Sun Cluster Geographic Edition のシステム管理

全体的なデバイスグループ状態に照らして保護グループのローカルな役割を検証する

次の表に、全体的なデバイスグループ状態に照らして Hitachi TrueCopy 保護グループのローカルな役割を検証する方法を示します。

表 10–3 保護グループのローカルな役割に照らして全体的なデバイスグループ状態を検証する

全体的なデバイスグループ状態 

保護グループの有効なローカルな役割 

SMPL

primary または secondary

Regular Primary

primary

Regular Secondary

secondary

Takeover Primary

primary

Takeover Secondary

secondary


例 10–12 全体的なデバイスグループ状態の検証

次に、 Hitachi TrueCopy デバイスグループが属する Hitachi TrueCopy 保護グループの役割に照らしてこのデバイスグループの状態を検証する例を示します。 まず、次のように、保護グループを作成します。


phys-paris-1# geopg create -s paris-newyork-ps -o primary -d truecopy tcpg

次のように、デバイスグループ devgroup1 を保護グループ tcpg に追加します。


phys-paris-1# geopg add-device-group -p fence_level=async devgroup1 tcpg

Hitachi TrueCopy デバイスグループ devgroup1 の現在の状態は、pairdisplay コマンドの出力に示されます。


phys-paris-1# pairdisplay -g devgroup1 
Group PairVol(L/R) (Port#,TID,LU),Seq#,LDEV#,P/S,Status,Fence,Seq#,P-LDEV# M 
devgroup1 pair1(L) (CL1-A , 0, 1) 12345   1..P-VOL PAIR ASYNC,54321  609   -
devgroup1 pair1(R) (CL1-C , 0, 20)54321 609..S-VOL PAIR ASYNC,-----   1    - 
devgroup1 pair2(L) (CL1-A , 0, 2) 12345   2..P-VOL PAIR ASYNC,54321  610   - 
devgroup1 pair2(R) (CL1-C , 0,21) 54321 610..S-VOL PAIR ASYNC,-----   2    -

pairvolchk -g <DG> -ss コマンドを実行すると、値 23 が戻ります。


phys-paris-1# pairvolchk -g devgroup1 -ss
parivolchk : Volstat is P-VOL.[status = PAIR fence = ASYNC]
phys-paris-1# echo $?
23

pairvolchk コマンドの出力は 23 です。これは、表 10–1 内で、Regular Primary の個々のデバイスグループ状態に対応します。保護グループにはデバイスグループが 1 つだけ含まれているため、全体的なデバイスグループ状態は個々のデバイスグループ状態と同じです。-o オプションで指定した保護グループのローカルな役割は、表 10–3 からわかるように primary です。このため、このデバイスグループ状態は有効です。