Sun Cluster Data Service for Sybase ASE ガイド (Solaris OS 版)

ProcedureSybase ASE データベース環境を作成する

Sybase ASE データベース環境は、次のサーバーから構成されます。

Sybase ASE データベース環境の作成には、次の作業が含まれます。

始める前に

次の作業を完成していることを確認してください。

手順
  1. GUI ベースのユーティリティー srvbuild を実行して、Sybase ASE データベースを作成します。

    このユーティリティーは、$SYBASE/ASE_major-version /bin ディレクトリにあります。major-version は、使用している Sybase ASE のメジャーバージョンです。たとえば、Sybase ASE バージョン 12.5.1 を使用している場合、major-version12-5 です。

    srvbuild ユーティリティーについては、Sybase ASE のマニュアル『Installing Sybase Adaptive Server Enterprise on Sun Solaris 2.x (SPARC)』を参照してください。

  2. データベースが正しくインストールされていることを確認するために、すべてのサーバーが正しく起動するか確認します。

    ps(1) コマンドを実行して、すべてのサーバーの動作を確認します。Sybase ASE サーバーログは、発生したすべてのエラーを記録します。

  3. Sybase ASE システム管理者アカウント用のパスワードを設定します。

    sa ログインパスワードを変更する方法についての詳細は、『Sybase Adaptive Server Enterprise System Administration Guide』を参照してください。

  4. 障害監視用の新しい Sybase ASE アカウントを作成します。

    障害モニターは、このアカウントを使って次の作業を行うことができます。

    • システムテーブルの照会をサポートします。

    • ユーザーテーブルを作成または更新します。


    注 –

    この目的で sa アカウントを使用することは避けてください。


    次の例に、障害監視用の新しい Sybase ASE アカウントを作成する方法を示します。


    # isql -Usa -Psybase -Sasedb
    1> use master
    2> go
    1> create database sc3xdb
    2>go
    1> sp_addlogin dbmon, dbmonp, sc3xdb
    2> go
    1> use sc3xdb
    2> go
    1> sp_changedbowner dbmon
    2> go
    1> sp_modifylogin dbmon, defdb, sc3xdb
    2> go
    1> exit
    

    詳細は、『「Sun Cluster HA for Sybase ASE 障害モニターの調整」』を参照してください。

  5. 停止ファイルで sa パスワードを変更します。

    停止ファイルには sa パスワードが入っているため、このファイルは適切なアクセス権で保護し、システム管理者が選択したディレクトリに格納してください。停止ファイルを読み取り、書き込み、および実行できるのは、sybase ユーザーだけにします。

    停止ファイルについての詳細は、「Sun Cluster HA for Sybase ASE のセキュリティーの問題」を参照してください。

次の手順

Sybase ASE データベース環境を作成したあとは、「Sun Cluster HA for Sybase ASE パッケージのインストール」に進みます。