Sun WorkShop でプログラムを構築すると、実際には WorkShop ターゲットが構築されます。WorkShop ターゲットは、以下の要素で構成されています。
構築ディレクトリ − 構築プロセスを起動するディレクトリ。メークファイル用のデフォルトディレクトリでもあります。
構築コマンド − make ユーティリティを起動するコマンド。メークファイルを読み取り、make のターゲットを構築します。
メークファイル − make のターゲットの更新方法を記述したエントリが格納されているファイル。更新は、どのファイルに依存するか (依存関係) に基づいて行われます。各依存関係が make のターゲットになるので、独自の依存関係を持たせることができます。ターゲットとファイルの依存関係や下位依存関係によってツリー構造が形成され、make ターゲットを再構築するかどうかが決定します。
構築 (make) のターゲット − 特定のメークファイルに格納されている指示 (規則) に基づいて構築されるオブジェクト。make は、メークファイルから、この構成方法を認識します。make のターゲットには、all や clean があります。通常、メークファイルは、デフォルトターゲットが最も一般的なターゲットになるように設計されています。
構築された WorkShop ターゲットは、「構築」メニューのリストと、「ターゲットを編集」コマンドにある WorkShop ターゲットのリストに追加されます。構築を開始すると、Sun WorkShop は、ターゲットリスト中の最初のターゲットを構築します。
make ユーティリティ、メークファイル、make ターゲットの詳細については、付録 B 「make ユーティリティとメークファイル」を参照してください。