前提条件、ヒント、トラブルシューティングのヒント、バグなど、知っておく必要のある情報が含まれます。 バグとは、情報のサブセットです。 バグには、かっこ内に追跡番号を記してあります。 バグおよびパッチの最新情報については、http://sunsolve.sun.com の SunSolveSM Web サイトを参照してください。
Windows 98 プラットフォームに Sun Management Center 3.5 Update 1 をインストールすると、地域対応ファイルが見つからないことを示すエラーメッセージが表示されます。 Windows 98 では、SYSTEMDRIVE 変数の値を MS-DOS プロンプトで使用可能にするために、この変数を autoexec.bat ファイルに設定する必要があります。 Sun Management Center 3.5 では、インストーラは C: を Microsoft Windows 用のデフォルトのインストールディレクトリおよびドライブと想定していました。 しかしこの場合、システムドライブが C: 以外のマシンでは、インストーラは失敗します。
この問題を解消するため、インストーラは Microsoft Windows のインストールドライブを検出し、C: ドライブを インストールディレクトリおよびドライブとして想定せずに、そのドライブを使用するよう強化されました。 その他の Microsoft Windows オペレーティングシステムでは、デフォルトインストールドライブおよびディレクトリは、MS-DOS プロンプトにあります。 ただし Windows 98 では、デフォルトドライブは定義されていません。
対処方法: いくつかの選択肢があります。
インストーラを Windows 98 用の CD-ROM から起動する場合は、SYSTEMDRIVE 変数を設定します。 コマンド SET SYSTEMDRIVE = X: を使用します。ここで X とは、Windows 98 がインストールされた実際のドライブです。
CD-ROM をハードディスクにコピーし、そこからインストーラを実行します。
次の Sun Management Center 3.5 Update 1 の Web ページから winImage.tar ファイル を展開し、インストールします。 http://wwws.sun.com/software/download
前リリースの Sun Management Center の JumpStartTM スクリプトを使用すると x86 エージェントのインストールが失敗し、XML ライブラリメッセージが表示されます。 SPARC および x86 アーキテクチャの相違により、以下のようなメッセージが表示されます。
WARNING: Cannot determine the hostname on /a using default registry name Registry_localhost .xml SML shared object library not accessible |
対処方法: なし
リモートサーバにマニュアルパッケージ SUNWsdocs がない場合、リモートマシンへの Sun Management Center 3.5 Update 1 サーバレイヤのインストールが失敗する可能性があります。
コマンド es-inst —R /net/remote_server は、マニュアルパッケージ SUNWpsmd を追加すると失敗します。 パッケージ SUNWpsmd は、 SUNWsdocs に依存するため、SUNWsdocs が欠落していると、インストールは存在します。
対処方法: Sun Management Center 3.5 Update 1 マニュアルをインストールする前に、リモートサーバに SUNWsdocs パッケージがインストールされていることを確認してください。
Sun Management Center 3.5 または Sun Management Center 3.5 Update 1 をインストールするには、es-inst スクリプトの完全パスが必要になります。 /cd-image-dir/disk1/sbin ディレクトリまたは /cdrom/cdrom0/sbin からの es-inst スクリプトの実行が失敗します。 ディレクトリを /cdrom/cdrom0/sbin に変更し、完全パスを入力するとスクリプトが失敗します。 作業ディレクトリとして /cdrom/cdrom0/sbin を使用してはなりません。
対処方法: CD からインストールしている場合は、ルートディレクトリ (/) に変更し、完全パスを入力します。
# cd / # /cdrom/cdrom0/sbin/es-inst |
# cd / # /cd-image-dir/disk1/sbin/es-inst |
これらのエラーメッセージは、Sun Fire 15K システムコントローラから es-guiinst コマンドを実行しようとした場合、または Sun Management Center コンポーネントが高負荷のマシンで起動された場合に表示されます。
次のエラーメッセージが表示される可能性があります。
Could not start component |
さらに、特定のコンポーネントプロセスが特定の時間内に起動を開始しないと、実際にはコンポーネントが正常に起動されているにもかかわらず、この同じエラーメッセージが表示されることがあります。
この問題は、Grouping サービスの場合にも、Platform Agent コンポーネントの場合にも発生しています。
コンポーネントプロセスを開始します。
n 秒間、休止状態になります。
プロセスのステータスをチェックし、成功か失敗かを報告します。
負荷の高いマシンでは、ステータスチェックの返答が間に合わないために、ステータスチェックが正しくないというエラーになることがあります。 このエラーは、結果が n 秒以内に戻されなかったために起ります。
対処方法: 次の手順を行います。
以下の処理が動作中であるかを確認します。
Agent
Topology サービス
Trap-handler サービス
Configuration サービス
Event-handler サービス
Metadata サービス
Platform Agent
Instances of Platform Agent
次のコマンドを入力します。
/usr/bin/ps -eaf | grep esd |
グルーピングサービスが動作中であるかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。
/usr/ucb/ps —wwxa | grep SunMCService |
Java サーバが動作中であるかどうかを確認するには、次のコマンドを使用します。
/usr/ucb/ps —wwxa | grep java | grep ServerMain |
Web サーバが動作中であるかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。
/usr/ucb/ps —wwxa | grep java | grep tomcat |
ハードウェアサービスが動作中であるかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。
/usr/ucb/ps —wwxa | grep java | grep HWDS |
動作していないサービスがある場合は、マシンの負荷を減らしてから Sun Management Center の各プロセスを再起動してください。
Sun Management Center 3.5 から Sun Management Center 3.5 Update 1 にアップグレードする場合、Performance Reporting Manager データベースのセットアップが失敗し、次のエラーメッセージが表示されます。
No such file or directory Unable to fix permissions for export files Aborting Performance Reporting Manager database setup performing a (shutdown immediate)...... Database setup failed: db-setup.sh failed A problem occurred with Performance Reporting Manager setup. Do you want to continue (y|n|q) |
対処方法: アップグレードを実行する前に、Sun Management Center 3.5 パッチを適用します。
Solaris 8 プラットフォーム: パッチ 113122-06
Solaris 9 プラットフォーム: パッチ 113123-06
Sun Management Center 3.5 から Sun Management Center 3.5 Update 1 にアップグレードする時に System Availability Manager データをインポートするよう設定した場合に、次のエラーメッセージが表示される可能性があります。
Couldn't find SAM data (Modules, rows, scheduler, alarm data) |
対処方法: System Availability Manager のアドオンを使用する場合は、Sun Management Center 5.3 Update 1 にアップグレードする前に Sun Management Center 3.5 に次のパッチを適用する必要があります。
Solaris 2.6 プラットフォーム: パッチ 117146-01
Solaris 7 プラットフォーム: パッチ 117147-01
Solaris 8 プラットフォーム: パッチ 117148-01
Solaris 9 プラットフォーム: パッチ 117149-01
Sun Management Center 3.0 サーバと Sun Management Center Change Manager 1.0 サーバがシステムにインストールされている場合は、次のどちらかの操作を行う前にパッチを適用する必要があります。
Sun Management Center 3.0 サーバソフトウェアを Sun Management Center 3.5 Update 1 サーバソフトウェアにアップグレードする。
Sun Management Center 3.0 サーバソフトウェアをアンインストールする。
対処方法: アップグレードやアンインストールの処理を行う前に、Sun Management Center 3.0 サーバソフトウェアが動作しているシステムに次のパッチのどちらかを適用します。
Solaris 8 プラットフォーム: パッチ 113105-01
Solaris 9 プラットフォーム: パッチ 113106-01
Sun Management Center 3.5 Update 1 の GUI インストーラ (es-guiinst) を使用する場合に、Sun Management Center 3.5 Update 1 ソフトウェアの CD 1/2 を取り出せません。
対処方法: いくつかの選択肢があります。
コマンドラインインストーラ (es-inst) を使用します。
各 CD に対して個別の CD ドライブを使用します。
また、ソフトウェアの複数インストールを行う場合は、CD イメージをハードディスクドライブにコピーし、CD イメージをインストールします。
Sun Management Center 3.5 Update 1 ソフトウェアCD に以下の地域対応ドキュメントがありません。
日本語ロケール:『 Sun Management Center 3.5 Supplement for Sun Fire, Sun Blade and Netra Systems』(SUNWpjasmd 817-5041-11)
韓国語ロケール: 『Sun Management Center 3.5 Version 3 Release Notes for Sun Fire Midrange Systems』(SUNWpkosmd 817-5622)
韓国語ロケール: 『Sun Management Center 3.5 Supplement for Sun Fire, Sun Blade and Netra Systems』(SUNWpkosmd 817-5042-11)
中国語ロケール: 『Sun Management Center 3.5 Supplement for Sun Fire, Sun Blade and Netra Systems』
(SUNWpzhsmd 817-5043-11)
中国語繁体字ロケール: 『Sun Management Center Hardware Diagnostic Suite 2.0 User's Guide』(SUNWpztsmd 817-3047)
中国語繁体字の HTML マニュアルのリストに、次のファイルへのリンクがありません。 『Sun Management Center Hardware Diagnostic Suite 2.0 User's Guide』(817-3047)
対処方法: これらのドキュメントにアクセスするには、http://docs.sun.com で Sun Management Center 3.5 Update 1 ソフトウェアコレクションから適切な地域対応コレクションを選択します。
インストール時にマニュアルをインストールすると、以下の地域対応パッケージがインストールされません。
フランス語: SUNWfrsmd、SUNWpfrsmd
日本語: SUNWpjasmd、SUNWjasmd
韓国語: SUNWkosmd、SUNWpkosmd
中国語簡体字: SUNWpzhsmd、 SUNWzhsmd
中国語繁体字: SUNWpztsm、 SUNWztsmd
対処方法:pkgadd を使用し、地域対応マニュアルパッケージをインストールします。 詳細は 「Installation Overview」章 を参照してください。
インストール時に英語以外の言語を選択した場合に、次の質問が翻訳されません。
Do you want to migrate the Service Availability Manager data (y|n|q) (Service Availability Manager データを移行しますか (はい|いいえ|終了)) |
この質問への回答が誤っていると、Service Availability Manager データが失われることがあります。
対処方法: 回答の前に、この質問を理解しておく必要があります。 この質問の翻訳については、リリースノートの地域対応バージョンを参照してください。
地域対応環境のインストール中に、システムが不正なエラーメッセージを表示します。 次のエラーメッセージが表示されます。
SUNWescom : package not found |
このエラーメッセージは短時間のみ表示されます。
このメッセージは、 C ロケールのインストール時には表示されません。
対処方法:このエラーメッセージは無視してください。 SUNWescom パッケージは正常にインストールされました。 製品機能は損なわれていません。
インストール時に、以下のアジア用ロケールのバイナリコードライセンス (BCL) および補完の条項が英語のままになっています。
言語 |
ロケール |
---|---|
日本語 |
ja_JP.UTF-8 |
簡体字中国語 |
zh.UTF-8zh_CN.UTF-8、zh.GBK、 zh_CN.GBK、zh_CN.GB18030 |
中国語繁体字 |
zh_TW.UTF-8 |
韓国語 |
ko.UTF-8 ko_KR.UTF-8 |
以下のアジア用ロケールは地域対応の BCL ファイルを使用し、適切な言語で表示されます。
言語 |
ロケール |
---|---|
日本語 |
ja, ja_JP.PCK 、ja_JP.EUC |
簡体字中国語 |
zh, zh_CN.EUC |
中国語繁体字 |
zh_TW, zh_TW.BIG5、 zh_TW.EUC |
韓国語 |
ko、 ko_KR.EUC |
サポートされるすべての言語で BCL を読む方法については、Sun Management Center 3.5 Update 1 メディアキットに含まれる印刷形式のライセンスを参照してください。
対処方法: なし
es-guiinst コマンドをアジア用ロケールでインストールすると、一部の画面では、インストールメッセージが不完全に表示されます。 比較的大きなシステムフォントサイズを使用すると、英語ロケールでもこの問題が起ります。
対処方法:画面の大きさを手動で変更するか画面を最大化して、テキストを表示します。
es-guiuninst ツールを使用してアドオン製品をアンインストールすると、アンインストールされたすべてのアドオンコンポーネントを一覧表示するサマリパネルが表示されます。 このツールを使用して非英語用ロケールのアドオンコンポーネントをアンインストールすると、アンインストールされたアドオン製品の 1 つとして Product Environment がサマリパネルに不正にリストされます。
対処方法:Product Environment アンインストールのメッセージを無視してください。 このコンポーネントはアンインストールされていません。
次の Sun Management Center 3.5 Update 1 アドオン製品でサポートされる言語とロケールは、表 1–1 の通りです。
Sun FireTM ハイエンド (15K/12K) システム
StarfireTM サーバ
Sun Fire ミッドレンジシステム
Sun EnterpriseTM 6500/5500/4500/3500 システム
Sun Fire Link インターコネクト
ワークグループサーバ
ワークステーション (デスクトップ) システム
NetraTM サーバ
Sun BladeTM および Sun Fire エントリレベルプラットフォームシステム
言語 |
ロケール |
---|---|
フランス語 |
fr fr_ FR.ISO8859-15 |
日本語 |
ja |
韓国語 |
ko |
中国語簡体字 |
zh |
中国語繁体字 |
zh_TW |
個々のアドオンコンポーネントに関連するパッケージだけがインストールされるべきであるにもかかわらず、エージェントアップデートに含まれるすべての地域対応パッケージがインストールされてしまいます。
対処方法: 各アドオンコンポーネントに対してエージェントアップデートイメージを作成し、それぞれのアドオンコンポーネントでエージェントアップデートを実行します。 詳しくは、Sun Management Center 3.5 Update 1 アドオンの補完情報のエージェントアップデートの節を参照してください。
Remote Shared Memory (RSM) のパッチ 109664-10 がシステムにインストールされていないと、Sun Management Center ソフトウェアを使って 2 ノード直接接続を設定するときに、クラスタノードにある WRSM プロクシのコアダンプが出力されます。
対処方法:パッチ 109664–10 をシステムにインストールします。
Sun Management Center コンソールの Manage XML Configurations オプションを使って XML ファイルを開き、編集することができます。 さらに、このファイルに含まれている任意の構成情報を未構成のファブリックに適用することができます。 未構成のファブリックとは作成および起動はされているファブリックで、メンバーデータ (コンピュートノード名称など) がまだ指定されていないファブリックを指します。
XML ファイルを開き、編集する場合、このファイルが 未構成ファブリックと関連付けられていなくてもかまいません。 ただし、このファイルを使ってファブリックを構成する場合には、このファブリックがあらかじめ作成、起動されていなければなりません。
Manage XML Configuration オプションを選択すると、2 つのウィンドウが表示されることがあります。 「Configuration」ウィンドウが 1 つだけ表示される場合は、構成をそのまま続けることができます。 2 つのウィンドウが表示される場合は、アクティブなウィンドウは 「Error」 と記され、非アクティブなウィンドウは 「Configuration」 と記されます。 そして、「Error」のウィンドウには、次のメッセージが表示されます。
Getting FM Info Values |
このメッセージは、新たに作成されたファブリック名にファブリックデータがまだ含まれていないために生成されます。 このメッセージを無視し、XML 構成ファイルのインポートを続けてください、
対処方法: Solaris 8 リリースに対しては、パッチ 114995–01 を適用します。
Sun Management Center es-uninst ツールは、Sun FireTM ハイエンド (15K/12K)システムのシステムコントローラから SUNWwccmn パッケージを自動的に削除してしまいます。 しかし、このパッケージには、Sun Fire Link システムソフトウェアが必要とするソフトウェア (wcapp) が含まれています。 System Management Services (SMS) 1.3 環境では、SUNWwccmn パッケージがシステムコントローラ上に存在しなければ wcapp ソフトウェアを再起動することはできません。 そのため、SMS 1.3 は失敗します。
対処方法:SUNWwccmn パッケージがシステムコントローラから削除された場合は、 pkgadd コマンドを使用し、パッケージをシステムコントローラに再インストールします。
SUNWwccmn パッケージは、Sun Fire Link ソフトウェア配布 CD に収録されています。 詳細は、『Sun Fire Link Software Installation Guide』を参照してください。
セットアップ中に、 es-validate コマンドはすべてのアドオンソフトウェアをチェックし、必要に応じてセットアップスクリプトを実行します。 動的再構成 (DR) モジュールはセットアップする必要がないので、モジュールにはセットアップスクリプトがありません。 セットアップのエージェントアップデート部分の後、 es-validate コマンドは DR モジュールがセットアップされていないことを示すメッセージが表示されます。
このバグは、すべてのロケールに該当します。
対処方法:DR モジュールに対して表示されるこのメッセージは無視します。