Sun WorkShop 入門

デフォルト値を使った構築

Sun WorkShop には、デフォルトのメークファイル名 (makefile)、デフォルトの構築ターゲット、デフォルトの make コマンド dmake が用意されています (「分散構築の実行」を参照してください)。このため、構築コマンド、メークファイル、ターゲットを指定しなくても構築を開始することができます。ただし、構築ディレクトリの名前は指定する必要があります。

デフォルトのメークファイルと構築ターゲット

「ターゲットの新規定義」ダイアログボックスの「メークファイル」と「ターゲット」テキストフィールドには、<デフォルト> という値が入っています。特定のメークファイルや構築ターゲットを指定しないと、構築ディレクトリ内で makefile というメークファイルが検索され、そのメークファイル内の最初の構築ターゲットの構築が行われます。ただし、makefile という名前のファイルよりも新しい SCCS 履歴ファイル (s.makefile) があるときは、最新バージョンの s.makefile が使用されます。makefile が存在しない場合は、Makefile という名前のファイルの構築が行われます。より新しい SCCS 履歴ファイル (s.Makefile) があるときは、s.Makefile の最新バージョンが使用されます。

デフォルト値を使った構築

デフォルトの構築値を使用してプログラムを構築するには、次の手順に従ってください。

  1. 「構築」ウィンドウの「ディレクトリ」フィールドで、構築ディレクトリセットが正しいことを確認します。

  2. 現在の構築ディレクトリが正しければ、Sun WorkShop のメインウィンドウや「構築」ウィンドウで「構築」ボタンを押すか、「構築」⇒「構築」を選択します。または、ウィンドウの「構築」メニューから WorkShop ターゲットを選択します。

  3. 「ディレクトリ」フィールドに構築ディレクトリが表示されていない場合や、構築ディレクトリを変更したい場合は、「構築」⇒「新規ターゲット」を選択して「ターゲット新規定義」ダイアログボックスを開き、「ディレクトリ」テキストフィールドに構築パスを入力します。

    ブラウズボタンをクリックして、「構築ディレクトリ設定」ダイアログボックスでディレクトリを選択することもできます。「了解」をクリックすると、選択したディレクトリが「ディレクトリ」テキストフィールドに読み込まれます。「ターゲットの新規定義」ダイアログボックスの下部にある「構築」ボタンをクリックしてください。

    構築の出力は、構築ウィンドウの構築出力表示区画に表示されます。「構築」ウィンドウの「構築を中止」ボタンをクリックすると、構築処理が停止します。


注 -

次回「構築」ウィンドウを開くときは、最後に構築ジョブを実行したディレクトリが構築ディレクトリに設定され、そのパス名が「ディレクトリ」フィールドに表示されます。