一度に複数のノードによりマスターされるよう構成されたリソースグループでデータサービスリソースを作成することで、Sun Java System Application Server EE (HADB) の管理エージェントコンポーネントは高可用性になっています。このリソースグループでは、主ノードの最大数と、主ノードの望ましい数が同じである必要があります。この構成の詳細については、「Sun Cluster HA for Sun Java System Application Server EE (HADB) の登録と構成」を参照してください。
次の図は、ノード上で障害が発生する前の 2 ノード構成を示したものです。
この図は、MA1 と MA2 によって示される、異なるクラスタノード上の 2 つの管理エージェントを示しています。アプリケーションは各ノードのローカルファイルシステムにインストールされています。Sun Cluster HA for Sun Java System Application Server EE (HADB) データサービスでは、(RS により示される) 1 つのリソースで 2 つの管理エージェントが構成され、このリソースは 1 つのリソースグループ RG で構成されています。リソースグループは、一度に複数のクラスタノードでマスターされるように構成されています。この例では、Node1 と Node2 です。
データサービスは、管理エージェントが構成されているすべてのノード上での管理エージェントの起動を管理します。管理エージェントは Node Supervisor (NSUP) プロセスを起動し、続いてこのプロセスが HADB ノードプロセスを起動します。管理エージェントに障害が発生した場合、ユーザー定義のパラメータに基づいて、データサービスが管理エージェントを再起動します。HADB ノードプロセスに障害が発生した場合、管理エージェントが再起動します。データベースが停止した場合、ユーザーはコマンド行でコマンド発行することで、これらのデータベースを再起動する必要があります。
ユーザー定義のパラメータにより、障害後、データサービスは管理エージェントを再起動しないと決められている場合、そのプロセスはそのノード上でダウン状態のままになります。ただし、管理されているそのほかのノード上の管理エージェントプロセスは動作を継続します。フェイルオーバーは行われません。
次の図は、最初のノードの障害後の、2 ノード構成を示したものです。最初のノードのすべてのプロセスがダウンすると、2 番目のノードがプロセスの実行を継続します。