この節の例は、次の構成を想定しています。フェイルオーバー IP アドレスは、論理ホスト名で表されています。
Node Agent NA1 と、これに関連するサーバーインスタンス I1 および I2 は、フェイルオーバー IP アドレス IP1 で待機するように構成されています。
Node Agent NA2 と、これに関連するサーバーインスタンス I3 および I4 も、フェイルオーバー IP アドレス IP1 で待機するように構成されています。
Node Agent NA3 と、これに関連するサーバーインスタンス I5 および I6 は、フェイルオーバー IP アドレス IP2 で待機するように構成されています。
Node Agent NA4 と、これに関連するサーバーインスタンス I7 および I8 も、フェイルオーバー IP アドレス IP2 で待機するように構成されています。
Node Agent のリソースタイプを登録するには、次のコマンドを実行します。
# scrgadm -a -t SUNW.jsas-na |
フェイルオーバーリソースグループ na-rg1 を作成し、フェイルオーバー IP アドレス IP1 と、Node Agent NA1 および NA2 用の Node Agent リソースを含めるには、次のコマンドを実行します。
# scrgadm -a -g na-rg1 |
フェイルオーバーリソースグループ na-rg2 を作成し、フェイルオーバー IP アドレス IP2 と、Node Agent NA3 および NA4 の Node Agent リソースを含めるには、次のコマンドを実行します。
# scrgadm -a -g na-rg2 |
リソースグループ na-rg1 にフェイルオーバー IP アドレスリソース IP1 を追加するには、次のコマンドを実行します。
# scrgadm -a -L -g na-rg1 -l IP1 |
リソースグループ na-rg2 にフェイルオーバー IP アドレスリソース IP2 を追加するには、次のコマンドを実行します。
# scrgadm -a -L -g na-rg2 -l IP2 |
リソースグループ na-rg1 内に Node Agent リソース na-rs1 を作成するには、次のコマンドを実行します。
作成される Node Agent リソースは、1 つのフェイルオーバー IP アドレスに構成されているすべての Node Agent 用に 1 つだけです。データサービスは、フェイルオーバーリソースグループに作成されているフェイルオーバー IP アドレスに構成されている Node Agent を自動的に検出します。
この例では、Node Agent NA1 および NA2 と、それらのすべてのサーバーインスタンス (I1、I2、I3、I4) が IP1 上に構成されます。したがって、NA1 と NA2 用としてリソース na-rs1 だけが作成されます。
このコマンドは、拡張プロパティーのデフォルト値を使用する場合に実行します。
# scrgadm -a -j na-rs1 -g na-rg1 \ -t SUNW.jsas-na \ -y Resource_Dependencies=das-rs \ -x Adminhost=host-1 \ -x Adminuser=admin \ -x Agentdir=/global/dg1/na-dir \ -x Passwordfile=/global/dg1/p |
このコマンドは、インストールがデフォルトの場所に行われなかった場合で、管理ポートがデフォルト値ではないときに実行します。
# scrgadm -a -j na-rs1 -g na-rg1 \ -t SUNW.jsas-na \ -y Resource_Dependencies=das-rs \ -x Adminhost=host-1 \ -x Adminuser=admin \ -x Agentdir=/global/dg1/na-dir \ -x Passwordfile=/global/dg1/p \ -x Confdir_list=/global/disk1/appserver-install-dir \ -x Adminport=6162 |
リソースグループ na-rg2 に Node Agent リソース na-rs2 を作成するには、次のコマンドを実行します。
作成される Node Agent リソースは、1 つのフェイルオーバー IP アドレスに構成されているすべての Node Agent 用に 1 つだけです。データサービスは、フェイルオーバーリソースグループに作成されているフェイルオーバー IP アドレスに構成されている Node Agent を自動的に検出します。
この例では、Node Agent NA3 および NA4 とそれらのすべての サーバーインスタンス (I5、I6、I7、I8) が IP2 上に構成されます。したがって、NA3 と NA4 用として na-rs2 だけが作成されます。
このコマンドは、拡張プロパティーのデフォルト値を使用する場合に実行します。
# scrgadm -a -j na-rs2 -g na-rg2 \ -t SUNW.jsas-na \ -y Resource_Dependencies=das-rs \ -x Adminhost=host-1 \ -x Adminuser=admin \ -x Agentdir=/global/dg1/na-dir \ -x Passwordfile=/global/dg1/p |
このコマンドは、インストールがデフォルトの場所に行われなかった場合で、管理ポートがデフォルト値ではないときに実行します。
# scrgadm -a -j na-rs2 -g na-rg2 \ -t SUNW.jsas-na \ -y Resource_Dependencies=das-rs \ -x Adminhost=host-1 \ -x Adminuser=admin \ -x Agentdir=/global/dg1/na-dir \ -x Passwordfile=/global/dg1/p \ -x Confdir_list=/global/disk1/appserver-install-dir \ -x Adminport=6162 |
Node Agent リソースグループ na-rg1 をオンラインにするには、次のコマンドを実行します。
# scswitch -Z -g na-rg1 |
リソースグループ na-rg1 をオンラインにすると、次のリソースが有効になります。
Node Agent NA1 と、NA1 下に構成されるサーバーインスタンス I1 および I2。
Node Agent NA2 と、NA2 下に構成されるサーバーインスタンス I3 と I4。
Node Agent リソースグループ na-rg2 をオンラインにするには、次のコマンドを実行します。
# scswitch -Z -g na-rg2 |
リソースグループ na-rg2 をオンラインにすると、次のリソースが有効になります。
Node Agent NA3 と、NA3 下に構成されるサーバーインスタンス I5 と I6。
Node Agent NA4 と、NA4 下に構成されるサーバーインスタンス I7 と I8。