インポートユーティリティとエクスポートユーティリティは、コマンド行インタフェース (CLI ) から以下のコマンドで起動できます。
# /opt/SUNWsymon/sbin/es-cli > login ホスト: servername ログイン: username パスワード: password ログインに成功しました > export parameter > import parameter |
コマンドパラメータについての情報は、インポートコマンドパラメータと エクスポートコマンドパラメータを参照してください。
import コマンドは、特定ドメインにエクスポートされたトポロジデータを、ファイルから取り出します。
import コマンドは、次のパラメータを使用します。
domain パラメータの値は、インポートされるトポロジのドメイン名となります。ドメイン名の指定がない場合は、全てのドメインがインポートされます。
domainmode パラメータの値は、インポートされたトポロジから新規ドメインを作成するかどうかを決定します。この値が follow の場合は、グループとドメイントポロジが現在のトポロジにインポートされ、新規のドメインが作成されます。また、この値が ignore の 場合は、グループとエンティティが指定ドメインにインポートされます。
filename パラメータの値は、トポロジ情報を取り出すファイルの名前です。
nodemode パラメータの値は、インポートされたトポロジが既存トポロジを上書きするかどうかを決定します。この nodemode パラメータ値が replaceの場合、重複データはインポート値に置き換えられます。また、nodemode パラメータ値が ignore の場合、重複データは更新されません。
コマンド行の明示的な割り当ては、パラメータファイルの同一の割り当てに優先されます。例えば、mode=ignore がコマンド行に割り当てられ、mode=follow がパラメータファイルに割り当てられた場合、mode=ignore が使用されます。
次の例では、すでにエクスポートされたトポロジを /home/examples/snapshot ファイルからインポートします。必要に応じて新規ドメインが作成され、重複データがインポートされたトポロジに置き換わります。
> import filename=/home/examples/snapshot domainmode=follow \ nodemode=replace |
インポートユーティリティは、操作の実行前またはデータが重複すると、次のようなプロンプトを出します。
確認を求める警告メッセージ – インポート操作を確認するために、次のメッセージが表示されます。
<ユーザ名> によって <mm/dd/yyyy> にエクスポートされたファイルです。 インポートによってトポロジデータベースが変更されます。続行してもよろしいですか? |
「はい」の場合は y を、「いいえ」の場合は n を入力します。
データ重複 – 重複したデータの扱いを決定するために、次のメッセージが表示されます。
オブジェクト <オブジェクト名> はすでに存在します。書き換えてよろしいですか? |
このメッセージには次の値を選択できます。
重複データを新規データに置き換える
全ての重複データを新規データに置き換える
重複データを更新しない
全ての重複データを無視してそのまま残す
インポート操作を中止する
この節では、インポートコマンドの結果として表示されるメッセージについて説明します。
import: Done.
成功しました。
説明:エクスポートに成功しました。
インポート: ファイル (ファイル名) が存在しません。
ファイルが存在しません。
説明:指定されたファイルが存在しません。コマンド行が、インポートデータソースを提供するデータファイルと、パラメータリストを提供するパラメータファイルの両方に使用されている可能性があります。
インポート: アクセス権がありません。
アクセス権がありません。
説明:ファイルを開いて読み込むことができません。
インポート: 不正なファイル形式です。
フォーマットが不正です。
説明:ソースファイルが、データのエクスポートに有効なデータベースファイルではありません。
インポート: 追加しようとしているファイルは期限切れです。
データが期限切れです。
説明:期限切れのデータを使用しています。
import: Authentication failed.
認証に失敗しました。
説明:現在のユーザには、トポロジ階層でオブジェクトを作成する権限がありません。
import: Wrong parameter file.
パラメータファイルエラー
説明:パラメータファイルは、name = 値r のペアで構成されなければなりません。ファイル形式が不正の場合、エラーメッセージが表示されて操作が停止されます。
import: illegal parameter - < para>.
Use -h option to get usage.
パラメータが不正です。
説明:インポート操作に不正なパラメータが指定されました。import -h で、使用可能なオプションとパラメータを確認してください。
export コマンドは、単一ドメインまたは全ドメインのトポロジデータをファイルに保存します。
export コマンドでは、次のパラメータを使用します。
comment パラメータの値は、ファイルに含まれる注釈です。
domain パラメータの値は、エクスポートされるトポロジのドメイン名です。ドメインの指定がない場合は、全てのドメインがエクスポートされます。
filename パラメータの値は、トポロジ情報のエクスポート先のファイル名です。
mode パラメータの値は、トポロジ情報をファイルに組み込む方法を決定します。この値が 追加 の場合、データはファイル内容の後に追加されます。上書き の場合は、ファイルの既存情報が新規データに置き換わります。
validity パラメータの値は、データが有効な日数です。選択可能な日数は、次のとおりです。
Unlimited
7
15
30
90
以下は、デフォルトドメインが snapshotファイルに保存される例です。snapshot のオリジナル情報は、新規データによって上書きされます。新規データは無期限に有効と仮定され、システムテストグループ用のデータであることがコメントで指定されます。
> export filename=/home/examples/snapshot \ domain="Default Domain" mode=overwrite validity=Unlimited \ comment="System Test Group" |
エクスポートコマンドを起動すると、コメントの入力を求めるプロンプト (>) が表示されます。Return キーを押して改行します。Return キーを 2 回押してコメントを終了します。
> export -p domain=ALL mode=append <return> Please enter comments for the export: > Comment text line 1 <Return> > Comment text line 2 <Return> > <Return> < State = OK message = Done. > |
エクスポートコマンドの結果として、次のようなメッセージが表示されます。
export: Done.
成功しました。
説明:エクスポートに成功しました。
export: Cannot open file .
ファイルが存在しません。
説明:パラメータファイルが存在しません。
filename: ファイルの作成/書き込みエラーです。
ファイルエラー
説明:ファイルを作成できないか、開いて書き込むことができません。
エクスポート: サポートされていないファイル形式です。
フォーマットが不正です。
説明:エクスポートデータを不正なファイルの後に追加しようとしてエラーが発生しました。
エクスポート: そのようなドメインはありません。
オブジェクトエラー
説明:エクスポートするドメインが存在しません。
export: Wrong parameter file.
パラメータファイルエラー
説明:パラメータファイルは、name = 値のペアで構成されなければなりせん。ファイル形式が不正の場合、エラーメッセージが表示されて操作が停止されます。
export: The current user is different from the last one.
ユーザ競合
説明:他のユーザが作成したデータファイルに対して、データを上書きまたは最後に追加しようとするとエラーが発生します。自分以外のユーザが作成したエクスポートデータを変更したり上書きしたりすることはできません。
export: Data is out-of-date.
データが古すぎます。
説明:期限切れのエクスポートファイルを使用しています。このメッセージは、追加モードでデータをエクスポートする場合にのみ表示されます。
export: illegal parameter - < para>.
Please use -h option to get usage.
パラメータが不正です。
説明:エクスポート操作に不正なパラメータが指定されました。