Sun WorkShop Visual には、独自のアプリケーションリソース設定のセットがあります。この付録では、ユーザーが状況に合わせて変更する可能性の高いリソースについて説明します。これらのリソースは、システムの構成に合わせて任意のアプリケーションリソースで変更、あるいは追加することができます。たとえば、 次のような Sun WorkShop Visual のアプリケーションファイルのみの変更が望ましい場合もあります。
$VISUROOT/lib/locale/<ロケール>/app-defaults/visu
$VISUROOT/lib/locale/<ロケール>/app-defaults/CDE/visu
$VISUROOT は、Sun WorkShop Visual のインストールディレクトリです。上述の <ロケール> ディレクトリは、デフォルトで ja に設定されます。ただし、ja 以外のロケールを使用している場合には、現在使用しているロケールの名前になります。ロケールの詳細は、「ロケール」を参照してください。X ウィンドウシステムの参考文献については、を参照してください。
また、Sun WorkShop Visual のリソース設定を、ホームディレクトリの .Xdefaults という名前のファイルに追加することができます。リソース設定をしていないものがある場合は、新たに作成することもできます。任意の X ウィンドウのアプリケーションに対するリソース情報を、本章で説明する形式でリソース設定に含めることができます。詳細は、X ウィンドウシステムのマニュアルを参照してください。
本節では、リソース名は太字で印刷してあります。これらは、適切なリソースファイルに 1 行を追加するだけで設定することができます。次の例を参考にしてください。
上の行の autoSave はリソース名であり、 true は設定値です。
Sun WorkShop Visual リソースファイルには、ここで紹介する数よりも多くのリソースが含まれています。ほとんどのリソースは、他国語で作業を行う場合、または特別な条件がある場合に限り、変更を必要とします。本付録で説明されていないリソースについては、Sun WorkShop Visual リソースファイルのコメントを参照してください。
リソースには、Sun WorkShop Visual の大画面および小画面に対して異なる設定を持たせることができます。小画面の場合は small_visu 、大画面に対してはアプリケーションクラス名Sun WorkShop Visualを使用します。Sun WorkShop Visual のリソース設定は、特に small_visu で設定がない場合、 small_visu にも適用します。
本章に含まれていないリソースを使用しての Sun WorkShop Visual のカスタマイズについては、を参照してください。
ダイアログやメニュー上のラベルを表示するフォントです。visu のデフォルトは以下のとおりです。
ダイアログやメニュー上のボタンのラベルを表示するフォントです。 visu のデフォルトは以下のとおりです。
テキストボックスやリスト上のテキストを表示するフォントです。 visu のデフォルトは以下のとおりです。
現在選択されているウィジェットに保存されていない変更がある時に、別のウィジェットを選択しようとする場合に、Sun WorkShop Visual に警告を発生させます。デフォルト: true
「コード生成」ダイアログでは、デフォルトで設定された名前が生成されるファイル名として使用されます。このファイル名のデフォルト設定は、変更することができます。詳細を以下に示します。
生成されたメークファイルのリンクとコンパイルの行に、
libjavawidgets.a
ライブラリと関連するインクルードファイルを指すために置かれます。デフォルト値はそれぞれ、
$
VISUROOT
/src/java_widgets/lib/libjavawidgets.a
と
-
I$
VISUROOT
/src/java_widgets/h
です。
基底クラス定義を含んでいる C++ 用ヘッダーファイルです。必要に応じて引用符 "" または山括弧 <> を含みます (デフォルトは括弧)。これを無効にするためには、空文字列に設定します。デフォルト: xdclass.h
Sun WorkShop Visual に _XFUNCPROTOBEGIN および _XFUNCPROTOEND マクロをヘルプリンク外部宣言の付近に作成させます。デフォルト: true
C++ 基底クラス宣言において、Sun WorkShop Visual はメンバー関数 create() に対するウィジェット名引数のデフォルト値を widget_name = NULL に設定します。派生クラスに対しては、基底クラスからこれらのデフォルトの引数の値を継承するため、この動作は必要ではありません。しかし、 widget_name 引数なしで create() 関数が呼び出される場合には、多くのコンパイラがこの動作を必要とします。Sun WorkShop Visual は、このようなコードは決して生成しませんが、この動作を必要とするソースをすでにユーザーが持っている場合もあります。デフォルト: true
ヘルプファイルを探す際に使用する検索パスです。検索パスは、コロンで区切って指定します。通常のヘルプの場合は、Sun WorkShop Visual はこのディレクトリ内で
entry.html
という名前のファイルを探し出します。このファイルから他のヘルプファイルへのリンクが開始されます。ユーザー定義ウィジェットまたは定義に対してテキストヘルプを使用している場合は、Sun WorkShop Visual はこのディレクトリでサブディレクトリ
local
を探し出します。
デフォルト:
$VISUROOT/lib/locale/<使用するロケール>/help
$VISUROOT は Sun WorkShop Visual インストールディレクトリのルートのパスです。
ユーザー定義ウィジェットと、定義に対してのヘルプファイル名の構築に使用される区切り文字列です。デフォルト: "."
ユーザー定義ウィジェットに対するテキストファイルヘルプは、ファイルとタグの組み合わせによって定義されます。通常のヘルプの場合は、ファイルとタグは連結されて helpDir/local に相対的なファイル名を生成します。 userHelpCatString の値は、文字列の作成時には文書 (document) とタグ (tag) の間のセパレータとして使用されます。たとえば、 userHelpCatString が "." である場合、ヘルプファイルは document.tag となります。別の設定としては、"/" を使用して document/tag を生成することができます。ヘルプファイルは、HTML 形式で作成されることを前提としています。
整列あるいは均等配置を行う場合に、最後に選択されたウィジェットを示すために使用する色です。このウィジェットに対して操作が行われます。
デフォルト:
#9a9ae1163232
以下のリソースは、デザイン階層にウィジェットを描画する場合に使用されます。
ビットマップ型のウィジェットアイコンの前景色です。デフォルト:
Black
これは、ピックスマップまたはアイコンが描画される色を表わします。ビットマップアイコンの場合は、
widgetBackground
リソースと対照的な色でなければなりません。カラーピックスマップアイコンには使用されません。
ウィジェットアイコンの背景色です。この色は、カラーが none (なし) と設定されているカラーピックスマップから透けて表示されます。デフォルト: #fdfdf5f5ebeb
ウィジェットが強調表示されている場合に、ビットマップ型アイコンを描画するために使用される前景色です。ビットマップアイコンのために、 highlightBackground リソースと対照的な色で表示を行う必要があります。カラーピックスマップアイコンに対しては使用されません。デフォルト: #fdfdf5f5ebeb
モノクロディスプレイを使用する場合は、デフォルト設定にアイコンが黒く表示される可能性があります。この場合は、 widgetBackground と同じ値に設定します。
ウィジェットが強調表示されている場合に使用される背景色です。ビットマップアイコンのために、 highlightForeground リソースと対照的な色で表示を行う必要があります。デフォルト: Red この色は、カラーが none (なし) と設定されているカラーピックスマップの部分から透けて表示されます。
モノクロディスプレイを使用する場合は、デフォルト設定にアイコンが黒く表示される可能性があります。この場合は、 widgetForeground と同じ値に設定します。
以下のリソースは、構造あるいは C++ クラスとして指定されているウィジェットを示すために使用される色を制御します。これらのリソースは、「構造の色」トグルが設定されている場合に限って有効です。
カラーマップセルが不必要に使用されないように、Sun WorkShop Visual は、カラーマップに存在する色を使用して XOR 表示を行います。これにより、対話的な描画ができなくなる場合があります。この場合は、描画方法を XOR から INVERT (反転) に変更し、異なる結果を生じさせることもできます。デフォルト: false
パレットおよびツールバーの構成については、も参照してください。
パレットに表示させないウィジェットのリストです。ウィジェットはコンマで区切られます。以下にすべての Motif ウィジェットを示します。
XmDialogShell, XmMainWindow, XmMenuBar, XmPulldownMenu, XmRadioBox, XmRowColumn, XmFrame, XmDrawingArea, XmBulletinBoard, XmForm, XmPanedWindow, XmScrolledWindow, XmMessageBox, XmMessageTemplate, XmCommand, XmSelectionPrompt, XmSelectionBox, XmFileSelectionBox, XmLabel, XmPushButton, XmToggleButton, XmDrawnButton, XmArrowButton, XmCascadeButton, XmOptionMenu, XmSeparator, XmScale, XmScrollBar, XmTextField, XmText, XmScrolledText, XmList, XmScrolledList
ユーザー定義ウィジェットなどに対しては、以下のようにクラス名を使用してください。
サン・マイクロシステムズ株式会社 Copyright information. All rights reserved. |