プログラムのパフォーマンス解析

表示のためのデータの種類の選択

標本アナライザでは、収集したデータの表示方法をさまざまに切り替えられます。アプリケーションのパフォーマンス改良に役立つようなデータの種類を指定できます。

「データ」リストボックスを使って、以下の表に示すデータの種類の中から 1 つを選択してください。

表 2-1 標本アナライザによる表示が可能なデータの種類

プロセス時間 

処理状態の推移の集計 

ユーザー時間 

命令実行によってユーザープロセス状態に費やされる時間 

システム待ち時間 

処理がカーネルでスリープしている時間 (ただし、「中断」、「アイドル」、「ロック待ち」、 「テキストフォルト」、「データフォルト」状態は含まない)  

システム時間 

オペレーティングシステムがシステムコールの実行に費やす時間 

テキストページ・フォルト時間 

テキストページでのフォルティングに費やされる時間 

データページ・フォルト時間 

データページでのフォルティングに費やされる時間 

プログラムのサイズ 

アプリケーションの関数、モジュール、セグメントのサイズ(バイト)。「アドレス空間」データと組み合わせると、アプリケーションのサイズを確認し、必要なメモリ要件を確定できる 

アドレス空間 

テキストページおよびデータページの両方の参照動作。 「プログラムのサイズ」データと組み合わせると、アプリケーションのサイズを確認し、必要なメモリ要件を確定できる。 

実行統計 

アプリケーション実行に関する包括的な統計情報 

データの種類と表示形式

各種のデータは、その性質に合った表示画面でのみ表示できます。表 2-2 には、各データの種類と関連した表示形式を示します。

表 2-2 標本アナライザのデータの種類と対応する表示形式

データの種類 

表示形式 

プロセス時間 

概要 

ユーザー時間 

ヒストグラム、累計 

システム待ち時間 

ヒストグラム、累計 

システム時間 

ヒストグラム、累計 

テキストページ・フォルト時間 

ヒストグラム、累計 

データページ・フォルト時間 

ヒストグラム、累計 

プログラムのサイズ 

ヒストグラム 

アドレス空間 

アドレス空間 

実行統計 

統計