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このマニュアルには、Solaris Security Toolkit ソフトウェアを理解し、使用するために必要な参考情報が記載されています。このマニュアルの主な対象読者は、Solaris
Operating System (OS) バージョン 8、9、および 10 のセキュリティーを確保するために Solaris Security Toolkit ソフトウェアを使用するユーザーです。具体的には、管理者、コンサルタント、および Sun のシステムの新規配備または配備済みシステムのセキュリティー確保を担当するユーザーです。記載されている説明は、このソフトウェアを JumpStart
モードまたはスタンドアロンモードのいずれかで使用する場合に適用されます。
このマニュアルの読者は、Solaris OS の Sun 認定システム管理者または Sun 認定ネットワーク管理者であることが必要です。また、標準ネットワークプロトコルおよびトポロジについて理解していることも必要です。
このマニュアルは、セキュリティーについてさまざまなレベルの知識や経験を持つユーザーに役立つように作成されているため、それぞれの知識や経験に合わせて適宜活用してください。
このマニュアルはユーザーガイドです。各章には、このソフトウェアを使用してシステムのセキュリティーを確保する際の情報、操作説明、およびガイドラインが記載されています。このマニュアルは、以下の章で構成されています。
第 1 章では、Solaris Security Toolkit ソフトウェアの設計および目的について説明します。主要コンポーネント、機能、利点、サポートしているプラットフォームについて解説します。
第 2 章では、システムのセキュリティーを確保する方法について説明します。Solaris Security Toolkit を使用してシステムのセキュリティーを確保する場合は、あらかじめこのソフトウェアのプロセスを適用できます。
第 3 章では、Solaris Security Toolkit ソフトウェアおよびその他のセキュリティー関連ソフトウェアのダウンロード、インストール、および実行手順について説明します。
第 4 章では、セキュリティーの強化に伴い Solaris Security Toolkit ソフトウェアによって行われた変更を元に戻すための情報および手順について説明します。
第 5 章では、Solaris Security Toolkit ソフトウェアを使用するための JumpStart サーバーの構成および管理方法について説明します。
第 6 章では、Solaris Security Toolkit ソフトウェアを使用してシステムのセキュリティーを監査 (検証) する方法について説明します。セキュリティー強化後、確立されたセキュリティープロファイルを管理するには、この章で説明する情報と手順を使用します。
第 7 章では、前述の章に記載の情報と知識を利用して、実際に新規システムをインストールして、セキュリティーを確保する方法について説明します。
このマニュアルには、システムの停止、システムの起動、およびデバイスの構成などに使用する基本的な UNIX® コマンドと操作手順に関する説明は含まれていない可能性があります。これらについては、以下を参照してください。
書体または記号[1] |
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Sun Fire ハイエンドシステムとは、次のモデル番号を指します。
Sun Fire ミッドレンジシステムとは、次のモデル番号を指します。
Sun Fire エントリレベルミッドレンジシステムとは、次のモデル番号を指します。
Solaris Security Toolkit 4.2 ソフトウェアは、Solaris 10 OS 上で稼働する SPARC® システム (64 ビットのみ) と x86/x64 システムをサポートします。Solaris Security Toolkit 4.2 ソフトウェアは、Solaris 8 および 9 で稼働する SPARC 32 ビットシステム (Ultra 2 Creator 3D など) はサポートしません。
Sun では、Solaris Security Toolkit ソフトウェアを Solaris 8、Solaris 9、または Solaris 10 オペレーティングシステムで使用する場合にのみサポートを提供しています。
注 - Solaris Security Toolkit 4.2 ソフトウェアの場合、Solaris 10 を使用できるのは Sun Fire ハイエンドシステムのドメイン上だけであり、システムコントローラ (SC) 上では使用できません。 |
Solaris Security Toolkit ソフトウェアは Solaris 2.5.1、Solaris 2.6、および Solaris 7 オペレーティングシステムで使用することもできますが、これらのオペレーティングシステムで使用する場合、Sun ではサポートを提供していません。
Solaris Security Toolkit ソフトウェアは、インストールされている Solaris オペレーティングシステムのバージョンを自動的に検出し、そのバージョンに合わせて適切なタスクを実行します。
このマニュアル全体の例では、スクリプトが OS のバージョンをチェックする場合、スクリプトは、Solaris OS のバージョンである 2.x、7、8、9、または 10 ではなく、SunOS のバージョンである 5.x をチェックします。表 P-1 に、SunOS のバージョンと Solaris OS のバージョンの関係を示します。
System Management Services (SMS) を使用して Sun Fire ハイエンドシステム上のシステムコントローラ (SC) を稼働させている場合は、すべての Solaris 8 および Solaris 9 OS バージョンで SMS バージョン 1.4、1.4.1、および 1.5 と Solaris Security Toolkit 4.2 ソフトウェアの併用がサポートされます。Solaris 10 OS 上で Solaris Security Toolkit 4.2 ソフトウェアによりサポートされる SMS のバージョンはありません。
注 - Solaris Security Toolkit 4.2 ソフトウェアの場合、Solaris 10 を使用できるのはドメイン上だけであり、システムコントローラ (SC) 上では使用できません。 |
http://www.sun.com/products-n-solutions/hardware/docs/
Software/enterprise_computing/systems_management/sst/index.html
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http://www.sun.com/hwdocs/feedback
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『Solaris Security Toolkit 4.2 管理マニュアル』, part number 819-3789-10