Sun Management Center 3.5 Sun StorEdge A5x00 および T3 Array のための追補マニュアル

Sun Management Center 3.5 をインストールするための準備

Sun StorEdge A5x00 パッケージ

Sun StorEdge A5x00 モジュールを使用したい場合、アドオン Monitoring and Management of A5x00 and T3 Devices をインストールするシステムに、SUNWluxop パッケージと SUNWluxox パッケージをインストールする必要があります。A5x00 モジュールを読み込んだだけで、これらのパッケージをシステムにインストールしていない場合、Sun Management Center エージェントは実行できません。

これらのパッケージがインストールされているかどうかをチェックするには、コマンド pkginfo SUNWluxop SUNWluxox を入力します。これらのパッケージがインストールされている場合、次の行が表示されます。


system    SUNWluxop    Sun Enterprise Network Array firmware and utilities
system    SUNWluxox    Sun Enterprise Network Array libraries (64-bit)

インストールされていない場合、どちらのパッケージも http://sunsolve.sun.com からダウンロードできます。最新のリビジョンをダウンロードするようにしてください。pkgadd (1) コマンドを使用してパッケージをインストールします。

T3 ストレージデバイス

Sun Management Center T3 アドオンをインストールおよび設定するまえに、Sun Management Center アドオン Monitoring and Management of A5x00 and T3 Devices をインストールするマシン上で、/etc/hosts ファイルと /etc/ethers ファイルを更新する必要があります。

次の作業では、T3 ストレージデバイスのインストールと構成が完了していると仮定します。これらのデバイスのインストールと構成については、『Sun StorEdge T3 Disk Tray Installation, Operation, and Service Manual』を参照してください。

Sun Management Center アドオン Monitoring and Management of A5x00 and T3 Devices をインストールするマシン上で、/etc/hosts ファイルと /etc/ethers ファイルを更新し終わったら、T3 アドオンのインストールおよび設定に進むことができます。

T3 ストレージデバイスを準備する
  1. 各 T3 ストレージデバイスの IP アドレスと Ethernet アドレスを確認します。

    端末ウィンドウを開いて、コマンド arp t3-device-name を入力します。ここで、 t3-device-name は T3 ストレージデバイスの名前です。例として、次の状況が考えられます。


    # arp T3-001
    T3-001 (10.100.20.300) at 1:2:30:ab:ba:45 permanent published

    上記の例において、10.100.20.300 は IP アドレス、1:2:30:ab:ba:45 は T3 ストレージデバイス T3-001 の Ethernet アドレスです。

  2. ネットワーク上の T3 ストレージデバイスごとに手順 1 を繰り返します。

    各 T3 ストレージデバイスの IP アドレス、Ethernet アドレス、および名前を記録したら、次の手順に進みます。

  3. アドオン Monitoring and Management of A5x00 and T3 Devices をインストールするマシンにスーパーユーザーとしてログインします。

    このマシンは、StorEdge デバイスを管理および監視したいホストです。アドオン Monitoring and Management of A5x00 and T3 Devices には、ベースエージェントの設定だけが必要です。

  4. マシンの /etc/hosts ファイルに、各 T3 ストレージデバイス の IP アドレスと名前を記録します。

    たとえば、3 台の T3 ストレージデバイスがネットワークに接続されているとします。そして、arp コマンドを使用して、IP アドレスと、各 T3 デバイスの Ethernet アドレスを確認し、情報を次のように記録したとします。

    storage-t3–1 

    172.16.100.10  

    0:20:f2:0:59:48 

    storage-t3–2 

    172.16.100.11  

    0:20:f2:0:5f:40 

    storage-t3–3 

    172.16.100.12  

    0:20:f2:0:7f:a8 

    この場合、マシンの /etc/hosts ファイル内のエントリは次のようになります。

    172.16.100.10   storage-t3–1
    172.16.100.11   storage-t3–2
    172.16.100.12   storage-t3–3

  5. /etc/ethers ファイルに、各 T3 ストレージデバイスの Ethernet アドレスと名前を記録します。

    /etc/ethers ファイルがまだ存在しない場合、このファイルを作成します。

    手順 4 に示された例を使用すると、マシンの /etc/ethers ファイル内のエントリは次のようになります。

    0:20:f2:0:59:48   storage-t3–1
    0:20:f2:0:5f:40   storage-t3–2
    0:20:f2:0:7f:a8   storage-t3–3


    注意 – 注意 –

    T3 ストレージデバイス名の一部としてドメイン名を含める場合、そのドメイン名が /etc/hosts ファイルと /etc/ethers ファイルで同一であることを確認します。エントリは大文字と小文字の区別をする必要があります。

    たとえば、/etc/hosts ファイルに 0:20:f2:0:59:48 storage-t3–1.sun.com という行があり、/etc/ethers ファイルに 0:20:f2:0:59:48 storage-t3–1.Sun.Com という行がある場合、ドメイン名の大文字と小文字が異なるため、Sun Management Center 設定ツールでは T3 ストレージデバイスを設定できません。