この章では、すでに判明している実行時の問題について説明します。Sun Management Center 3.5 のマニュアルは Sun Management Center 3.5 Software 2 of 2 CD にあります。この『Sun Management Center 3.5 ご使用にあたって』に記載されている情報は、Sun Management Center 3.5 Software 2 of 2 CD の『Sun Management Center Release Notes』に記載されている情報より優先します。 『Sun Management Center 3.5 ご使用にあたって』は http://docs.sun.com にある Sun Management Center 3.5 Software Collection - Japanese に含まれています。
Sun Management Center 3.5 Software 2 of 2 CD でこのマニュアルが提供された後に、実行時のバグに関する次の情報がこの章に追加されました。
Netscape 4.7x が簡体字中国語ロケール (zh_CN.GBK および zh_CN.GB18030) でページを正しく表示しない (4864462)
Netscape 4.6x が繁体字中国語ロケール (zh_TW.UTF-8) でヘルプページを正しく表示しない (4880488)
Sun Management Center 3.5 プロセスを起動した端末ウィンドウで Ctrl+C または Ctrl+D を押すと、JavaTM プロセスがメッセージを表示せずに終了します。もう一度 Java コンソールを起動しようとすると、リモート例外が発生したという警告メッセージがコンソールウィンドウに表示されます。
回避策: Bourne シェルではなく、C シェルから Sun Management Center 3.5 プロセスを実行します。
NetscapeTM バージョン 4.7x ブラウザで表示するとき、簡体字中国語ロケール (zh_CN.GBK および zh_CN.GB18030) のページテキストで文字化けが発生します。
回避策: デフォルトのブラウザとして別のブラウザを指定します。次のブラウザが上記のロケールで正しく動作することがわかっています。
Netscape 6.2.2
Netscape 7.x
MozillaTM
Microsoft Internet Explorer
Netscape バージョン 4.6x ブラウザを使用するとき、繁体字中国語ロケール (zh_TW.UTF-8) でヘルプボタンをクリックして表示されるページで文字化けが発生します。
回避策: この問題を避けるには、たとえば、Netscape 6.x 以降のブラウザのような、別のデフォルトブラウザを指定します。
Web ブラウザの言語を簡体字中国語 (zh) に設定していても、Sun Management Center 3.5 の Web コンソールはコンテンツを英語で表示します。この動作は、簡体字中国語ロケールをインストールしている場合でも発生します。
回避策: Web ブラウザの言語を、Netscape NavigatorTM の場合は zh-CN に、Microsoft Internet Explorer の場合は zh-cn に設定します。
繁体字中国語ロケールの場合、Sun FireTM Link のヘルプボタンの一部が簡体字中国語で表示されることがあります。繁体字中国語ではなく簡体字中国語で表示されるヘルプページは、Manage All Partitions と Manage Registered Nodes ダイアログボックスボタンです。
回避策: 正しいヘルプページを表示するには、Fabric Details コンソール上の「ヘルプ」ボタンを使用します。Fabric Details コンソールとは、Sun Fire Link のメインとなる GUI (Graphical User Interface) のことです。
フランス語ロケールの場合、Hardware Diagnostic Suite コンソール上の 2 つのボタンが途中で切れており、読みづらいことがあります。これらの 2 つのボタンは、「Arreter les test」と「Controle Rapide」です。
回避策: ありません。
JAVA_HOME パスに設定されている値が 80 文字を超えると、次の間違ったエラーメッセージが表示されます。
Could not start Hardware service |
回避策: このエラーメッセージは無視してもかまいません。Hardware Diagnostic Suite は正常に起動します。
Hardware Diagnostic Suite コンソール経由で複数の長期間のプロセスをサーバ上で実行すると、メモリリークが少しずつ発生することがあります。このサーバ上で空きメモリがなくなると、Sun Management Center 3.5 がクラッシュして、コアダンプすることがあります。
回避策: ありません。サーバを再起動する必要があります。
15 個以上の Performance Reporting Manager レポート要求を同時に実行するようにスケジュールした場合、Performance Reporting Manager がある程度動作した後、次の問題 (1 つまたは複数) が発生することがあります。
エージェントマシンからデータを収集できない。
いくつかのレポート要求が実行状態のままになる。
レポート要求を希望どおりにスケジュールできない。
グループロギングタスクを希望どおりにスケジュールできない。
「レポートマネージャ」の GUI を起動できない。
「ジョブの管理」の GUI を起動できない。
これらの問題がある場合、「ジョブの管理」 GUI を起動したときに、次のエラーメッセージがコンソールに表示されることがあります。
タスクサービスが使用できません。 |
また、これらの問題がある場合、「レポートマネージャ」 GUI を起動したときに、次のエラーメッセージがコンソールに表示されることがあります。
レポートサービスは使用できません。 |
回避策: この問題が発生したとき、サーバコンポーネントを停止および再起動する必要があります。次のコマンドを使用します。
# es-stop -A |
# es-start -A |
この問題を回避するには、15 個より多いレポート要求を同時に実行するようにスケジュールしないようにします。複数の要求は、ある程度の時間の余裕を持って実行するようにスケジュールすることが推奨されます。
たとえば、20 個の要求を 1 時間ごとに実行する場合、2 つの異なるバッチにそれぞれ 10 個の要求を分けます。そして、一方のバッチと他方のバッチを少なくとも 15 分開けて実行するようにスケジュールします。これらのバッチを同時に実行するようにスケジュールしてはなりません。
Performance Reporting Manager のサーバレイヤの設定中、長いマウントポイント名を持つディレクトリ名を指定できません。
たとえば、次のマウントポイントを使用したと仮定します。
/Sun_MC_3.5_PRM_Data |
そして、サーバレイヤの設定中に 3 つのディレクトリを入力するように求められたときに、このマウントポイントをターゲットディレクトリとして指定すると、このディレクトリ名は拒否されます。
次のエラーメッセージが表示されます。
The directory must be on a local filesystem. |
このエラーメッセージは、データファイルとして指定したディレクトリ名が 18 文字より長いマウントポイント名を持っているときだけ表示されます。
マウントポイント名は短くディレクトリ名だけが長い場合は、この問題は発生しません。
たとえば、マウントポイント名が /PRM の場合、Performance Reporting Manager のサーバレイヤは正常に設定されます。
回避策: ディレクトリのマウントポイント名を 18 文字以下にします。
「全ホスト」オプションを選択した場合、エージェントマシンに関して記録されるアラームがアラームレポート内で正しくフィルタリングされません。
「全ホスト」を選択して、フィルタを指定した場合、すべてのホストに関して記録されるすべてのアラームは指定したフィルタ条件でフィルタリングされます。フィルタリングされたアラームはレポートの出力として戻されます。さらに、このレポートには、agent not responding alarms (アラームに応答しないエージェント) と host not responding alarms (監視されているすべてのホストのうち、アラームに応答しないホスト) も含まれます。この 2 種類のアラームは指定したフィルタ条件でフィルタリングできません。
回避策: この問題を回避するには、アラームレポートを行うホスト名を明示的に指定します。次に示す回避方法のどちらかを選択します。
単一のアラームレポートを生成するとき、ホスト名を選択するには、ホスト名を「ホスト名: ポート番号」の形式で指定するか、Sun Management Center のトポロジ表示から単一のホスト名を選択します。
複数のホストのアラームレポートを生成するとき、ホスト名を選択するには、ホスト名を「ホスト名: ポート番号」の形式のコンマ区切りリストとして指定するか、Sun Management Center のトポロジ表示から複数のホスト名を選択します。
EService オブジェクトの作成中に完全指定のホスト名を指定した場合、そのオブジェクトが作成されます。しかし、EService オブジェクトを作成した後、Sun Management Center 3.5 GUI から「サービスオブジェクトの変更」ウィンドウまたは「サービスマネージャ」ウィンドウを起動できなくなります。
たとえば、次のように指定した場合です。
host-name.domain |
回避策: EService オブジェクトの作成中には、ホスト名だけを指定します。ドメインは指定しません。
Microsoft Windows 2000 システム上でバージョン 1.3.1 から 1.4.0 までの Java 実行環境を実行していると、「サービスオブジェクトの変更」ダイアログボックスのテキストフィールドに文字を入力できないことがあります。サービスタイプの値をデフォルトの HTTP から変更しようとすると、ホスト名テキストフィールドとモジュールインスタンステキストフィールドに文字を入力できません。
Java 実行環境のバージョン 1.4.1 を実行している場合、この問題は発生しません。
回避策: 「サービスオブジェクトの変更」ダイアログボックスを使用する前に、バージョン 1.4.1 の Java 実行環境を Microsoft Windows 2000 システムにインストールします。
Solaris 9 オペレーティング環境は、System Reliability Manager アドオン製品の OS クラッシュダンプアナライザモジュールをサポートしません。
回避策: ありません。
いくつかの Sun EnterpriseTM システムでは、時間の経過とともに、構成リーダのメモリ消費量が増加します。
回避策: 次に示す回避方法のどちらかを選択します。
1 か月または 2 か月ごとにエージェントを再起動します。
エージェントのファイルを編集して、リフレッシュ間隔を長くします。
たとえば、/opt/SUNWsymon/modules/cfg/Config-Reader4u-d.x ファイルにあるシステムノードのリフレッシュ間隔を 300 秒から 900 秒にまで変更します。この変更によって、データのリフレッシュ間隔が 15 分おきになり、最高で 6 か月、エージェントを再起動せずに実行できます。
Sun Management Center の構成リーダを IBM LT0 テープライブラリを設置したシステム上で実行すると、一定の間隔で、次のテープドライブエラーが表示されることがあります。
Periodic head cleaning required. |
回避策: このエラーメッセージは無視してもかまいません。テープライブラリと Sun Management Center ソフトウェアの動作には影響ありません。
ドメイン構成リーダで若干のメモリリークが発生します。このメモリリークはドメイン構成リーダの使用には影響ありません。
回避策: リフレッシュ間隔を長くします。
Sun FireTM 6800/4810/4800/3800 システムの電源装置の 1 つが故障した場合、電源の供給がなくなって、プラットフォーム管理モジュールは電源装置の表示を停止します。電源装置表には黒い印が表示されます。物理表示と論理表示には、システムコントローラとファントレイだけが表示されます。これ以外のコンポーネント (システムボードや電源装置など) は表示されません。
回避策: この問題を回避するには、故障した電源装置を交換します。
フェイルオーバーが有効状態であるとき、システム表には黒い印が表示されます。これはシステムの状態が未確定であることを意味します。
回避策: この状態は無視してもかまいません。システムの機能には影響しません。フェイルオーバーが完了すると、黒い印は表示されなくなります。
Sun Fire 15K/12K システムコントローラ (SC) 上でプラットフォームエージェントを実行していると、メモリリークが発生します。このメモリリークの量はごくわずかで、システムにはほとんど影響しません。
回避策: メモリリークが 10M バイトを超えるような場合、SC のプラットフォームエージェントを停止および再起動します。
Sun Fire 15K/12K プラットフォームオブジェクトを作成した後、Sun Management コンソールの右側のパネルにあるプラットフォームアイコンが表示されなくなることがあります。
回避策: 次に示す回避方法のどちらかを選択します。
プラットフォームアイコンを使用しない場合、Sun Management Center コンソールの左側のパネルにある階層を使って移動します。
プラットフォームアイコンを使用したい場合、次のコマンドを使用して、アイコンファイルを適切なディレクトリにコピーします。
# cp \ /opt/SUNWsymon/classes/base/console/cfg/topoimages/sf15000-platform-xlarge.gif \ /var/opt/SUNWsymon/cfg/deviceimages/Starcat-sf15000-platform-xlarge.gif |
新しいファイル名は元のファイル名とは異なります。
システムコントローラ (SC) 上の System Management Services (SMS) が停止した後に、エージェントの自動キャッシュリフレッシュ (通常は、1 時間ごとに 1 回) が発生すると、Sun Management Center のプラットフォームエージェントも停止します。このような動作が発生するのは、非常に短い間隔でプラットフォームエージェントの起動および停止を繰り返した場合だけです。
たとえば、プラットフォームエージェントを 1 分間停止して、2 分間起動すると、この動作が発生します。
回避策: プラットフォームエージェントの起動と停止の間隔を長くします。たとえば、プラットフォームエージェントを 3 分間停止して、5 分間起動します。プラットフォームエージェントが停止した場合、まず、SMS を再起動し、次に、Sun Management Center のプラットフォームエージェントを再起動します。
クラスタを構成した後、すべてのリンクが確立する前にノードに障害が発生すると、Sun Management Center コンソールと「ファブリックの詳細」ウィンドウが凍結することがあります。
回避策: パーティションの作成中にノードに障害が発生し、「ノードの追加」ダイアログボックスの「取り消し」ボタンが機能しなくなった場合、次の手順を実行します。
ファブリックを停止するには、コマンド stopfabric に -f オプションを付けて実行します。
# /opt/SUNWwcfm/bin/stopfabric -f fabric-name |
停止したファブリックを再起動します。
# /opt/SUNWwcfm/bin/startfabric fabric-name |
Sun Management Center コンソールからファブリックの管理を再開します。
Sun Fire Link Switch 構成にストライピングレベル 1 を選択した場合、ストライピングレベルは自動的に 2 に上がります。しかし、Sun Management Center コンソールの「ファブリックの詳細」ウィンドウでは、このレベルは反映されません。
回避策: Sun Fire Link Switch 構成にストライピングレベル 1 を選択しません。Sun Fire Link Switch 構成にストライピングレベル 1 はサポートされません。
「ファブリックの詳細」ウィンドウにリンク状態が表示されているとき、クラスタノードが停止すると、Sun Management Center コンソールは 1 時間以上、影響を受けたリンクの状態を更新しないことがあります。さらに、クラスタノードが復元して、リンクが確立し直しても、「ファブリックの詳細」ウィンドウにはそのリンクが停止したままであると表示されることがあります。
回避策: 「再表示」ボタンを使用して、状態の情報を手作業でリフレッシュします。
ファブリックを読み込み解除して停止し、別のファブリックを異なる名前で読み込んだ場合、Sun Management Center コンソールウィンドウに表示されている Sun Fire Link (SFL) オブジェクトアイコンの名前は停止したはずのファブリックの名前のままになります。しかし、ファブリックアイコンラベルには新しいファブリックの名前が表示されます。
回避策: 停止したいファブリックを読み込み解除して停止した後、対応する複合オブジェクトを削除します。
正常にファブリックに構成したはずのクラスタノードが、同じファブリックの Sun Fire Link オブジェクトの下に表示されないことがあります。
回避策: ノードをファブリックに追加する前に、Sun Management Center コンソールを使用して、すべてのクラスタノードを検出しておく必要があります。ノードをファブリックに追加する前にすべてのクラスタノードを検出しておかないと、いくつかの問題が発生します。このバグは、この状況で発生する問題の 1 つです。
Sun Management Center の「ファブリックの詳細」ウィンドウ内でマウスボタン 3 を押して、ファブリックアイコンのポップアップメニューを表示した場合、登録済みノードの管理メニューオプションが表示されないことがあります。
回避策: 登録済みノードの管理メニューオプションを選択するときには、ファブリックメニューを使用します。
Sun Fire Link スイッチモジュールがアラームを発したとき、スイッチの物理表示または論理表示 (PV/LV) にアラームの色が表示されません。
回避策: 正しいアラームの色は、そのモジュールのブラウザとアラームの表に表示されます。
「シャーシとリンク」表示法の大きいアイコン表示では、「ファブリックの詳細」ウィンドウの右側にスクロールバーが表示されません。イメージが「ファブリックの詳細」ウィンドウよりも大きい場合は必ず、スクロールバーが表示される必要があります。スクロールバーがあれば、大きなパーティション内のすべてのノードを表示できます。
回避策: 「シャーシとリンク」表示法で、大きいアイコン表示を小さいアイコン表示に変更します。スクロールバーが表示されます。大きいアイコン表示に戻します。スクロールバーは表示されたままとなります。
「シャーシとリンク」表示法から「ノードと経路」表示に変更しても、スクロールバーは表示されます。しかし、「シャーシとリンク」表示法 (の大きいアイコン表示) に戻しても、スクロールバーは表示されません。
Sun Management Center の「シャーシとリンク」表示法では、次のような状況において、「ファブリックの詳細」ウィンドウに空のグレーの四角が表示されることがあります。
パーティションに新たに作成したオブジェクトにスイッチを追加する前。
ファブリックを構成解除するとき、単一のパーティションから最後のスイッチを削除した後。
回避策: 空のグレーの四角は無視してもかまいません。スイッチをパーティションに追加すると、グレーの四角にスイッチのグラフィックが表示されます。
Sun Fire Link Fabric Manager Remote Shared Memory (WRSM) プロクシがカーネルシステムイベント通知デーモン syseventd(1M) からイベントを受信すると、メモリリークが発生します。
回避策: 各ノードで WRSM プロクシを停止および再起動します。次のコマンドを使用します。
# /etc/init.d/wrsm_proxy stop |
# /etc/init.d/wrsm_proxy start |
ファブリックの詳細コンテキストで経路の属性データを表示しているとき、いくつかのデータが表の To フィールドと From フィールドから消えることがあります。
回避策: ありません。
Sun Fire 15K/12K シャーシに複数のノードを同じパーティションに構成されている場合、ノードの削除ができないことがあります。この問題は、当該パーティションにおいて、Sun Fire 15K/12K シャーシが複数のノードを持つ唯一のシャーシである場合だけに発生します。この問題の原因は、単一のシャーシから複数のノードを同じパーティションに構成するときに、メモリマッピング用エイリアスを作成する必要があるためです。このメモリマッピング用エイリアスの作成は、同じパーティションに複数のノードを構成しているシャーシごとに独自に行われます。ところが、あるパーティションからあるシャーシのノードを 1 つを除いてすべて削除すると、(1 つのノードが残っているにもかかわらず)、そのシャーシ用に作成されたメモリマッピング用エイリアスが無効になってしまいます。次の例を考えてみてください。
あるパーティションに 3 つのノードが存在すると仮定します。
xc1-a, xc1-b, xc2-a |
ここで、xc1 と xc2 は 2 つの別の Sun Fire 15K/12K システムです。
このパーティションから xc1-a または xc1-b のどちらかを削除すると、システム xc1 のメモリマッピングエイリアスが無効になってしまいます。
しかし、同じパーティションに複数のノードを持つシャーシが複数存在する場合、一方のシャーシの無効なメモリマッピングエイリアスをもう一方のシャーシの有効なメモリマッピングエイリアスが補います。したがって、このパーティションは使用し続けることができます。この様子を次の例に示します。
あるパーティションに 4 つのノードが存在すると仮定します。
xc1-a, xc1-b, xc2-a, xc2-b |
このパーティションから xc1-a または xc1-b のどちらかを削除すると、 xc1 システムのメモリマッピングエイリアスが無効になってしまいます。しかし、シャーシ xc2 のエイリアスが有効なままとなります。したがって、このパーティションは使用し続けることができます。
回避策: 次の手順は、SunFire15K/12K の 1 つがある 1 つのシャーシに対して提供しているノード数を 1 に減らす方法を示します。この場合、そのシャーシは当該パーティションにおいて唯一の多重ノードシャーシです。
同じパーティションに複数のノードを構成しているシャーシにおいて、そのシャーシのすべてのノードを当該パーティションから削除します。
当該パーティションに入れたいノードを追加し直します。
たとえば、あるパーティションがノード xc1-a、xc1-b、および xc2-a から構成されていると仮定します。ここで、xc1 と xc2 は 2 つの別の Sun Fire 15K/12K システムです。このとき、このパーティションのノードを xc1-a と xc2-a だけにしたい場合、次のようにします。
ノード xc1-a と xc1-b を当該パーティションから削除します。
ノード xc1-a を当該パーティションに追加し直します。
Sun UltraTM 5 ワークステーション上でエージェントの更新ユーティリティを使用して Sun Management Center 3.5 エージェントをアップグレードすると、Sun Ultra 5 ワークステーションが Sun Ultra 10 ワークステーションとして認識することがあります。その結果、「Sun Management Center」ウィンドウでは、Sun Ultra 5 のアイコンと物理表示は Sun Ultra 10 として表示されます。
回避策: この問題を回避するには、次の手順に従います。
システムプロンプトで es-stop コマンドを使用して、Sun Management Center エージェントを停止します。
# /opt/SUNWsymon/sbin/es-stop -a |
/var/opt/SUNWsymon/platform ディレクトリに移動します。
# cd /var/opt/SUNWsymon/platform |
テキストエディタを使用して、platform.prop ファイルを編集します。
UltraModel=10 エントリを UltraModel=5 に修正します。
ファイルを保存します。
システムプロンプトで es-start コマンドを使用して、Sun Management Center エージェントを起動します。
# /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -a |
検出要求を実行して、プラットフォームタイプ別にプラットフォームを検出および選択すると、利用できるプラットフォームがドロップダウンメニューに表示されます。このドロップダウンメニューは、「新しい検出要求」ダイアログボックスの 「フィルタ」タブにあります。
しかし、このドロップダウンメニューには、次の Sun Enterprise Ultra サーバのエントリが表示されません。
Sun Enterprise Ultra 2
Sun Enterprise Ultra 5
Sun Enterprise Ultra 10
回避策: これらの Sun Enterprise Ultra サーバに対して検出要求を実行する必要がある場合、手作業で要求を実行します。