autoboot プロパティーを false に設定することで、大域ゾーンの起動時にそのゾーンが起動することが防止されます。Sun Cluster HA for Solaris Containers データサービスによってゾーンを管理できるのは、そのゾーンがこのデータサービスの制御下で起動される場合だけです。

構成要件として記載されていない情報

『Sun Cluster Data Service for Solaris Containers ガイド』「構成に関する要件」 には、ループバックファイルシステム (LOFS) に適用される要件が挙げられていません。

ループバックファイルシステム (LOFS) が有効になっているか確認してください。

Sun Cluster のインストールツールを使用すると、LOFS が無効になります。ゾーンの管理に Sun Cluster HA for Solaris Containers を使用している場合は、Sun Cluster フレームワークのインストールと構成が完了した時点で LOFS を有効にしてください。LOFS を有効にするには、/etc/system ファイルから次の行を削除します。

exclude: lofs

ゾーンをインストールして構成する手順の記述誤り

『Sun Cluster Data Service for Solaris Containers ガイド』「ゾーンをインストールおよび構成する」の手順には、次の記述誤りがあります。

コード例の記述誤り

次の節にあるコード例には記述誤りがあります。

両方のセクションの正しいコードは次のとおりです。

# cat /var/tmp/probe-apache2
#!/usr/bin/ksh
if echo "GET; exit" | mconnect -p 80 > /dev/null 2>&1
then
    exit 0
else
    exit 100
fi