監視ファイルテーブルはモジュールが監視しているすべてのファイルのリストを表示します。この表は、より一般的に使用される属性を高いレベルに表示し、ほかの隠し属性については低いレベルに表示します。隠し属性の詳細については、ファイルの隠し属性を参照してください。
ファイルの変更は、いったんファイルの存在が検知された後で通知されるようになります。ファイルが存在しない場合、モジュールはそのファイルが 0 より大きいサイズで存在していると検知します。たとえば、ファイルが 2 つのレコードを持つ場合、モジュールは 2 つのレコードがあることを検知できません。ただし、モジュールは将来のすべての変更を検知します。
この表は、次の 7 つのシステムファイルで初期化されます。
/etc/hosts /etc/aliases /etc/nsswitch.conf /etc/inittab /etc/vfstab /etc/passwd /etc/rmtab
監視ファイルテーブルは、各ファイルに関する情報を表示し、次に示す属性のデータを提供します。
表 3–1 監視ファイルテーブル|
フィールド |
説明 |
|---|---|
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ファイル |
ファイル名 |
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フルパス |
ファイルへのパスおよび実際の名前 |
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ファイルサイズ |
ファイルのサイズ (バイト数) |
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ファイル所有者 |
ファイルの所有者 |
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ファイルグループ |
ファイルが属するグループ |
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ファイルのアクセス権 |
ファイルのアクセス権 |
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ファイルのタイムスタンプ |
ファイルが最後に更新された時刻 |
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認識スクリプト |
ファイルのタイムスタンプが変更されたときの妥当性の確認に使用される検証スクリプトへのパス。スクリプトは /var/opt/SUNWsymon/SysMgmtPack/filewch/scripts に保存し、相対パスを指定します。スクリプトの値の指定は任意です。詳細については、検証スクリプトを参照してください。 |
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終了コード |
検証スクリプトの最後の実行で終了コードを表示します。 |
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イベントの監視 |
各ファイルのファイルウォッチモードの状態を表示します。詳細については、イベント監視を無効にするを参照してください。 |
以下の表は、隠れている属性を示しています。これらは、「行の編集」ウィンドウからアクセスできます。このウィンドウを開くには、任意の行でマウスボタン 3 を押し、ポップアップメニューから「行の編集」を選択します。
表 3–2 ファイルの隠し属性|
フィールド |
説明 |
|---|---|
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区切り記号 |
カラム間の区切り |
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ファイルコメント文字 |
コメント行を区切る文字の種類 |
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フィールド数 |
各ファイルエントリのフィールド数 |
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キーフィールド数 |
キーを構成するフィールド数キーは、レコードの先頭にあります。キーはレコードの識別子です。たとえば、passwd ファイルの場合、各レコードのキーは、第 1 フィールドが ユーザー名になります。キーは各レコードで固有のものです。 |
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フィールド名 |
ファイルエントリの異なるカラムの名前 |
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値非表示フラグ |
次のいずれかの値を使用します。
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追加の重要度 |
可能な値: 情報、警告、エラー、なし |
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削除の重要度 |
可能な値: 情報、警告、エラー、なし |
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変更の重要度 |
可能な値: 情報、警告、エラー、なし |
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レコード形式 |
レコードの書式。詳細については、レコード形式を参照してください。 |
属性エディタを使用して、終了コードに正規表現のアラームしきい値を設定できます。アラームしきい値にデフォルト値はありません。
監視対象のファイルが存在しない場合、「ファイルの監視」は情報アラームを生成します。このファイルはモジュールによって 監視ファイルテーブルに追加されますが、このファイルに関するほかの情報は表示されません。
ディレクトリなどのように、存在するが開くことができないファイルの場合、ファイルは監視ファイルテーブルに追加されます。このファイルに関するほかの情報は表示されません。