Sun WorkShop 入門

コードのトレース

トレースとは、プログラム内の事象に関する情報を収集し、「dbx コマンド」ウィンドウに表示することです。このとき、プログラムの実行は停止しません。

トレースにフィルタを設定しないと、実行直前のソースコードの各行が表示されるため、単純なプログラム以外では大量の情報が出力されてしまいます。

トレースにフィルタを設定すると、プログラムのイベントに関する情報を表示できるほか、関数呼び出し、指定の名前のメンバー関数、クラス内の関数、関数からの終了などをすべてトレースできます。変数の値の変化をトレースすることもできます。

イベントとは、プログラムのイベントとデバッグの処理を関連付けたものを指します。主なイベントには、指定された変数の値の変更などがあります。「ブレークポイント」ウィンドウのトレースリストは、トレースとイベントタイプの管理を行うことから、トレースハンドラと呼ばれています。

トレースを設定するには、次の手順に従ってください。

  1. 「ブレークポイント」ウィンドウで「詳細」区画が表示されていない場合は、「ブレークポイントを追加、変更」ボタンをクリックします。

  2. 「イベント」リストボックスからトレースするイベントを選択します。

  3. テキストフィールドに、関数名、ファイル名、行番号などのイベント情報を入力します。

  4. 「動作」⇒「トレース」を選択します。

  5. 「追加」をクリックします。


    注 -

    「デバッグオプション」ダイアログボックスの「デバッグの動作」カテゴリでは、トレースの速度を調節することができます。デバッグオプションの設定については、オンラインヘルプで、デバッグに関連する項目を参照してください。