標本コレクタは、以下に示す 3 つのポイントにさしかかると、1 つの標本に対するデータの収集を中断して、次の標本採取へと移ります。
ブレークポイント
「コレクタ」メニューの「新規標本」コマンドが選択された場合
ユーザーによって指定された秒数(周期)が経過した場合
データはコード中のブレークポイントにおいて常に集計されるので、どの位置にでもブレークポイントを設定すれば、データを自由に収集することができます。
アプリケーションが -g オプションによってコンパイルされている場合、収集したい情報に関係のあるコードの特定の位置にブレークポイントを設定できます。ブレークポイントは関数の最初、最後、およびコード中の任意の行に設定できます。
アプリケーションが -O オプションによってコンパイルされている場合、関数上にはブレークポイントを設定できますが、特定のソースコード行には設定できません。
「手動(「新規標本」コマンド使用)」ラジオボタンが選択されている場合は、コードにブレークポイントを設定しておかなくても、「コレクタ」メニューの「新規標本」コマンドによって、アプリケーションのどのポイントのデータでもチェックできます。ユーザーとアプリケーションとのインタラクション (メニューからコマンドを選択するまでの時間や、キーボードからコマンドを入力する時間など) を測りたい場合などには、便利な機能です。
「周期的に」ラジオボタンを選択しておけば、アプリケーションの実行を観察しながら動作データ標本を採取できるため、アプリケーションの動作を一定の規則に従って確認できます。「標本コレクタ」ウィンドウ下部の「周期」スライダを使うことで、標本コレクタが標本データを集計する間隔を設定できます。間隔は 1 〜 60 秒の範囲で指定できます。